選択範囲を作ってみよう。
その2

それでは、線で囲まれていないところを選択してみましょう!!

図11
この耳のところを選択したいのですよ。

でも、この耳は「ちょっと柔らかさを出したいな」と言うことで、端っぽをきっちり描いていません。これを「自動選択ツール」で選択すると……

こでれすこれです。こんな風に隣の顔まで一緒に選択されてしまいます。

これではいけません。


こんな時には、先ほど使った「マスクモード」です。(図8参照) 
図12

図13 マスクモードにしたら、色を塗ったら赤くなりますね? 赤くなったところは「マスクがかかっている場所」=「選択されない場所」です。選択したいのに、選択されない場所を作るのはどうよ!?と思うかもしれませんが、とりあえず今は赤く塗ってしまいましょう。

選択したいところを全部赤く塗り終わったら、「普通モード」に戻ってから、選択範囲を反転します。

「選択範囲」→「選択範囲を反転」(「shift」+「ctrl」+「I」)してみましょう。

選択範囲を反転するというのは、「選択範囲だった場所を選択しないで、選択範囲でなかった場所を選択範囲にする」というコマンドなので、「図13」で赤く塗った場所が選択範囲になるわけです。
図14

図15 では色を塗り込んでみましょう。

線で囲まれていなかった耳だけ、青い色が塗り込まれました。

これでばっちりです!

さて。せっかくできた選択範囲ですが、これを保存しておくと後で失敗したときに塗り直したり、テクスチャーを貼り付けたりするときに便利です(テクスチャーの貼り込み方は、この後おまけで載っけてときますね)

では、選択範囲を保存してみましょう。

まず、「選択範囲」の一番下にある、「選択範囲を保存」をぺこっと押しましょう。
図16

図17 そしたら「レイヤー名」のところに、レイヤーの名前を付けて、OKを押しましょう。他の設定は別にいじらなくても大丈夫です。

それでは、選択した場所を呼び出す方法です。

「選択範囲」→「選択範囲を読み込む」をぺちっと押しましょう。
図18


図19
そしたら「チャンネル」という場所の下に、作った選択範囲が沢山書き込んであるので、その中から呼び出したい選択範囲を選んで、「OK」を押しましょう。


図20
また、作った選択範囲は「チャンネル」ウィンドウを開くと、その中に入っています。今「ミルクピッチャー」チャンネルを見えるようにしていますが、ほら、ピンクと白で表示されていますね? 選択範囲であるミルクビッチャーは白、それ以外の選択されていないところはピンク……そう、チャンネルを表示されると、マスクモードになるようになっています。ですから、一度作った選択範囲は、ここで修正することができます。
さて。ここでこのチャンネルを見ていただくと、「あれ?」と思うことがあると思います。

前「主線を取り出す」の時に書いたとき「レイヤーを増やすと透明フィルムが増えるということだから、画像が重くなります」と書きましたが、それと同じように、実はチャンネルを増やすと画像は重くなるんですよ。

そこで、「自分のPCのスペックでは、あんまり重たい画像はいじれないよ…」という方のために、重くならない選択範囲の作り方を、次のページで紹介しますね。


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