「ね、おい。僕のもってるルビーの壷やなんかより、もっといゝ宝石は、どっちへ行ったらあるだろうね。」
 大臣の子が申しました。
「虹の脚もとにルビーの絵の具皿があるそうです。」
 王子が口早に言いました。
「おい、取りに行こうか。行こう。」

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