Artist and Illustrator 原著・邦訳 比較画像

作成日: 2004.8/3

トールキンの味わい深く貴重な絵が多数採録された一級のトールキン資料であり、 詳細かつ正確な記述で広く深い考察が読める一級のトールキン研究書である、 『J.R.R.Tolkien: Artist and Illustrator』 (Wayne G.Hammond and Christina Scull) は、 ソフトカバーのペーパーバック版でも、 本のサイズがほぼA4の大判サイズで、 中の紙も画集に相応しい質が良いものが使われており、 絵の印刷・発色も良質で、 画集としてトールキンの絵を眺めるのにも非常に楽しめる本です。 一方、その邦訳『トールキンによる『指輪物語』の図像世界』は、 残念なことに、本のサイズがA5と普通の単行本サイズに抑えられており、 中の紙も画集向きのものと言えないものなので、 絵を眺めるとき、原著に比べて、絵の大きさ・印刷・発色が見劣りします。

以下は、J.R.R.Tolkien: Artist and Illustratorと、 その邦訳『トールキンによる『指輪物語』の図像世界』の、 本自身と絵の大きさの比較画像です(デジカメ C-4040 で撮影)。

比較画像1

表紙画像。原著はほぼA4の大判サイズに対して、邦訳は普通の単行本サイズ。

比較画像2

中の画像。デジカメ画像では色など正確に再現するのが難しいのですが、 絵の発色・印刷の鮮明さも原著に比べて邦訳は見劣りします。


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