パラオ
2005.9.10-14
パラオ


今回5日間の日程で、ダイビングに行ける海外を考えていたが、グアム、サイパンはもう何度も行ったので、 知り合いのダイバーが絶賛していたパラオのダイビングに行くことにした。
今回、ビッグドリームというツアーで初日、二日目に4ダイブ込みののツアーであったが、一日3ダイブも可能であり、最終日も状況で潜れるようであった。 まさに、ダイビングのみの目的のツアーである。ちなみに、ビッグドリームは旅行会社で、ダイビングショップは提携している、パラダイスダイバーズである。

9月10日

朝10:30に成田発、コンチネンタル航空でグアムに現地時間15:00到着(時差+1時間)。
グアムからパラオ行きに乗り継ぐのだが、ここで3時間50分の待ち時間があった。 このとき、なんということか、偶然にも、九十九里ダイビングチームの一員であるドナと、彼女率いる竜ヶ崎ダイビングチームの皆さんと空港内で遭遇した(写真右)。
聞くと、ロタ島で潜ってきた帰りだそうで、同様に成田行きの乗り継ぎ待ちであったそうだ。 事前に全く情報が無かったので、全くの偶然だが、こういうこともあるのである。
とりあえず、今度、また竜ヶ崎の皆さんと潜る約束をして分かれた。
グアムからパラオは18時50分発。この日はヤップ経由となり、21時にパラオに到着した。
空港からはピックアップで、ホテルまで送迎。こういう旅行は久しくしてないので、新鮮である。
ウェストプラザデセケルというホテルに夜遅く到着(写真左)。ほぼ、丸一日の移動であり、さすがに疲れた。
翌日は朝8:25のピックアップということで、速攻で爆睡した。

9月11日



朝8:25にパラダイスダイバーズのピックアップがきた。そのまま、港にへ直接行く。 この日は、ハネムーンのカップルと私、そして、ショップのオーナーである、ガイドの小池さんの4人で出発した。
9月のこの時期はパラオは雨季であり、台風が現れるので、実はシーズンではなく、ベストシーズンは1月から3月であるそうだ。 実際、ちょっと前まで、台風15号の影響で、海が荒れていたとのこと。ようやく台風の影響がおさまり、二日前あたりから外洋に出れるようになったらしい。
しかし、潜れさえすれば、透明度も問題なく、この辺、いつも天候に恵まれる私としては。ラッキーであった。
一本目は、まず、ゲロンアウトサイドに入った。パラオの海は、海の青さが違う。魚影も濃く、うわさどおりの素晴らしい海である。
まず、大きなシャコ貝(写真左)をみて、インドオキアジの群れ、ホウセキキントキの群れ、マダラタルミなどを見て、 たまにナポレオンフィッシュが登場という贅沢さである。
また、メジロサメがチラッと現れて興奮していたのだが、そのうちサメ位、パラオでは、なんでもないということがわかった。

二本目は、ブルーホール(写真右上)に行く。
ここは地形ポイントであり、海の青さがきれいで、光とのコントラストが最高である。 ある意味、パラオならではのダイナミックさのあるポイントである。
その中でも、ウツボとベンテンコモンエビ(写真右)を見たりして楽しんだ。



三本目は、ニュードロップオフ。ここは、本来ものすごい魚影であるらしいが、潮の関係で、この日は前半やや群れが少なかった。
そんな中でも、ホワイトチップがうようよ泳いでいて、サメを見るには事かかない。
そして、またまたナポレオン登場。そうこうするうちに、ギンガメアジ、ノコギリダイ、ヨスジフエダイのものすごい群れに遭遇した。 これがこのポイントの本来の姿なんだそうだ。


三本潜って、この日は、これで終了。 パラダイスダイバーズは夕食を一緒に食べに行くのが慣わしらしく、夜は一緒に潜った人達と、ショップの人とで、中華のシャブシャブを食べに行った。




二日目も同様に8:25にピックアップされて港に行く。 この日は、いよいよマンタを見に行くことになっていた。 ガイドは、小池さんが体調不良のため、イクコさんであった。

マンタ情報としては、一昨日久々にマンタが目撃されたとのことで、そうなると、しばらくは見られるとのことである。 しかし、昨日潜った人たちは見れなかったらしい。
一本目はブルーコーナーである。 ここはパラオのメインとも言うべき有名なポイントである。
実際、入ってみて感動した。
ものすごい魚の数である。

まず、マダラタルミの群れに始まり、ギンガメアジの群れを通ると、ふとウミガメが現れる。
そして、振り返るとバラクーダの群れが現れるという感じである。 崖の上の流れの速い場所に、カレントフックをかけて停留すると、沢山の魚の群れが、入り乱れて、そこにはもうものすごい世界が展開する。 さらに、サメもさんざん現れて、飽きることがない。レギュレーターを加えながら、思わず「おおっ」と叫んでしまったほどである。、




しばらくその光景を見た後、さらに奥に進んで行くと、今度はマクロポイントになる。そして、毎回おなじみのナポレオンも登場した。
一箇所でこれだけもの魚を見れるというのは、少なくとも私が今まで潜ったポイントには、あり得ないことであった。
パラオに通いなれた人達には、全部ここでも良いと言われるほどのポイントだそうだが、その気持ちはよくわかった。
私もマンタさえなければ、そうしただろうと思う。

二本目は、マンタ狙いのジャーマンチャンネルである。
ここは、浅瀬のリーフを通って外洋に出れるように作った、人工の船の通り道であり、実際はアメリカ人が作ったそうである。
パラオでは、南側のマンタポイントであるり、一昨日も目撃されたのはここである。
しかし、残念ながらこの日は、サメは多数、ギンガメアジの群れやマダラタルミの群れは他のポイント同様にいたが、マンタには会えなかった。 マクロポイントでもあり、ガーデンイールや、クマノミなどでも十分楽しめるのだが、狙いが狙いだけに残念であった。

二本目終了後、無人島に上陸し、昼食(写真左)。しばらく休憩したのち、三本目は、マクロポイントである、マリンレイクに行った。
ここは、5-6mの浅いポイントで、主にマダラタルミを探しに行った。まず、マンジュウイシモチ(写真中)、ギンガハゼなどを見た。 ウスモモテンジクダイ(写真右)もきれいであり、マダラタルミも激写したが、とにかくすばしっこくて、いまひとついい写真が取れなかった。

この日はこれで終了。夕食は、メキシコ料理であった。



9月13日



最終日は、カップルの奥さんは、お休み。だんなさんのみの参加であった。彼らは基本的に、パラオは何度も来ているので、ほとんどのポイントを潜っている。 この日は、深夜に飛行機に乗るため、深いところにいけるのは、一本目だけ。 よって、どこに行くかの選択権は私にゆだねられた。
マンタ狙いで、ジャーマンに行くか、無難にブルーコーナーに行くかという選択だったが、私は迷わずマンタ狙いでジャーマンにいくことにした。
やはりここまで来て、マンタを見ないのでは仕方がない。勝負をかけてみた。 ただ、昨日はジャーマンは二本目。この日は一本目であり、可能性は、昨日よりは高い。
ガイドのイクコさんも、やや心配気味である。まあ、こればっかりは自然のことなので、見れなくてもガイドのせいではない。
昨日同様、ポイントにつく。
潜っていくが、昨日目撃された根にはマンタはいない。しばらく待ってみたが、一向に現れる気配が無かった。
仕方なく、マクロをいくつか探して、昨日見たガーデンイールや、かわいいクマノミを見たりしていて、さすがにややあきらめかけた頃、突然マンタが現れた。
ゆっくり旋回しながら、こちらに近づいてきた。ここは、本来マンタがよく来る根なんだそうだが、最後の最後になってようやくという感じである。 最後の方に現れた関係で、ダイビング時間も本来よりも少し延長し、60分となったが、しかし、目的のマンタであったので、大興奮し、写真を激写した。


マンタをみて、十分満足したが、もう一本もぐれるので、シャンデリアケーブという洞窟ポイントにいくことにした。
洞窟は雲見で潜ったばかりであるが、このシャンデリアケーブは、規模が大きく、4つの水中鍾乳洞に入っていくポイントである。
途中は全くの暗闇なので、ライトの明かりが頼りで、何も見えない。
鍾乳洞は、日本であれば、これだけでも十分観光になるほどの立派なものであり、ダイビングとあわせて楽しめるのは贅沢である。
鍾乳洞を出ると、マクロポイントであり、ニシキデグリを再び激写しに行った。 68分という長時間ダイブであったが、散々激写したおかげで、それなりに写真が取れた(写真右)。
これで、全日程を終了。まさにダイビング三昧の旅行であり、しかも、いずれも大満足のポイントであった。
夕食は、パラオ風日本食。パラオのビールを飲み、初めて現地食を食べた。

帰りは夜中の1時にパラオを出て、日本に朝の9:30に帰国した。