ACT.61 クリスマスデイズ (1999.12.24)

 あまり書くつもりはなかったが、最近更新してないので書くこととしよう。

 クリスマスという行事に興味がなくなったのっていつだっただろうか。
 もともと私の家は仏教徒であったから、はじめから関係ある行事ではないという話もいい加減聞き飽きたであろうからここでは割愛する。割愛してないじゃん。
 まだ幼い時は真剣にサンタクロースの存在を信じていたし、可愛げが多少無くなった時期でもやはりプレゼントは嬉しかったから、クリスマスは楽しみだった。食事が豪華になることやケーキが食べられるというのも嬉しかったし、親しい親族だけで集まってパーティなんかも開いていた。普段はあまり団欒がなかった私にはみんなで食事ということだけでも十分楽しかったのだろうと思う。
 ところが小学生も中学年あたりになってくると、パッタリと思い出が消える。
 中学、高校なんて何をしていたのかすら思い出せない。あのときは彼女なんていなかったから、二人で甘い時間なんて過ごしてたなんてことは有り得ないし、友人と騒いだような記憶もない。でももしかしたら、友人と騒いでいた辺りが正解のような気もする。ともかく、記憶がないのだから仕方がない。考えてみれば、その辺りからクリスマスという行事に興味が薄れていったのだろうと思う。
 まあ一応、楽しい想い出もある。クリスマス時期にちょうど恋人がいるということだ。一人前にフランス料理屋に連れて行ったことだってある。でも、そのあたりになってくると恋人の気分を盛り上げるためだけという印象が強くなってしまい、それ以上の想い出もない。だいたい、あのクリスマスプレゼントという行事は何なんだ。金がいくらあっても足りないぞ。変に安物じゃいけないみたいな風潮が流れてて、買い物する時に困る。まあ、相手もそれなりのものをくれればいいんだが、ってそういうのじゃなくて。ほら、プレゼント目当てで付き合ってるわけじゃないし、ってここで今更弁解するのもおかしな話か。まあ、ともかく出費の方が痛くて、年越しなんてインスタントのそばで済ませなきゃいけないんだ。出費が痛くなくてもインスタントだったけど。ああ、何か話がどんどん違う方向へ行っている気がする。ええい、軌道修正。
 さて、今である。
 今年のクリスマスは金土という2日間だ。だいたいクリスマスに仕事が休みだなんて何年ぶりだろうか。多分初めてのことだと思う。まいった。私の休日の過し方はほぼ完璧に決まっている。ていうか、寝てる。クリスマスを寝て過ごしたというのは、いくらクリスマスに興味がない私といえども、少々恥ずかしいものがある。かといって変にクリスマス気分を煽るのもちょっと考え物だ。それ以前に年賀状をまだ私は書いてないのだ。毎年25日は年賀状が元旦に届けられるリミットになっている。そうだ、ここ数年の私のクリスマスは年賀状を書き上げていたんだった。多分、今年もそうなるのだろう。なんか嫌なこと思い出しちゃったなぁ。
 あれ?クリスマスに興味がないとか言っておいて、何だこの流れは。クリスマスという行事に完全に踊らされているではないか。いつものことだけど。
 という訳で今年のクリスマスの予定。
 年賀状と格闘しながら、会社の指示で買ったとも言えるクリスマスケーキを食べる。
 嗚呼、私に幸あれ。

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