note 2014/04/28
私は銀行の良い時代も悪い時代も知る団塊の世代ですが、四十年間の銀行員生活に終止符を打ってから早二年が経ちました。平成十三年十二月末(2001年12月31日)に旧東海銀行最後の退職者となり、その後、ミリオン信用保証では住宅ローン債権の回収に、また、エム・ユー・フロンティアサービサーでは名古屋ローン業務部の立ち上げを担当し、半数にあたる二十年間に亘って不良債権の処理に従事するという、今から思えば思いもよらぬ銀行員生活でもありました。終止符を打った今から二年前には二人の息子も結婚して独立し、現在は妻と二人で自由人として行雲流水の如く気ままに下山の人生を体現していますが、不良債権の処理という職務経験からか、最近次のような二つのことが気になってなりません。一つは、地域コミュニティへの関わりであり、もう一つは、次世代を担う若者達への橋渡しについてです。
縁あって今年度から町内会長を引き受けることになりました。私の住む津島市は人口六万五千人の小さな町ですが、市内には二百二十の町内会が組織されており、その内三割弱は戦前から組織され、文化的な生活環境整備などを目的とした地域の自主的な自治組織として、また、他面では津島神社の祭事を担う組織として、古くから活動を展開してきました。そのような中、津島市の高齢化比率は全国の動きと同じような推移をたどり、平成二十五年四月一日(2013年4月1日)現在では二十四、四パーセントにもなり、人口問題研究所の推計によれば平成三十二年(2020年)には三十パーセント近くまで達すると予想されています。ご多分に漏れず我が町内も高齢化が進み、八十歳、九十歳の方々が役員となって町内会の仕事を担っているという実態があり、今後の町内会活性化の行方が懸念されるという事態にまで至っています。三・一一を契機に防災・減災や、防犯などへの行政や地域の取り組みが一層重要視されるようになった今日、行政との連携役としての町内会の役割は年々益々重要になってきている反面、若い人達の担い手不足という厳しい現実があり、町内会長という仕事についても、地域コミュニティへどのように貢献していけるのかという大きな課題が突きつけられています。
先日、平成二十五年九月十五日(2013年9月15日)現在における日本の人口の高齢化比率が二十五パーセントに達したとの報道がありました。平成三十四年(2022年)には政府債務が民間金融資産を上回り、平成三十七年(2025年)には団塊の世代が七十五歳以上の後期高齢者に達すると言われています。二つ目に気になっているのはこの2022年問題、2025年問題についてです。いずれもわが国の次世代を担う若者に大変な負担を強いる大問題であるばかりか、わが国にとっても国家の存亡に関わる大問題なのですが、さて我ら団塊の世代はこのような大問題にどのように関わることが出来るのでしょうか。
地域コミュニティへの関わり、次世代を担う若者達への橋渡しという、いずれの問題についても若しかすると「解」は見当たらないのかもしれません。しかし、良い時代も悪い時代も知る我ら団塊の世代には、地域に対しても次世代を担う若者に対しても、将来に禍根を残すような事は断固拒否していく重い責任があると、切に実感しています。自由人である今、自分に出来ることをやって自分なりの責任が果たせればと、何時も真面目に考えています。