神保町 昼食ニュース

2002年10月号

2002年10月6日記
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風立ちぬ

周辺の道路についての掲示
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パークタワー(西棟)近況(9月24日)
共立女子校の鉄骨(9月24日)

 神保町1丁目再開発ビルは,建物はほぼ完成し,内装と並行して周辺部分の整備が急ピッチである。
 9月半ばのこと,現場を囲むフェンスに,周辺の道路についての掲示が出た。それによると,南側(錦町との境界)の道路と,これに直交する2つの再開発ビルの間の道が,ともに両側通行となり,その交点には信号が設置されるという。南側の道路は現在は東から西への一方通行で,かなり狭く,いま工事のトラックが出入りに苦労している。再開発地域の方で土地を提供して道路を広げるのだろう。車の動きも大きく変化しそうだ。
 学士会館の向かいの共立女子高の校舎が壊されてからだいぶたったが,工事が進み,9月ぐらいから鉄骨組みが見えるようになった。

◆ 初訪問

 一時「平穏」だった神保町の「昼食界」だが,このところまた動きが激しくなってきた。
 先月書いたように,すずらん通りの東京堂仮店舗の地下に6月に開店した「福兆」が,9月から昼食を始めた。何度か行ったが混んでいてなかなか入れず,入れたのは9日だった。内部はかなり広く,コンパートメント状に仕切られた和風でも洋風でもないような独特の空間が広がっていた。昼食は,日替わり,日替わり焼き魚,丼など5種類,コーヒーまたは紅茶つきで\900前後である。
 日替わり定食を食べた。この日は豚肉の香味焼きで,付け合わせの野菜,サラダといっしょに一皿に乗っている。ボリュームもあるし,野菜がけっこうたくさんあるのがありがたい。しかし,この日ご飯がくちゃくちゃで最悪,申しわけないが3分の1残してしまった。(他の日に行った同僚はおいしかったと言っていたので,まあたまたまということなのだとは思うが。)

 その向かいの三慶商店の新築ビルに,おにぎりとお茶漬けの「米僧(こめぞう)」という店ができた。持ち帰りが中心のようで,昼はおにぎり2個とおかずのセットがある。
 同じビルに「五大陸」という店ができたが,今のところ昼食はやっていない。

 福兆へ行った翌日の10日,靖国通りのランチョンの角から北へ入って少し行った左側,先月書いたラ・カスターニャの次のブロックに「やきやきや」という店ができたので,その日に行ってみた。売り物は「焼きカレー」で,要するに鉄板にカレーライスを乗せてそのままオーブンで焼いたものである。
 ベースとなる焼きカレーは1種類で\500(辛さの調節可,大盛りあり),安いなと思ったら,これは何も具がなくていくらなんでもこれだけではサマにならない。トッピングが\50から\300でいろいろあり,トマトとツナをつけたところ計\800となった。焼きたてのあつあつは冬に向かってありがたい存在になるかもしれないが,カレーの激戦区神保町で,焼く必然性があると認められるかどうかは少々疑問である。なお,夜は串焼きの飲み屋となる。

 靖国通りの一本北の道,そばの「こんごう庵」の右の方のこれまで飲食店ではなかったところに,9月17日「天風」という店が開店した。これは開店の日には行けなかったが,翌日行ってみたところ,3日間2割引セールをやっていた。和風の飲み屋で,昼は定食4種類(海鮮バラちらし,地鶏の竜田揚げ,オムライス,つくね)が\780〜\880となっている。
 この日はすでにオムライスが売り切れで,地鶏の竜田揚げを食べた。大きい皿にメインディッシュとご飯が乗り,小鉢とみそ汁がついて通常\780のところ,\624だった。いろいろ手際が悪く,同じものを後から注文した客に先に出てきたりしていたが,まあなかなかいい味だったので,今後に期待することにしよう。ただ,みそ汁の器がしゃれすぎていて量がはなはだ少ないのはなんとかしてほしい。

 新開店ではないのだろうが,専修大学の交差点の北西のブロックの横町に「ようこ」という青い看板が出ていて,カレーの昼食をやっているのに気づき,初めて入ってみた。年配の夫婦がやっていて,揚げたてのカツを乗せたカツカレーが売り物のようだ。
 レギュラーのメニューと別に貼りだしてあった「茄子カレー」\700を食べてみたところ,非常にていねいに作られた洋食屋のカレーだった。

 すずらん通りの「三幸園」がリニューアルして9月下旬オープンした。イタメシでもなんでもやれそうな感じの内装になり,カウンター席もできた。昼食は以前と同様で,定食が数種類ある。
 同じくすずらん通りの「ニュー浅草」が改装中で,「浅草厨房」という名で10月4日開店という掲示が出ていた。

◆ 閉 店

 昼食はやっていなかったが,三慶商店の新しいビル(上記こめぞう・五大陸があるビル)の裏側のブロックに並んでいる飲み屋のひとつ「やっこ」(「こ」は「古」に由来する変体仮名)が,「体力がなくなり…」というおかみさんの貼り紙を残して8月末に閉店した。
 ここは長らく,つねか・やっこ・赤柿の3軒が並んで飲み屋をやっていた。(このうち,つねかは,昔は昼食をやっていた。2種類の定食があらかじめ重箱に入れて積んであって,注文するとすぐ出てくるので,時間がないときに愛用した。)
 ここに後に「叶屋」が加わって4軒になり,再開発工事のための移転で赤柿がうなぎの「かねいち」になって今日に至っていたわけである。

 靖国通り沿いのランチョンの並びの「くいしんぼ」の下にあったラーメン屋「天五」(昨年暮れ開店したばかりだった)が姿を消した。あとにタイ料理屋ができるようだ。


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