神保町 昼食ニュース

2002年9月号

2002年9月7日記
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最後の取り壊し


 こうしてウェブページをやっていると,未知の人からメールが舞い込む。大半はわけのわからぬDMだが,それだけに,ときどき混じる個人の「読者」からの便りはうれしいものである。
 そんな中で,7月下旬のある日,個人名で「ホームページを拝見しました。つきましては…」という書き出しのメールが届いた。よく見ると,驚いたことに,あるテレビ番組を制作しているプロダクションからで,「B級グルメ」の番組の出演者募集に応募しないかというお誘いであった。家族に話したら,子供たちはおもしろがって「すごいね」などと言っていたが,撮影は9月にまる1日がかりということで,仮にその気があったとしても,9月に今年いちばん忙しい季節を迎えている身としては縁のない話であった。
シートがかかって最後の取り壊し(8月15日)
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西棟北側のフェンスがはずされた(8月21日)

 神保町1丁目「再開発」地域の東北にあってこの間まで仮店舗その他として使われていた2つのビルと,その並びの建物が,8月のお盆過ぎからシートに覆われ,取り壊し体勢になった。
 そのうちのひとつは,「カラベラ小劇場」のあったビルである。その貼り紙によると,11月に東京パークタワー(西棟)での再開を目指すという。新ビルは2月完成ということになっているし,上棟式は終わったもののまだ周辺工事・内装工事には時間がかかりそうな感じなので,11月入居は本当に可能なのかなと思う。

◆ 初訪問

 8月号で閉店のことを書いた,靖国通りの1本南,ミヅノの裏のビル(小川町3-11)の半地下の「なかむら」のあった場所に,7月,「<美食酒>いづみ」という店ができた。昼食は「焼き魚御膳」「鶏唐揚御膳」「刺身御膳」の3種類で,いずれも1000円である。最初に行ったときは焼き魚御膳,4週間後に行ったときは鶏唐揚げ御膳を食べた。ご飯,みそ汁のほか,小鉢が2種類(刺身の場合は1種類になるらしい)ついていて,充実した内容である。

 靖国通りからランチョンの脇の通りを北へ入ってすぐの左側,前にラーメンの「おもだかや」のあった場所(神保町1-30?)が,「ラ・カスターニャ」というイタリアンに大変身した。開店したのは6月下旬らしいが,初めて入ったのは8月も末近くだった。中の様子がわからない扉になっていて,ちょっと入りづらい感じもある。
 ランチは5種類ほどで,冷たいパスタもあった。その日私が食べたのは「モツァレッラチーズとブロッコリーのスパゲティ」(\850)で,ひきしまったトマト味は夏にふさわしい。チーズが親指の頭ほどの固まりで入っていた。サラダがかなりたっぷりしているのが吉。

 開店したのは少し前だと思うが,小川町の交差点北西側すぐの靖国通り沿いのビルの2階にある「カルダモン」へ行ってみた。名前から想像できるように,いわゆるエスニックの店である。ランチは,カレーのほか,タイ風・ヴェトナム風・中華風といろいろ。食べてみたのは「鶏肉のバジルソースご飯」で,それほどエスニックな味ではないけれど,やはりスパイスが夏向きの快さだった。ラッシーもサービスで680円は割安感がある。テイクアウトもやっている。

 この号を書くのが遅れているうちに,すずらん通りに6月にできた「福兆」が9月から昼食を始めた。その向かいの新しいビルで,9月6日におにぎりの店がオープンし,通りの中央でビラまき合戦が行われている。。

◆ 閉 店

 千代田通り沿いの小川町3-7の「いっぱいやん」が8月9日で閉店した。去年の8月に開店して1年弱の命だった。
 こちらはだいぶ古い店だと思うが,千代田通りからエーパンとドトールの間の通りを東へ行き,本郷通りへ抜ける直前の右側地下にあった「畔居」が7月に閉店した。

 こういうのも「閉店」というのだろうか,メールマガジン「神保町の歩き方」(参照このURL参照)で神保町のランチの店を毎週紹介してきたHARUさんが,会社の移転のため,メルマガの発行を9月いっぱいで終わりにするという。
 まさに「同好の士」で,お目にかかったことはないけれど,きっと何度もすれ違っていたのだろう。少し寂しい秋の訪れである。


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