韓国焼肉ツアー

超短期旅行の決定版

2000.1.14-16
日本から最も近い外国である韓国。沖縄などの国内旅行を考えたら、場合によっては、ソウルのほうが近いかもしれない。
長期滞在ならばともかく、短期で行くときは、韓国は個人旅行でいくより、ツアーの方が圧倒的に安い。 航空券代を考えたら、ホテル代はほとんどタダのようなものである。 しかも最近の韓国ツアーは、昔のように強制的な市内観光がなく、滞在の行動はフリーである場合が多い。
短期旅行の場合、効率的に時間を使うには目的を絞った方がよいし、韓国で何をするかといえば、 もうグルメツアーしかないだろうということで、職場の同僚とともに、韓国焼肉ツアーに行くことになった。

金曜の夜、成田よりノースウエストでソウル入り。 一応ツアーなので、空港からマイクロバスでソウル市内の明洞(ミョンドン)にあるホテルへ送迎された。 21:00頃到着したが、短期ツアーなので一刻も無駄にしないため、早速東大門市場に行く。 ここにはファッションビルがいくつかあり、しかも夜に賑わいを見せる。 その中の一つ、ミリオレというビルに入ったが、中には小さなファッションショップが沢山入っており、 値段も安いため、夜遅いにもかかわらず、地元の若い女性中心にごったがえしていた。女性にはたまらない場所なのだろう。 我々のグループにも女性がいたが、当然彼女達も目の色を変えて、買い物をしまくっていた。 奇妙なことに夜の12時過ぎに、子供をつれてきている地元の家族連れもいて、なんだか夜を感じさせない変な空間であった。
ビルの上には食堂があり、そこでソウルの食初めに「石焼ビビンバ」を食べた。 日本で食べるのとは、箸が金属であることと、味がよりスパイシーであること、キムチがうまいというのが違う点であろうか。 結局2時過ぎまでうろついていた。おかげで、帰りタクシーを拾うのが一苦労であった。 (タクシーの運転手は英語をほとんどしゃべらない)
翌日は,オックスフォードの語学学校で一緒だった友人(ホームページ参照) で韓国人医師のサンインと待ち合わせてソウル観光に行った。


まず明洞で朝食。朝から「蔘鶏湯」を食べた。普通の鶏と黒鶏の両方を味わった。 店の名前は百済蔘鶏湯、明洞の評判の店ということであった。
次にロッテデパートに行きショッピング。これは女性陣がいたからなのだが、 ブランド物はデパートの場合大して安くないとのことだった。
その後、南大門市場でぶらつきながら買い物をした。 ここは前にも来たのだが、丁度上野のアメ横のようなところで、活気がある。商品も安い。 主に地元の人が買いに来るようなものを売っていて、食材も結構売っているが、豚の頭がそのまま売っていたり、結構過激である。

その後、近くにある徳寿宮に行った。ここは1470年朝鮮国王、成宗が建てて以来、王宮としても利用されてきた。 あのハングル文字を作った世宗の像もあり、ソウル市内にありながら、広く緑にあふれ、市民の憩いのスペースとなっている。 明洞、南大門、徳寿宮はいずれも近くにあり十分歩ける距離である。中には博物館もあり、見学した。
ここから地下鉄に乗り、仁寺洞に行った。ここには韓国のアンティークの店が並んでいる通りがあり、 朝鮮の伝統文化を垣間見ることが出来る。一通りぶらついてから、休憩がてら、通りの中ほどにある韓国の伝統茶屋に入った。 内装は日本の居酒屋のような感じで、多くの種類のお茶と韓国風お好み焼き、パジョン(写真)を食べることが出来る。 学生には人気の場所らしい。丁度3時頃でおやつ代わりに食べたが、それにしてはボリュームがあった。


そろそろいい時間になったので、一旦ホテルに戻った後、今回の旅行のメインである焼肉ツアーに出かけた。 店はサンインの紹介でソウルでも評判という新沙にある高級店であった。
韓国の焼肉はとにかく骨付きカルビである。 というか、メニューには、肉の種類を選択する余地はなく、次から次と骨付きカルビが出てきた。しかもべらぼうにうまい。 サンインもあたりまえのように骨付きカルビを食べている。どうやら、韓国の焼肉=骨付きかルビらしい。 今まで、焼肉はタン塩だ、なんて思っていたが大きな過ちであったことがわかった。 大体あれだけでかい牛の体があって、「べろ」が一番うまいはずがないではないか! なんてことを思いながら、真露を飲み、冷麺とカルビクッパを食べ、これ以上食えないほど、骨付きかルビで腹を満たした。 これだけ食べて、一人50000ウォン。(=5000円)
これはやめられない。
最終日は朝から空港へ行った。ガイド(といっても空港とホテルの送り迎えのみだが)がさんざん、 最後においしいキムチの店に行くから、市内ではキムチを買わないようにと言っていたが、ここで、 ようやくこのツアーのからくりが分かった。
この最後の店というのが曲者で、ここのキムチはやたら高い。どのくらい高いかというと、 空港の土産屋で売っているキムチよりも高いのである。しかも、この店辺鄙なところにあり、 ツアー客しかとても来ないようなところにあり、そこにバスで連れて行かれる訳である。 市内観光などをやって、土産屋からマージンを取らなくても、 ここのキムチ屋だけで十分元が取れると言うわけである。
ガイドが市内でキムチを買うなと布石を打った訳もわかる。ということで、賢い旅行者は、 ツアーで行っても、キムチは市内の普通の店で買いましょう。
最後に、今回のナビゲーター。我が友サンインの写真をのせて終わりとする。