中国短期旅行

97.12.29-98.1.3

中国の定番、北京-上海をベースにした中国短期旅行に行った。 ルートは成田から北京イン上海アウトのオープンジョーである。






北京

成田から北京はわずか3時間。夕方出て夜に着き、即座に宿を取る。中国は安宿がなく、 あっても外国人が泊まれないので、結構宿泊は高くつくが、 その分観光のアレンジは全て容易に宿でできた。
翌日、ホテル内でのアレンジで、北京一日観光に行った。

行き先は明十三陵、万里の長城である。

明十三陵は北京より50km北西にある、明代の13人の皇帝の陵墓である。 定陵の地下宮殿は有名である。
昼食の後、万里の長城に行った。 定番である八達嶺長城に行ったが、やはり見事なものであった(写真上)。



翌日は北京市内観光に行ったが、あいにくの雪であった。なかなか動きが取れない中、 天安門広場、人民大会堂、故宮と回った。

北京の町は、少し外れると写真右のような古い町並みである。 もちろんデパートが並ぶ地域もあるが、全体として暗く垢抜けない印象であった。 まあ、雪が降っていたためもあるかもしれないが。









上海



雪の北京から上海には特快の夜行列車で移動したが、 なかなか快適であった。
そして、上海駅に降り立ったら、まさにそこは 別世界であった。 上海は大都会。中国の開放政策もあって、見た目には日本と変わらない。町を歩いている若者も、 今風のファッションであり、香港やシンガポールのような賑わいである。
マクドナルドもある。HMVもある。大きなデパートが乱立している。 昔ながらの中国のイメージそのものの北京とは、大きな違いである。
しかし、何かが違う。何がどう違うかと言われるとうまく言えないが、 やはり社会主義国であるためなのだと思う。
たとえば、店に入って買い物をする。店で売っているものは、日本と変わらない。 しかし、店員にはサービスをして売ろうという感じはない。
昔のように、売ってやるという程ひどい対応ではないが、 やはりまだまだ日本のようなサービス精神は見られないようだ。
また、これは国家政策とおもわれるが、デパートの店員はもちろん、ホテルのフロント、 列車の車掌等は、徹底的に若い女性である。しかもまじめに働く。ただし愛想はない。 そのあたりが違和感なんだろうと思う。
しかし、この急速な中国の変化には驚愕した。やはり中国人は底力が違う。
ただしあくまでこの社会体制が変わらない限り、 中国が日本やその他の先進諸国と経済的に肩を並べるのは厳しいと思う。






蘇州

上海から日帰りで蘇州へ行った。蘇州一日観光は上海からツアーもあるが、 アレンジが間に合わなかったことと、蘇州駅に行けば駅前からツアーが出ているとの情報から、 現地に行ってアレンジすることにした。
上海駅から蘇州に列車で行く。片道7元。 蘇州駅前に出るとそこここで蘇州一日ツアーの呼び込みをやっている。 ただし基本的には中国人むけのツアーである。 とりあえず、そのうちの一つに混じって回ることにした。
このツアー参加者で日本人は私だけであったが、ガイドは英語とわずかな日本語も話すので、 私が日本人と分かるとできる範囲で説明してくれたり、 そうでないときは他の英語ガイドのグループに混ぜてくれたりした。
コースは、獅子林‐拙政園‐北塔公園‐留園‐西園‐寒山寺‐虎丘‐楓橋水上遊覧。