むかし、ある霧のふかい朝でした。
王子はみんながちょっと居なくなったひまに、瑠璃て゛畳んだ自分のお室から、ひょいっと芝生へ飛び下りました。
 そして蜂雀のついた青い大きな帽子を急いでかぶって、どんどん向うへかけ出しました。

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