幕があがる。
舞台の上には、異国風(?)の衣装をきた男女がバラバラに立っている。
一言ずつ台詞。
夢虫登場。
座頭・蜻蛉丸が、「面白い女がいる」という。
「極楽一座」の演奏スタート。
(たしか「耳かきお蝶サンバ」と歌詞とかメロディは一緒だったような?)
一座の人が集まって、壁を作って。
人がはけると、そこにお蝶さんが登場。
お蝶さん、中央にでてきて、耳かきを手にポーズ。
おつるちゃんが舞台左手から道具箱を抱えて登場。
お蝶さんと一緒に少し踊っている間に、後ろでは次のセットの準備。
若旦那・榮太郎もリズムに乗って舞台上に登場。
歌が終わって、一座の人たち退場。
榮太郎に膝枕をしながら耳かきをするお蝶、それをうちわで扇ぐおつる。
お蝶「(かなり高い声で)わかだんなぁ」
なんだい、みたいなことを答える榮太郎もかなり高い声。
大体、いつもここで笑いがおこる。
お蝶「川開きの花火は見事でしたねぇ。私だけでなく、おつるまでご招待いただいて」
おつるに合図を出すお蝶さん。
おつる「川じまいの花火も、お師匠さんもよろしくお願いします」
榮太郎「もちろん・・・と言いたいところだが」
榮太郎、秋に祝言が決まって、その相手が嫉妬深いので、もう一緒には出かけられない、と言われるお蝶。
ショックをうけたお蝶さん、体の力が抜けて、へろへろ。
「おめでとうござい・・・(小さくしおれるように)ます」
最終的には、うつ伏せでつっぷしてしまったお蝶さんに、
榮太郎「おつる坊、お師匠は暑気あたりになってしまったようだよ」
いつものことだ、と答えて、お蝶さんを立たせるおつる。
おつる「お仕事中ですよ!」
立ち上がったものの、おつるに寄りかかるお蝶さん。
お蝶「おつる、私を支えて」
幕が下りて(?)、場面転換。
一座の人が演奏しながら出てきて、通り過ぎていく。
幕が上がると(?)、左手に大きくお蝶さんの家、
その隣に2軒、玄関の扉だけのセット。
右端には甘酒屋の屋台。
お蝶さんの家では、4人のお客さんがお蝶さんの帰りを待っている。
縁台で将棋をする二人、庭先に腰をかける二人。
甘酒屋さんが、おぼんに湯飲みを4つ乗せて持ってくる。
将棋をしていた二人のうち一人が甘酒を受け取ると、
もう片方は「もう勝負がつく」といって、「王手!」
甘酒を他の3人に配る甘酒屋。しぶしぶ4人分の甘酒代を支払う。
甘酒屋さんがお蝶さんはどこかと尋ねると、ご執心の若旦那のところだという返事。
それが気に食わない大和屋のご隠居。
もう祝言が決まったから、お蝶さんは振られる、と話していると、お蝶さんとおつるちゃんが帰ってくる。
お待たせしました、とお客に挨拶するおつる。
疲れてるみたいだから、少し休憩してから、とお客さんがいうと、
お蝶「では、年明けまでお待ちください」「よいお年を」
やっぱり振られたんだ、といわれ、床に伏して泣き出してしまうお蝶さん。
何の騒ぎかと、長屋の大家・おせわが登場。
さらにダメ押しをするおせわに、おつるが「この朝青龍!」
おせわが「この、こまねずみ!」とおつるを押すと、縁側から押し出されるおつる。
他の客が物騒だから、とおせわを閉めだそうとすると、足を中にいれるおせわ。
お蝶が立ち直って何か用か、とたずねると、
おせわ「さっき泣いたカラスがもう笑った」
お蝶「そんなのカラスの勝手でしょ!」
お隣(お向かい?)に人が越して来たから紹介する、というが後ろを振り向くと誰もいない。
おせわ「ひゅうがしょうのしんたかなりさま!」
不思議な明るい音楽がなりだす。
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