杭州
2007.4.29-30
今回もGWでありながら暦どおりの仕事なので、連休は二日と三日に分断されている。
そこで、はじめの連休は超短期一泊二日の中国旅行となり、杭州行きとなった。
正月のアモイといい、ここのところ短期での中国が多いのは、近場のいっていない場所で、
直行便があるのが中国ばかりであるからである。
後半の三日間も大連に行くことが決まっている。中国ならば、その他にも西安、青島、瀋陽など候補地はたくさんある。
4月29日
9:55成田発JL635便で杭州に行く。杭州は日本語読みだと「こうしゅう」であるが、「こうしゅう」だと広州などと区別がつかない。
現地の読みでは、Hangzhouであり、「はんじょう」と読む。
こちらのほうが現地でも通用するので、杭州は「はんじょう」と呼んだほうが実際的である。
フライトは3時間。あっという間に到着する。
空港について、まず、両替である。20000円=1258元であり、1元=約15円である。
空港から市内へはタクシーで移動した。すでに予約をしていた市内の五洋賓館まで空港タクシーで130元であった。
早速チェックインをする。ホテルはりっぱな高級ホテルで、日本でも十分通用するようなつくりである。
ネットで予約をしていたが、7000円程度の料金で、部屋は広く清潔で申し分ない。
シャンプーや櫛、歯ブラシなどのアメニティも整っており。とても以前の中国のホテルとは比べ物にならない。
ホテルを14:00過ぎに出て、早速観光に出かけた。あいにくの雨で出鼻をくじかれた。
ホテルから杭州の最大の観光地である西湖までは2−3kmであり、十分歩ける距離であるが、雨の中では移動が大変である。
しかもはじめは傘もなく、苦労した。
しかし、町の地理を把握するには歩くのが一番であり、いつもはじめは歩くことにしている。

ホテルから广春路を西へ向かい、西湖湖畔まで至る。
雨のため靄がかかっていて、景色が見にくいが、ある意味山水画の席であるので、それなりに風情がある。
そこから、南下して、解放路と延安路の交差点のデパートに立ち寄り雨宿りをしたが、
なかなか雨が上がらないため、しかたなく西湖天地に行った。
ここには湧金門があり、手漕ぎ船と柳と湖という絵が堪能できる。
まさに山水画の世界であり、古くからの景勝地であるゆえんがわかる。
本来、天気がよかったら西湖10景を制覇するつもりであったが、雨がやまず、
この様子では回っても期待できないと思い、タクシーでホテルに戻った。
(市内の移動は初乗り10元でホテルまでは15元)
しかし、ここのところの中国の発展は目覚しく、来るたびに驚かされる。
中国の若者はまず日本の若者と区別がつかないほどであり、態度も服装も同じである。
ビルは高いビルが乱立し、外車も数多く走り、交通渋滞も著しい。
以前のように自転車がものすごい勢いで走り回るなんてことはまったくない。
経済特区であるという事情もあるだろうが、ほぼ、現在の日本の変わらないような経済レベルである。
同じホテルに中国人の旅行者も多く、彼らの服装も持ち物もみな豊かである。
以前中国に来たときは、社会体制が変わらない限り、日本が中国に追い抜かされることはないと思ったが、
どうやらそれは誤っていたようだ。現在の中国ならば共産主義自由経済の中で早晩日本を追い抜くことは間違いない。
(もしかしたらすでに抜かれているかもしれない。)
この日は、翌日晴れることを期待して、夜は早々に寝たが、中国のテレビのチャンネルが数十局あるのをみてその多さに驚いた。
4月30日
朝から雨がやんでいることを期待していたが、残念ながら雨が続いていた。
朝食を7:00過ぎに食べて、雨の為にどうするかを思案していたが、とにかく行動することとし、タクシーで?古街に行った。
ここは、古い店構えの商店外であり、中国の伝統品や、お茶などのみやげ物を売っている観光の名所でもある。
着いたときには幸い雨も上がり、ようやく天気に恵まれた感じである。
ここをぶらぶらしながら少し土産ものを買ってから、近くにある呉山天風という山の上の寺が見える広場に行った。
ここでは、ありとあらゆる種類の食べ物の屋台の店が並んでおり、漢字で書いてあるので、何を売っているかは見当がつく。
中に昆虫宴と書いてある店があり、よもやと思ってよく見てみると、なんとムカデ、クモ、
サソリ、ヒトデ、コガネムシ等が串刺しになって売っている。
中国人は何でも食べるというが、さすがにこれは私もためらわれた。
実は以前、広州の市場でこれらの食材を売っているのを目にしたことがあるのだが、
そのときは一体なにに使うのかがわからず、ずっと疑問であったのだが、ようやく理解した。
なんと焼いて食べるというわけである。
私はよもや、そのまま食べるわけではないと思っていて、だしに使ったり、
粉にしたりするのだと良心的に理解していたが、認識が甘かったようだ。
この衝撃的な串焼きをみてから、河坊街を西に行き、再度西湖に行った。
柳浪聞鶯という西湖10景の一つである公園は、
先日行った西湖天地と同様、柳と船と湖の世界であるが、遠くには、これまた西湖10景の一つ雷峰塔が見える。
なかなか風情がある場所である。
もっと時間があれば、さらに湖を回りたかったのだが、帰りのフライトが13:30であり、中国はまだ信用できないことと、
交通事情が悪そうで、渋滞が気になるために残念ながら早めに空港に行くこととし、10時すぎには空港に向かった。
帰りのタクシーは空港まで100元であり、やはり行きの空港タクシーはぼられていたようだ。
杭州は天気がよくて、もう少し時間があったらもっと楽しめる場所である。まあ、すぐ来れる近さなので、
そのうちまたくる機会もあるだろう。
しかし、次にはすぐ、5月4日発の大連行きで再び中国である。