サイパンダイビングツアー


1999.4.15‐18
1999.5.28‐31

土日を使って簡単にいける海外というのは、韓国以外ならグアム、サイパンであろう。 そして、これらビーチリゾートに行くなら、やはりスキューバダイビングである。
エービーロードなどを見ると、ダイビングショップがライセンス取得ツアーを出しているが、 これが普通にサイパンに行くツアーの料金とほとんど変わらない。事実上ライセンスの講習料はタダなのである。 これはなぜかと言うと、ダイビングショップはライセンスを取らせれば、機材を買ってもらえるといううまみがあるからなのだ。
サイパンに行けて、安くライセンスを取れるとなれば、日本で取る必要はない。 ということで、PADIのオープンウォーター、アドバンスと立て続けにサイパンに行って取得してきた。

オープンウォーター

日本であらかじめ学科講習を丸一日受けてから、出発となる。木曜日の夜出発。深夜にサイパンに到着。 翌朝から早速講習となる。
午前中はプールでの講習。ここで、機材のセッティング、耳抜きや中性浮力、マスククリアーなど一通り行う。 これらの技術を、その後の海での講習で実際潜ってできるようになればよいのである。
午後はラウラウビーチという遠浅のビーチで講習。ここは流れもゆるく初心者講習用に適したビーチである。 4月中旬で水温28℃、気温32℃水中では快適だが、外は日差しが強い。しかし、水中の透明度は15m。 初めて見る珊瑚礁の世界は素晴らしかった。ダイビングはタンクの問題、窒素酔いなどの関係で、潜水時間、その間の休憩時間がきまる。 午後、2ダイブしたが、43分と36分、その間休憩1時間。深度は初心者なので6mと8mだった。
土曜日は午前2ダイブをして、オープンウォーター取得である。ビーチは連日のラウラウビーチ。 この日は透明度はさらに良く20m。1ダイブ目は深度12mまで潜った。2ダイブ目に総仕上げのテスト、 インストラクターはなんと水中でボードに書いて合格を伝えてくれるという心憎い演出でちょっと感動した。
午後は晴れてオープンウォーターダイバーとして、ファンダイブへ行く。本当はグロットという有名スポットに行くはずだったが、 波が強く初心者には無理ということで、オブジャンビーチに移動。ガーデンイールなどを見る。これで、ダイビングは終了。 しかし、ダイビングをしてから12時間おかないと飛行機には乗れないという決まりがあるため、帰国は日曜の午後となる。
ということで、日曜午前中は普通の観光。レンタカーを借りて(日本の免許で借りれて運転できる)観光に行った。 北部には旧日本軍の指令基地跡やバンザイクリフ、スーサイドクリフなど、 太平洋戦争の名残がいまだに残っている。あとは、中部の砂糖王公園、南部のサンホセにある米軍上陸記念碑などを見学した。

アドバンス


アドバンスはPADIのライセンスでオープンウォーターの次にランクする資格であるが、 基本的にはオープンウォーターを持っていれば、潜った回数にかかわらず取得することができる。 ということで、約1ヶ月後、再びサイパンに行き、アドバンスを取得した。
今度は金曜夜出発。 土曜から講習開始。午前中2ダイブで、Peak performanceと水中naturalistの講習をオブジャンビーチで行った。 5月末で水温28度、気温32℃。日差しが強く暑い。アドバンスの講習は、講習といってもほぼファンダイブに近く、 実際他のファンダイブの人も混じっていたりした。午後は、前回行けなかったグロットにファンダイブで行った。 グロットは、外洋から続く天然の洞穴が内陸に開いた場所で、急俊なスロープの底からエントリーする。 上から差し込む光が海を青く染めるので、水中から見ると、その幻想的な雰囲気に圧倒された。また、ウミガメにも遭遇。 ダイバーにとってはたまらない場所である。これだけでもサイパンに来る価値はある。 逆にいうと、サイパンに来て、グロットに潜らないのはもったいなさ過ぎる。
翌日はラウラウビーチで午前2ダイブ(Deep dive, Underwater navigation)。 夜に1ダイブ(Night dive)をやってアドバンスを取得となった。Deep diveは23m、(オープンウォーターでは18mが限界) しかし、あまり深くなると色彩が無くなっていくので、深く潜ったから感動すると言うわけではない。Night Diveもしかり。 普段見れない夜行性の動物を見ることはできるが、暗い中を懐中電灯をもって潜るのは快適ではない。しかし、経験としては面白かった。
午前のダイブから夜まで、午後時間が空いたので、マニャガハ島に行き、シュノーケリングとパラセーリングをやってきた。 ラウラウやオブジャンでさんざん潜った我々にとっては、シュノーケリングでいまさら感動するわけではなかったが、 こういう場合マニャガハ島で潜ったという事実が重要なのである。しかし、これでサイパンでやるべきことはすべてやったと言える。

サイパンは海抜きには語れない。そして、サイパンの海のアクティビティで、ダイビングはやはりはずせないだろう。 全くの素人の我々が、2回のそれぞれ数日の滞在でこれだけ楽しめたのだから、 サイパンに行こうとする人は是非ライセンス取得にチャレンジすることをお勧めする。 そして、是非グロットで潜っていただきたい。