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自賠責・任意保険・裁判で賠償額が異なります

 皆さんは損保による損害賠償の呈示額に3ランクがあることはご存じでしょうか。かなり多くのHPにも触れられてあることですが,交通事故の賠償基準には,自賠責基準,任意保険,裁判基準(赤本基準)の3つがあります。
どの基準によるかにより,同じ事件でも呈示額が異なってくるのです。
 概算ですが,任意保険基準なら自賠責基準の2割ほどアップ,裁判基準(赤本基準)ならさらに2割ほどアップするという感じです。保険会社が呈示してくるのは,通常自賠責基準か任意保険基準です。いきなり裁判基準(赤本基準)を呈示してくる保険会社はありません。
 ところが,我々が交渉に当たるとき,裁判基準(赤本基準)で要求します。保険会社もそれに応じられるか検討するようになります。なぜなら,保険会社がその基準による交渉を拒絶すると,我々は裁判基準(赤本基準)を求めて裁判に訴えることが出来るからです。以上から,弁護士に交渉を依頼した方が得だと一般的に言えるでしょう。

  • 適正な損害額を調べるには「赤本」が便利

     皆さんは交通事故の損害賠償額について,どうやって調べているのでしょうか。Amazon等で「交通事故 損害賠償」で検索でしょうか。この点,裁判例をふまえて,毎年,日弁連が詳しい交通事故損害賠償額の解説本を発行していることをご存じでしょうか。これには裁判官も加わっていますから,将に裁判所の基準が明らかにされていると言っていいでしょう。表紙が赤色なので,「赤本」と呼ばれています。正式名称は財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部発行「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」と言います。最近はFAXで注文できるようです。注文はこちらから これには,治療費,休業損害,慰謝料,後遺症逸失利益,死亡時逸失利益等の人損,壊れた車の評価,修理費用,代車等の物損,過失割合など,とても詳しく書かれています。
     保険会社の提示してくる額が裁判基準に基づいた適正なものかは,赤本で調べればわかります。
      ただ赤本は交通事故の専門家向けに書かれた本なので内容が少し難しいかも知れません。書店やAmazonでは,赤本をベースにさらにわかりやすく説明した素人向けの解説本が色々と売られています。一冊買って理論武装すれば,交渉が有利に進むかもしれません。
      ただ,素人が理論武装しても,相手方損保はなめてかかってくるかも知れません。そう言う場合は弁護士に相談するのも手です。そのことに関連することを次に述べます。

    過失割合の決め方

     衝突事故を起こした場合の双方の過失割合もよく揉める事項です。この点も「赤本」が詳しいです。赤本は,衝突場所が交差点かどうか,信号機の有無,四輪車同士か,二輪車か,自転車か,歩行者か,高速道路上かどうかに分けて,合計247パターンも検討をしています。
     ほんどの事故はこの赤本で解決できます。重過失(飲酒・スピード違反等)になるか,児童や老人か,夜間かどうかについても,詳しく解説してあります。裁判所もこれを決め手にして解決しています。赤本をベースにわかりやすく説明した素人向けの解説本でも,過失割合を詳しく検討してあるものがあります。参考にしてみて下さい。

    こじれるのは被害者に全く過失がない案件です

     赤信号に従って交差点で停止していたところに追突されたとか,反対車線から車が飛び込んできたとか,被害者に何の落ち度もない100%被害者案件は時として紛糾します。
    被害者には何の落ち度もないのに,損害保険会社や裁判所は被害者の気持ちを理解しないで裁判例などを挙げて理詰めで解決しようとしてきます。
     担当者が損害保険会社担当者から損害保険会社代理人弁護士に変わると,さらに強固な態度をとってくるケースもあります。
     損害保険会社やその代理人弁護士は弁償額を少なくしようとする傾向があるのです。
     しかし,100%被害者ケースでは,まずは被害者の精神的負担を理解してあげることが肝要です。何も悪くないのに,事故にあって,身体的にも精神的にも物質的にも多大の不便が課されているのです。まずは誠実な謝罪があってしかるべきでしょう。そのサポートアドバイスは弁護士が担います。

    「弁護士費用特約」は便利

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     自動車保険は,交通事故の加害者が負担する賠償責任を,損害保険会社に代わりに支払ってもらうものであり,赤信号で交差点待ちの際に追突された場合な ど,自分に落ち度がなく100%被害者となった案件では,自動車保険は使えません。この場合保険会社が示談代行してくれないため,自分で加害者側(加害者 や保険会社)と交渉するか,弁護士を自分で頼んで交渉しなければなりません。しかしそれはとても面倒です。

     そんな場合「弁護士費用特約」が便利です。これは弁護士の報酬や訴訟費用(仲裁・和解)に要する費用を300万円を限度に支払ってくれるものです。相手 方保険会社の担当者は「弁護士つけて裁判してもらっても結構,保険会社の判断は変わりません」と発言をしてくることがありますが,しかし弁護士を頼んだ途 端,損害保険会社が損害額,慰謝料額を大幅にアップしてくる事例は少なくありません(その理由について,自賠責基準・任意保険基準・裁判基準参照)。
     なお自分に過失がある場合にも,弁護士費用特約を使うことは勿論可能です。また弁護士費用特約を使っても,ノーカウント事故であるため,翌年の等級には 影響は与えません。最近は弁護士特約付なので先生に頼みたいという依頼も増えています。弁護士にとってもありがたい制度です。

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     弁護士選別時代の到来

     最近相談無料・土日も相談対応を謳うホームページが増えてきました。これは弁護士の急増に備えて(毎年約1500人もの新規参入があります),種々の施策を施して,積極的に顧客を取り混もうとしているのです。うちの業界も,いよいよデフレに突入・値下げ競争にさらされるようになってきました。そうした視点で見ると,弁護料金も事務所により微妙に違ってきています。離婚事件を例にあげると,静岡では60万円(消費税は別。以下同じ)あたりが主流です。しかし40万円というのもあります。ちなみに東京は100万円、札幌は全国一安く40万円が平均です。
     ところで我々の仕事は,人間関係の間に入って,当事者が満足できる結果を追求するという,とても手間のかかる仕事です。その評価は単に値段の多寡で決められるものではないと思います。半年・一年に渡って,依頼者と弁護士とが二人三脚で協議を進めながら事件解決を探るという極めて人間じみた作業なのです。最近若い新規参入の弁護士が激増し,弁護士を誰にするかで裁判の結果が異なるのではないかと感じるようになりました。弁護士の選別が大事だと思う今日この頃です。
    (H28.11.18)。

    男の弁護士女の弁護士 
              どちらがいい

     とかく離婚はナイーブな問題なので,依頼者と同性の弁護士の方がいいと,特に女性の方は 考えがちです。しかし私は弁護士の性別は関係ないと思います。ポイントは,離婚を始めとする当事者双方が極度に感情的になっていて理詰めではなかなか解決しにくい家裁事件において,如何に粘り強く依頼者の身になって解決策を考え行動してくれる弁護士に出会えるかどうかだと思います。何より双方の相性が大事です。場合によっては依頼者を叱れる弁護士である必要もあるのです。性別はあまり関係ありません。
jiga

自己紹介(H25.6撮影)

看板犬パール
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更新news
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H28年07月28日 再び静岡県弁護士会に。
H25年05月25日 札幌弁護士会に。
H23年03月24日 静岡市でホームページ開設。

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