バリ島






2009.1.1‐4



今回の年末は、当初ジャマイカでのダイビングを予定していたのだが、都合が悪くなり一旦キャンセルせざるを得なくなった。 しかしその後、何とか短期で場所を変えて行こうと画策した。
そして近場になるけど、この年末年始の時期にもかかわらず、バリ行きの航空券が何とか取れたので、急遽手配しなおして実現した。
航空券がとれたのが12月30日、宿が取れたのが12月31日である。
なかなか、今回も過激な手配を展開した。
今回ももちろん、ダイビングがメインである。
ショップは、GO DIVE BALI。そこでガイドをしていた知り合いの紹介で手配してもらった。
宿はネットで手配。バリ島の中心はクタであるが、宿泊するならサヌールが良いという情報で、サヌールのプリメサリホテルに宿を取った。

1月1日

15:25成田デンパサール行きにてバリ島へ行く。22:30にバリへ到着。そのままタクシーでホテルに行った。 85000ルピアだが、価値がいまいち良くわからない。100ルピア=1.1円なので、およそ0を二つとれば想像できる。
ホテルはサヌールの中でもやや離れた所にあり、タクシーの運転手も知らないくらいであった。 やはりネットで予約できるホテルというのは一般的に、中心から離れている不便な場所にあることが多い。
部屋自体はやたらと大きく、一泊30ドルであることを考えると、十分お徳感はある。

すでに遅かったので、この日はショップに電話してから早々に睡眠した。

1月2日

朝8:10にロビーで待ち合わせをして、ピックアップ。そのまま港に行った。
この日はマンタポイントであるヌサペニダに行く予定で、ボートはサヌールから出る。 ちなみに、ヌサは島のことであり、ヌサペニダはぺニダ島という意味である。
遠浅なビーチであり、干潮であったため、ボートが近づけないため、潮が満ちるまで少し待機することとなった。
メンバーは日本人ガイドのMitsuさんと現地人スタッフ、ゲストが日本人の女の子二人組である。

サヌールからヌサペニダは40分くらいかかる。バリはサーフィンで有名なのだが、ヌサペニダに行く途中、 まさにサーフィンには良いだろうと思われる大きな波が次々と現れた。
おかげで、ボートは大揺れである。幸い船酔いはしなかったが、大波をジャンプしながらのクルーズは大変である。

ヌサペニダは、マンタのクリーニングポイントがあり、95%の確率で遭遇できるとのこと。 ガイドのMitsuさんは、パラオでもガイドをやっていたのだが、 パラオのジャーマンチャネルのようにマンタの動向を綿密に計算する必要は無いらしい。
波が高いので、一気にエントリーした。

水温28度。透明度はいまいちで10m程度だが、マンタはいきなり現れた。 普通のマンタが数枚ホバーリングしているなかに、時折ブラックマンタが現れる。
ニューカレドニアでブラックマンタをはずした記憶も新しいので、ブラックマンタの登場に大興奮。
そのうち、まさに自分の頭上をブラックマンタが通過し、激写しまくる。
これだけでもう十分と思えるほどのマンタづくしの49分のダイビングで、十分満足した。


大波のポイントから、ヌサペニダの反対側に周り、波の落ち着いた場所に移動。 PEDというポイントで二本目となる。
ここは思いっきりのドリフトダイブで見たものは、アオマスク、ルソンハナダイ、ヒトスジハリセンボン、ネズミフグ、タイマイ、 パープルビューティーなど。
時には大物が来ることもあるらしいが、残念ながらこの日は現れなかった。

二本目を終えて、昼食となる。
昼食は現地の食事で、ナシゴーレン、ミーゴーレン、ナシチャンプルなどの弁当である。
現地での生活が長いMitsuさんとゲストの女の子は、食事がやばそうかどうかをにおいと味で判断するとのこと。
バリにいると、五感が研ぎ澄まされてくるので、食べ物はいったん口に入れてから判断するらしい。
実際、Mitsuさんは4年間で赤痢アメーバに二回かかったというのだから、これは死活問題でもある。

昼食後、3本目はヌサペニダの隣のレンボガン島に行った。
サケナンというポイントは、ここもドリフトダイブで、なかなかダイナミックなポイントである。
48分のダイビングは、イソマグロ、クマザサハナムロ、ムロアジ、ツバメウオ、キンギョハナダイ、アカネハナゴイ、ロクセンスズメダイ などの群れを見た。ウミウシは名前の良くわからないローカルなものを目撃した。

3本終了して、サヌールに帰ってきて着替え、ログ付け。宿に帰ったのは4時頃であった。
その後に観光をしようかと思ったが、疲れたのでそのまま寝てしまい、結局サヌール近辺に買い物に行った程度でこの日は終了。 就寝となる。


1月3日

三日目は夜の11時に飛行機に乗るため、朝一本しか潜れないが、 トランベンという人気ポイントに行くこととなった。
サヌールからトランベンは車で2時間くらいの道のりである。途中、日本の富士山に似たバリの聖なる山、3142mのアグン山がきれいに見えた。
トランベンに着くと、すぐさま荷物運びの現地の人が寄ってきた。 写真のようにタンクを頭にのせて運んでくれるところは、なかなか無いと思うが、これも実際はお金を取られるので、押し売りみたいなものらしい。
トランベンはビーチポイントであるが、海岸からすぐのところにリバティ号というアメリカの沈船があり、そこにいつもギンガメアジの群れがいる。
深度も3−5mのところにギンガメがいるので、長時間のダイビングが可能である。
夜のフライトのことを考えると、深場に行くのはためらわれるので、浅場での長時間ダイブということとなった。
見たものは、ギンガメアジの群れ、ナポレオンフィッシュ、グレートバラクーダ、ヤノダテハゼ、チンアナゴ、ゼブラアナゴ、 ブラックガーデンイール、ヤッコエイ、スパインチークアネモネフィッシュ、イソマグロなど。
全77分のダイビングで、200枚の写真を撮るというものすごいダイビングであった。
一本集中のダイビングなのでこれで終了。昼食はナシチャンプルをビーチで食べた。
二時間かけてサヌールに戻って、その後Mitsuさんと待ち合わせて、クタを案内してもらった。
サヌールは田舎の静かなところだが、クタは都会で、何でもある。土産物を買ってから、ドイツ料理屋でビールを飲みながら夕食。
8時に店をでて、8時半ころ宿に戻り、荷物をまとめた。 帰りの飛行機は夜の11時55分なので、10時に空港に着くように宿は9時半に出発。
現在のPADIの基準ではダイビング後18時間たたないと飛行機には乗ってはいけないのだが、以前は12時間だったので、 そちらの基準を採用することとした。
幸いなにも起こらず帰国した。