オーストラリア

2000.12.1-12.4

今回のオーストラリア行きは、週末ゲリラ旅行である。今まで、アジアの近場の国でやったことがあるが、 それ以外の国でははじめてである。しかし、時差がないので、十分可能であると判断し、計画した。
ということで、金曜の仕事が終わった後、20:15成田発ケアンズ行きのカンタスで出発した。

早朝4:30にケアンズ到着。しかし、入国でちょっと失敗した。
というのは、入国カードの記入があったのだが、 入国審査の列が長く、いつものようにカードだけ取って、並びながら記入をしていたところ、 そのカードの一部が実はインドネシア語で書かれていたのである。
もちろんインドネシア人用のカードなのだが、いまさら日本人用、もしくは英語のカードをもらいなおすと、また列の後ろに並ばなければならないので、 そのまま、良く分らないインドネシア語のカードを適当に記入してしまった。
大抵、あやしげなものを持ち込んでないかどうかということなので、全てnoと記入すればいいのである。 それで、入国はOKである、はずだった。
しかし、さすがオーストラリア。私が日本人で、インドネシア語を理解せずに適当にチェックしたこともお見通しで、 わざわざ日本語用の翻訳が書いてある紙をみせて、再チェックさせた。 パスポートのスタンプもやたら多いし、怪しまれたようで、さんざんいろいろ質問されて、ようやく入国になったが、
そのとき、カードになにやらチェックをされたのが後で物を言った。 税関に行くと、すぐさま別方向に誘導され、荷物チェックをされた。
それも全ての荷物を完全に出されての完全チェックである。いままで、いろんな国に入国してきたが、 こんなに厳しいのはイスラエル以来である。
しかし、良く見ると、大きな荷物を持った旅行者は、日本人の家族連れでもチェックされており、 オーストラリアの税関審査自体が厳しいようであった。
ということで、オーストラリアの入国時にはちょっと気をつけたほうが良い。

国内線のターミナルに行く。今回の目的は、エアーズロックである。時間的に短いというのもあるが、 オーストラリアは同じ国内でも広く、飛行機を使わないと効率的には回れないため、 ケアンズからエアーズロックに飛ぶことにした。飛行機はアンセットとカンタスがある。
アンセットは往復432$、カンタスは460$とアンセットのほうが安いのだが、 アンセットは時間が行きが9:00で帰りが12:00であり、効率が悪い。カンタスだと行きが7:10で帰りが15:00なので、 こちらにすることにした。

日本は真冬だが、さすが、南半球であり、ケアンズは夏。 みんな半そでであり、何故か空港職員など観光業界のオフィシャルの人は、皆半ズボンをはいている。

3時間ほどのフライトでエアーズロック空港に10::00頃着いた。エアーズロックは砂漠で、非常に暑い。 気温は昼間は40度近くなる。距離的に行ってもケアンズーエアーズロックは1500km位離れており、まるで外国である。
オーストラリアの広さは侮れない。

空港からは無料のシャトルバスでエアーズロックリゾートに行き、そのなかのoutback pioneer lodgeに行き、 ブッキングをした。チェックインは午後1:00からとのことであった。

ここはいわゆるユースホステルであり、ドミトリー形式の部屋がある。共同のシャワー、洗濯場、自炊場などもある。
このリゾートには安宿といえるものはここしかないので、バックパッカーはほぼここに来ているようである。
その後、リゾートのなかのショッピングセンターに行き、エアーズロックのschenic flightを予約した。 85$で30分。
すぐ飛べるとのことで、11:45ピックアップで空港に行き、6人乗りのセスナでマウントオルガとマウントウルルの上空を飛んだ。 フライトは左右どちらの席に座っても見れるように、右旋回と左旋回を両方してくれた。
しかし、エアーズロック周辺には広大な台地が広がっているだけで、他には何もない。 スケールがでかいといえばでかいが、ここノーザンテリトリーには本当に「自然」しかないという感じである。

フライトから帰ってきて、ロッジのチェックイン前にその日のマウントオルガツアーとエアーズロックサンセットツアー、 それから翌朝のサンライズ&ウルル登頂ツアーを申し込んだ。
その後1時にロッジに戻リチェックインした。
一泊30ドルで、ドミトリーであった。入室して、少し休んでから、ツアーに行った。
申し込んだウルルエクスプレスというツアー会社はガイドなしで、トランスポートのみだが、 マイクロバスで人数が少ないため、小回りがきき移動も早い。 もちろん、値段も若干安い。

実際、現地でガイドの必要性はほとんどないし、大きな団体のツアーでも、ガイドの話は聞いていない人がほとんどである。
サンセットポイントも、決まっているので、どこのツアーも同じ場所である。
しかし、サンセットは残念ながら曇っていて今ひとつであった。

ロッジに併設してある食堂は、バーベキューコーナーがあり、いつでもセルフサービスでバーベキューが食べれる。 ロッジに泊まるとドリンクサービス付きだが、16$は高いのかも?と思った。

その日は風邪気味だったので、早々に寝て、翌朝のサンライズツアーに備えた。

朝、4:45に起床して、荷物をまとめてレセプションに預けて出発。日の出時間は5:30から6:00頃であった。 サンライズポイントも決まっていて、朝早くから大勢の人が集まってくる。 モーニングティーを飲みながらのサンライズだった。

その後は、車で登山口まで行って、6:05くらいから、さっさと登り始めた。
初めは、スーパー急斜面であり、かなり息が上がる。 途中まではチェーンが張ってあるが、これがないと滑って危険な斜度である。
しばらく登ると、小休止できる場所があり、そこからはダラダラ登りになる。 頂上には石碑があるが、登る人は多く、頂上にも人が多いので、さほど感慨はない。
頂上からの眺めで360度地平線が見えたのには、圧巻である。 しかし、基本的にエアーズロックは登るより、外から見る方が良いようである。

下山時には途中で昼寝もして、8:30ころ降りた。 ピックアップは10:00に頼んでいたので、ベースのあたりをしばらく散策したり、休んだりしていた。

10時にマイクロバスでロッジに戻り、シャワーを浴びてショッピングセンターに行き、みやげ物などを買い、食事をした。
しかし、昼間は激烈に暑い。エアーズロックツアーが早朝と夕方に限られているのもうなずける。

登山も8:00には締め切られて登れないのだが、そうでなくては死人がでるだろう。 登山は朝早くが基本である。 また、エアーズロック一帯にはハエが多く、そのため顔の回りのハエよけのネットなるものまで売っている。 さすがに買うのははばかられたが、ハエは確かに鬱陶しい。

エアーズロックに来ている日本人は結構多いが、ハネムーン系のカップルのパーセンテージが異常に高い。 他にはツアーで来ている団体であり、個人旅行者は非常に少なかった。 しかし、個人旅行者用のロッジもあるので、個人で来ることについては何の支障もない。

昼食を食べ、14:00過ぎの無料のピックアップで空港に行き、15:00発のQFのケアンズ行きでケアンズに行った。 ケアンズには18:00着。 空港バスは市内まで7$であり、一旦予約するも、空港内に宿の予約ボードがあり2‐30の宿の広告が書いてあり、その下にフリーの電話があった。 そこで、宿を予約すると、大抵の宿は無料で空港までピックアップに来てくれるとのことである。フリーのピックアップがあるなら自分で金を払っていく必要はないので、空港バスをキャンセルし、ボードの中から、U2バックパッカーズという宿を予約した。16$でドミトリーである。
あいにくケアンズは雨。宿に着き、チェックイン。キーデポジット10$。ラッキーなことに、ドミトリーだが、私の部屋には他に旅行者がいなくて、事実上一人部屋であった。とりあえず。市内の中心に行く。市内中心までは歩ける距離だが、実は結構遠かった。なるほど、そういうからくりだったのかとそこで理解した。つまり、16ドルの安宿なのに、わざわざ空港にピックアップに来るのは、立地条件が悪いためということなのだ。実際、安宿通りは別の場所にあり、繁華街にも近い。ただ、この宿自体は長期旅行者も多く、アメニティーが悪いことはない。貧乏旅行に徹するなら、空港からフリーピくアップで一泊泊まり、翌日に自分の好きな宿に移動するというのが、ベターかもしれない。
市内に行き、トラベルエージェンシーを捜す。翌日帰国だったが、短い滞在の間で、少しは観光するため、翌朝の気球ツアーを申し込んだ。これは、早朝ケアンズ近郊で、気球に乗って上がり、サンライズを見て、朝食を食べて帰るというツアーである。30分のツアーが126$。しかし、雨の場合は中止とのことであった。危険性は高いが、空港に11時過ぎには行かなくてはならないので、アクティビティとしてはそのくらいしか見当たらなかった。
その後ショッピングセンターに行き、食事をして、少しぶらついて帰った。雨は結構激しく、エアーズロックとのギャップは激しかった。

起床4:15。しかし、土砂降りである。気球ツアーは断念した。

そのまま、惰眠をむさぼり、結局おきたのは9時過ぎ。 10時過ぎにチェックアウトして、市内に行き気球ツアーのキャンセルをして、朝食を食べた。 それで、もう時間となる。空港にタクシーで行って、帰国した。
昼に出て、成田到着は夜7時だったのだが、機内できれいな夕日をみたので、 思わず写真をとったのが上の写真である。