ACT.66 20-80の法則 (2000.01.13)

 あなたは「20-80の法則」というのをご存知だろうか?
 これは19世紀にイタリアの経済学者パレートが発見したもので、20%の原因が80%の結果を生み出すという法則である。特にデータベースマーケティングにおいては顧客の中の20%の優良顧客が売上全体の80%を占めるという法則でよく知られている。更にそれをビジネスにも通用すると見出したのがアメリカのとある航空会社であった。そこがはじめた企画こそ、今ではメジャーとなったマイレージシステムである。簡単に言うと1マイル飛行機で飛ぶ毎にポイントが加算されていくというやつである。このように、よく利用してくれる客を大事にして売上を維持するというやり方が今の小売業の流行であるようだ。しかし、この手のやつは昔からあった。ポイントカードなんてものはありとあらゆるお店にあったものだし、ブルーチップなどもその一種だろう。それなのにここ数年になってこぞって大手のスーパーや量販店、レンタルビデオ屋のTSUTAYAまでポイントカードシステムをはじめている。やはりダラダラと続く不況の中、上記の「20-80の法則」の重要さに気づき始めているのであろう。
 さてこの法則だが、別にビジネスに限らずほかの場面でも使えるのではないだろうか。これほど優れた法則である。使えないはずがないのだ。私がいろいろと考えてみることとしよう。

・万引き常習犯の20%が総万引き被害額の80%を万引きしている。

 ほら、実際にそんな感じがするではないか。かの有名ドラッグストア、マツモトキヨシは年商の1割を万引きされているという。億単位が万引きされているのだ。少しは分けろよ、ってそんな話じゃなくて。

・20%の運転の下手糞な族が事故全体の80%を起こしている。

 これも、っぽい話しではないか。数があわないだとかいう細かいことは気にしてはならない。それにしても、最近の免許取立てのやつの運転はどうなっているんだ。暴走するわ、ウィンカー使わないわ、道は譲らないわ……免許制度はもう少し厳しくするべきだと思うのだが、だからそんな堅い話じゃないって。

・実際は20%しかいないバカ女子高生が女子高生全体の80%いるような気がする。

 ん?これはちょっと使い方が間違ってるか?
 まあいい。それにしても最近の女子高生のあまりに鼻につく行動ぶりはいかがなものであろうか。特に先日の成人式。あれはいったい何なのだ。振袖姿のガングロ娘がタバコをプカプカふかしてやがる。あの吸い方はここ2、3日で身につくものではないのは、誰が見ても一目瞭然。それをテレビで押さえているマスコミもどうかと思うのだが。
 実際はバカなやつらばかりではないのはいちいち言わなくてもいいことなのだが、そのまじめな女子高生のためにもバカ女子高生は駆逐するべきだと私は考えるのだが、いささか言い過ぎなのであろうか。いやいや、みんなそう思っているに違いない。違いないったら違いないのだ。って、どんどん無駄な話が長くなってないか、おい。

・雑文は通常の文章なら20%で済むことを80%にまで表現する。

 何だよ、悪いのかよ!

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