心地良いBGMが流れています。

  神経の働きを活かし整えるためには、神経の通り道である骨格と筋肉を操作しなければなりません。当院ではこの操作に『ほぐし』と呼ばれる療法を用います。これは、手や肘を使って痛みの部位に関わらず、全身の筋肉や靱帯を弛緩させながら、その下にある関節の動きを少しずつ回復させる療法です。
  では、痛みの部位だけでなく、肩から足先までの全身をほぐすのはなぜでしょうか?
 それは、人間の体は常に全身でバランス(身体の安定性)を保っているためです。写真を撮るときに、頭の傾きを直されたり、ズボンの裾や洋服の袖を左右違う長さで作ったりしたことはありませんか?これらは痛みの部位が筋肉の過緊張や関節の可動域減少により歪みを作ると、自身は気がつかない内にそれを補うように別の場所に歪みを作って全身のバランスを保っているために起こった現象です。そのため、ほぐしを受けると普段痛みを感じていない場所に凝りや張りを感じる場合があります。それは体が神経の働きによりバランスを保った結果、自分で意識していない間に、別の場所にも筋肉の過緊張や関節の可動域減少が発生したためです。(こうした歪みを「代償性変位」と呼びます。)
  長期間に渡って歪んだ状態で生活していると、代償性変位が固定化して更なる別の変位を引き起こします。これが症状の慢性化の原因となります。そのため、痛みの部位のみをほぐしてもなかなか症状が改善されません。こうした代償性変位は一見痛みの部位とは何の関係もないと思われる様な場所に現れます。痛みの部位と同時にこれらの場所も一緒にほぐし(さらに矯正)をしていくことで、効果的に本来の痛みを取り除き、関節可動域を回復させることが出来ます。
  また、ほぐしには、血行や新陳代謝を促進する効果もあります。そのため、ほぐしは、非常に心地良いリラクゼーション効果を発揮します。この心地良さは、マッサージや指圧で感じるそれとは違います。きっと、職場や家庭におけるストレスもたちまち癒されることと思います。 
 




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