記憶整理 その2

「ひゅーがひゅうがひゅうが」「ぱぱらっつぱやぱっぱや」みたいなのを
繰り返す謎の歌にのって、日向の旦那、登場。
ステージ左側から、一本下駄でゆっくりと歩幅大きく。
日向の旦那、何処と無く口調や動きが狂言っぽいです。
*日向の旦那の姿に見入っていたせいか、台詞があまり思い出せません(T_T)


おせわさんを見失って、庭に入ってきてしまったという日向の旦那、
一本下駄でバランス取りながら、「高いところからすみません」とゆっくりと頭を下げる。
(袴が短いので、細い足首が惜しげもなく披露されてます)

お武家様ですか、と聞かれ、今はただの食い詰め者です(?)と答える。
(首だけ動かすのはここでもやってましたっけ?)
おせわ曰く、薪割りだけで済む店賃が気に入った。

下駄を、バン、バン、と打ち鳴らして、よろしくお願いします、と狂言口調で挨拶してから、
下駄の先端部分を床につけて、細かく歩きながら、周りの人たちに挨拶。

おせわ、お蝶に色目を使わないようにと釘をさしてから、日向の旦那を案内して、右端にある家へ移動。

歩き出し、わざとバランスを崩れた振りをして、腕でバランスをとって姿勢を直し、
ゆっくりと歩き始める日向の旦那。
途中、急ぎ参ろう、と手を斜めに広げて、早歩き。先に家に入って、扉を閉めてしまう。
おせわさんも家の中に入る。

変なお侍さん、と話していると、場面転換。


セットが全体的に左にずれて、お蝶さんの家が左側に引っ込み、
右側を隠していた黒い幕も開いて、日向の旦那の家の中が見えるように。


家のセットには、あぐらで座っている日向の旦那。
着物の前がはだけ、一本下駄の上に座っているので、足が奥の方までよく見えて、
双眼鏡で覗くときに照れます(^^;

そんな日向の旦那の家を覗いているお蝶さんとおつるちゃん。

何か、ぶつぶつとつぶやき始める日向の旦那
(途中から、落語のじゅげむの長い名前のところに。千秋楽は、最後に「千秋楽、千秋楽」と言ってました)

ライトが万華鏡のように模様の形できらきらと光ると、子供の声が聞こえる。
(ちなみに、蘭丸の声はおつるちゃんの人です。ある意味、後の伏線)

蘭丸「父上!」
日向「蘭丸か」

先祖の霊が、おばばの枕元にたって、蘭丸の病気を治すには、
一人で江戸で働け、といわれたのを忘れたか、という日向の旦那。
お殿様の怒りをかったからではないのか、という蘭丸に、
そんなことは良い、と誤魔化す(?)日向の旦那。

病弱な自分が生きながらえているのは、父上が送金してくれるから。

日向「おばばは優しくしてくれるか」
蘭丸「はい、特に父上からの送金があった後は特に」

寂しい夜もあるであろう、というと、武士の子だから大丈夫、と答える蘭丸。
たまには甘えても良いというと、蘭丸がえーんと泣き始める。
途端に「少しは我慢せい」と切り捨てる日向の旦那。

子守唄を歌ってあげよう、と歌いだす日向の旦那。
すぐに蘭丸の寝息が。
外ではお蝶さんとおつるちゃんもふらふらになってる。

日向「寝たようだな」「しかし、暑い」

立ち上がって着物をばっとぬぐと、中はふんどし一つ。
(といっても、さらしのようにお腹のあたりまで布が巻かれてます)
何故か、しっかりとはっぱ付き。
千秋楽のみ、ここではっぱ隊の明日を見るポーズ。
(立ち上がったときに、座っていたところに下駄があって、その上に座っていたというのが判ります)

驚くお蝶さん。見ては駄目、とおつるちゃんを目隠し。

水浴びをしよう、と掛け声をかけ、日向の旦那、横歩きで勢いよく退場。
(千秋楽のみ、「水浴びしたら気持ち良い!」とはっぱ隊口調で)

おつるちゃんは妖術使いか、と怪しんでいるのに、
病気の子供と離れ離れなんて可哀想、と泣いているお蝶さん。
「さっきの話が本当ならね」とおつるちゃん。

お蝶「あんな素敵なお侍さんを裸ん坊にはしておけないわ」

お蝶「そうだ! まだ仕立ててない反物があったわ。あれをしたてましょう!」
おつる「今から?」

家の中へ入っていくお蝶。

その前に、と置いてあるスイカを食べようとするおつるちゃん。
しかし、それを日が暮れてからの水物は駄目だと取り上げるお蝶さん。

部屋の奥へ行って、反物をとってくるが、片手にはしっかりスイカ。
反物をおつるちゃんに渡して、自分はスイカを食べながら退場。

一人残されたおつるちゃん。
仕方ない、と反物を縫い始める。

大きな動きで、たまに客席をみたり、針を指にさしたような芝居を挟みつつ、どんどん縫っていく。

おつる「おねしょしてやる!」
叫びながらも、縫っていくおつるちゃん。広げるとしっかり着物の形。
(パンフレットでは浴衣になってますが、あれは浴衣じゃないですよね?)

それを上に羽織って、「おやすみなさい」と寝てしまう。


翌朝。セットが動き、全体的に右に戻る。
日向の旦那の家が扉だけになって、お蝶さんの家が中央に。

照明が変わって朝を表現。
舞台左側からお蝶さん、登場。


上機嫌のお蝶さん、朝湯で「年の割りに」肌もぴかぴか。

着物を見つけて、「上出来、上出来」といいながらも、「針も糸もないのに」と変にリアルなツッコミ(^^;

着物を畳んで、日向の旦那に持っていこうとするお蝶さん。
日向の旦那が言いそうな台詞を妄想。
「お蝶さん自ら仕立ててくれるなんて」と言い出すお蝶さんに、おつるちゃん、「出たっ、手柄の横取り!」

気にせず、日向の旦那の家に入っていくお蝶さん。

家に入ったところで、大和屋のご隠居が登場。
昨日、耳をあたってもらえなかったから、と一番乗り。
お茶をいれるおつるちゃん。

戻ってくるお蝶さん。日向の旦那はかなり喜んでいたらしい。
(この場面で、日向の旦那の出番はないです)

ご隠居に気づいたお蝶さん、支度をする、と舞台の左側へ退場。

入れ替わりに、常連客の若い3人が登場。
誰が一番になるかでもめているが、ご隠居がいるのに気づいて驚く。

お蝶さんと日向の家の間にある、もう一軒の家から、若い男性が登場(銀次さん)。
有名な人らしく、「火の華 銀次さんじゃないか」と口々に声をかける。
川開きの花火は素晴らしかったといわれるが、自分では気に入っていないらしく、不機嫌になる銀次さん。
そこへ、また扉が開いて若い女性登場(銀次の奥さん、お沙貴さん)

お沙貴「あんた、お弁当!」
いらない、といわれて、朝も食べてないのに、というがそのまま舞台から退場。

職人は偏屈だ、と話す3人。
お沙貴さん、家に戻る。

お蝶さん戻ってきて、3人にお茶を出すようにおつるちゃんに言って、まずはご隠居から、と耳かき開始。

すると、舞台右側から、ちん吉、駒助と変装(?)した芸者の金太郎さんが登場。
金太郎さんが登場すると、いつも大きな拍手がおこってました。

自分の馴染み客がみんなここに居るのをみて、苛立つ金太郎さん。

良い作戦がある、とひそひそ話をして、舞台から退場。

元気になったご隠居。
お一人で今の店を大きくした、みたいな話から、極楽一座の人たちが出てきて、歌へ。
「素晴らしき哉、ひとの世の旅」

家のセットが片付けられ、変わりに左手に団子屋さん、右手に小物屋さん。

お団子を食べているおつるちゃん。
お蝶さんは、小物屋でかんざしを物色中。

もう一皿注文して待っているところへ、若いお侍さん(正吾さん)登場。

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