神保町 昼食ニュース

2004年5月号

2004年5月3日記

陽春の街

 神保町便りは,当サイトの別館(3月オープン)もご参照ください。

 別館にも記したように,パークタワーと神保町三井ビルの周辺には,きわめて人工的な空間だが,花が次々と咲き,緑の葉も増えてきた。
 上着を脱いで昼食に出る人も多くなり,新しいビルの人々が,IDカードだか入館証だかを首から下げているのが妙に目立つ。これも陽春の風物詩か。 

◆ 開 店 ・ 初 訪 問

 4月の初訪問はまず,白山通りの水道橋方向の左側,有名な「さぶちゃん」3兄弟の店の間にある「七福神」。カウンターだけの小さな店で,つけめんが専門である。食べたのは野菜つけめん(\680)。時間がたってしまい,どんな味だったか忘れたのは申しわけないが,質も量も十分だった。
 続いては,さくら通りの「<洋食>げんぱち」(神保町2-21)。去年だったか,3丁目から移転した。揚げ物が中心のようだったので敬遠していたが,ふと見たら和風定食というのもあるようなので入ってみた。その日の和風定食(\900)は鮭照焼とホタテ煮で,野菜もあってバランス良好だった。

 東へ行って,靖国通りの小川町スタバ裏の細い道にある「と志松」(錦町3-4あたり)が昼食を始めているのに気づいた。これまで昼食はやっていなかったので縁がなかったが,入ってみたら,料亭風の古風なつくりで,中は畳の部屋,入ってすぐ厨房に面してカウンターが作ってあった。食べたのは週替わりの定食「鯵利休和えご飯」(\1,050)。利休和えというのはアジの刺身を黒ゴマとネギなどで和えたもので,初体験だった。みそ汁や自家製の漬け物もたっぷりついていて,たいへんお買い得のゆったりした昼食となった。

 さらに東へ行き,小川町交差点から本郷通りを大手町方向へ行ってすぐの左側に,立ち食いのすし屋「こころ」というのができた。原則として立ち食いの店には行かないことにしているのだが,知人から勧められて行ってみた。松・竹・梅というセットがあり,それぞれ11貫(プラス手巻き1,以下同じ)・9貫・7貫と量が異なっている。竹セット(\800)で十分満腹,質もなかなかだった。みそ汁のお代わりができるのもよい。セットは夜もあるとのこと。
 この付近,昼食の店がかなり密集してきた。

 もうひとつ,靖国通り北側のスタバと金ペン堂ビルの間の路地を抜けた右側(神保町1-2)にあったカレーの「シャトー」が閉店・改装し,博多担々麺の店「紅龍」となった。博多ラーメンの店は多いが,担々麺専門というのは初めて見た。
 看板の担々麺は店名の「紅龍」(\670)のほか,「赤」「黒」(各\770)と3種類あり,辛さなどが違うらしい。昼だけかもしれないが,ご飯をサービスしていた。トッピングもいろいろあって,「全部」は200円。ほかに,ジャージャー麺,餃子,日替わり定食,フライ定食などがある。
 食べたのは紅龍担々麺全部入り(\870)で,「全部」といってもそれほど大量ではなく,ちょうどいい具合だった。次は「赤」「黒」を試してみよう。

◆ その他の動き

 4月2日限りで,すずらん通りのカーテン屋の地下の「ホイリゲ古瀬戸」が閉店した。日常の昼食にはやや高いが,静かで落ち着いているので,客を案内しての昼食などに便利だった。閉店あいさつには,その一本北側の路地にある「珈琲古瀬戸」が食事メニューを増やして「後継」となることが記されていた。

 連休は店によりいろいろだが,うどんの「丸香」(お茶の水小学校近く)は27日〜5日の大連休に入った。その貼り紙で,5月10日から「ぶっかけ」を始めると予告している。

 ふと気がつくと,昼食はやっていないが,比較的大きな居酒屋のチェーン店が神保町にも進出してきている。すずらん通りの「和民」に対抗するように,靖国通りの反対側のビルの3階に「土間土間」という店ができていた。

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