神保町 昼食ニュース

2001年6月号


  初訪問: London City

2001年6月3日記  

アナログ時代

 4月の始め,靖国通り南側の古本屋街の一角(神保町1-5)に携帯電話の店が開店した。この場所は,長い間シャッターが降りたままになっていたが,その前は「ミューズ社」というクラシック専門のレコード屋があったところである。急いでつけ加えるが,CDでなくアナログレコードの時代の話である。
両側に花の塀
6月1日
(写真をクリックすると大きい写真へジャンプ)
 ミューズ社は,ふだん,小柄で気のいい元気なおばさんが一人でやっていた。国内盤のほか,輸入盤も扱っていた。今と違って輸入盤は一般には高かったが,いろいろ掘り出し物もあり,国内盤を買おうとすると「あ,それは輸入盤の方が安いわよ」と「注意」してくれたこともあった。結婚祝いに,好きなレコードを1枚どうぞ,と言われ,バッハの複数のチェンバロのための協奏曲集をもらったりもした。
 いつ閉店になったかはよく覚えていないが,ミューズ社でCDを買った記憶はないから,CDの普及とLPの衰退がはっきりした85,6年ごろだったのではないだろうか。
 今でもときどき,三省堂書店の1階でアナログレコードのセールがある。それを見るとミューズ社のおばさんのことを思い出す。

 神保町1丁目南地区「再開発」の工事現場は,引き続き基礎工事が進行中のようで,外見上大きな変化はない。
 東棟・西棟の間の通路では,両側に歩道ができた。5月号に書いた「花の壁」はその通路の西側の塀のことだったのだが,5月末に,東側の塀にも垂直の花壇が出現した。

◆ 初 訪 問

 今月も新開店ではない店だが,猿楽町の集英社の大きなビルの北側の通りにある「London City」に初めて入ってみた(猿楽町2-2あたり)。錦華通りを北へ3,4分歩いて右側を見ると,ユニオンジャックの看板が目立っている。
 ランチは,イギリスの地名を冠した多様なサンドイッチ(300〜500円ぐらい)を基本に,飲み物・スープその他の組み合わせによるA〜Dのセットを選べるようになっている。最初に入った日には,飲み物とスープだけのセットにしたら,少し量が足りなかったので,2週間後に再訪,コロッケとフライドポテトのついたCセットにしたら,ちょうど良かった。Cセットはサンドイッチの値段プラス400円である。Dセットは鳥の唐揚げとスパゲティがつく。
 外で揚げ物を食べるのをできるだけ避けている身としては,もう少し油分の少ないセットがあるといいのだが。
 ほかにオムライスやハンバーグもあり,男性客にはこちらが人気のようだ。
 同じ店が,白山通り沿いの,水道橋までの半分ぐらい行った左側のビルの2階にある。入ったことはないが,まったく同じランチのメニューが出ていた。

◆ 季節のメニュー

 靖国通り沿いの駿河台下交差点からすぐの地下にある「ちよだゝ寿司」(「ゝ」には「ちょん」というふりがながある)に久しぶりに入ってみたら,店が半分になっていた。1階に入ったスポーツ用品店が,地下も半分使っているらしい。
 この店で,夏のメニュー「そうめん定食」が今年も登場した。そうめんに,ミニかき揚げ丼がついて1000円,なかなかの人気のようだ。
 ほかでも夏のメニューへの衣替えが進んでいる。「天鴻餃子房」チェーンの季節の餃子は4月から「しそ餃子」になっているが,さらに「冷し鶏そば」も登場した。「蔵太鼓」(看板の「鼓」の字は左側が「皮」になっている異体字を使用;神保町駅A7出口そば,さぼうるの向かい)でも冷しそばの看板が出ている。和風・中華風などいろいろある。

 カレーの「メーヤウ」が閉まっていたのでどうしたのかと思ったら,「店主ケガのため6月中旬まで休業します」という貼り紙が出ていた。
 その向かい側あたりの「炭炎焼・旬三昧」も,開店して間もないのにシャッターが降りている。こちらは「虎ノ門店開店準備のため…」という貼り紙である。


 →「神保町1丁目南地区再開発」問題 ミニ・リンク集


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