ACT.57 多分、一生で一度きりの日 (1999.11.11)

 今日という日をワクワクせずにはいられない日本人はいないだろう。いや、いないはずだ。断じていない!
 10年間この日を待ち続けたという人も多いだろう。この文章を書いている時点では私はまだその日を迎えていないのだが、特別何かあるわけでもないのに心が躍り出してくるから不思議だ。多分、昼前にはその瞬間を見てやろうなどと思い、普段は立ちあげることすらない時計ソフトを起動させ、なおかつそれをデジタル表示にしてしまったりするわけだ。と、ここまでお読みになればいくら感の鈍い方でもお気付きであろう。え?まだ分からない?そんな貴方はみんなが綺麗と思うものを素直に綺麗と感じられないひねくれ者か、数字が読めないかのどちらかです。この瞬間を楽しむことができないなんてなんて可哀想な人なのでしょう。
 というわけで、分からない人は放っておきます。なに?そんな無責任なことを言うな?仕方ない。そういう方は今すぐトップページへと戻り、Last Updataの欄をよく見たまへ。これでも分からないやつはもう知らない!
 偉く長い前振りとなってしまった。というわけで今日は1並びの日である。何やら某菓子製造会社は今日をポッキー・プリッツの日だなどと急に決めていたが、そんなこと言ってたら、ロッテのトッポも明治のフラウもカルビーのじゃがりこもうまか棒だって今日がその日だ。ただ棒状だからといって、乗っかるのはどうかと思うぞ、私は。でも、田中麗奈はかわいいから多めに見てやる。
 それはともかく、今日のように年月日で同じ数字が6桁揃うということは1以外にはありえない。当然、西暦は除くぞ。つまり、それだけ貴重な日といえるであろう。さらに、時分秒まで合わせると12桁も同じ数字が揃うのだ。当たり前のことを言っているだけだが、なんか爽快感のようなものが感じられるから不思議だ。私だけなのかもしれないが。いや、そんなことはないはずだ。きっと、この瞬間を狙って動く人達がいるのだから。

 例えば、記念に列車の切符を購入する人。ただ、最近は首都圏などは自動改札に変わってしまい、昔のようなハサミを入れてくれなくなってしまった。あと、あのペラペラ感もいただけない。やはり、切符というのはあの厚紙で作られた感じが一番しっくりくる。そして、そこにパチンとハサミを入れて欲しいものだ。
 例えば、婚姻届を提出する人。これは何といっても結婚記念日が覚えやすいという利点がある。男はこういう記念日というものに疎い人間が多いので、覚えやすいに越したことはないのだ。しかし、万が一離婚などということになった時は逆に覚えやすいが為に、この日がトラウマになってしまうかもしれないが。
 例えば、子供を出産しようとする人。これはなかなか狙うのが難しそうである。無事出産に成功した暁には、生まれた子供のい名前に間違いなく「一」という漢字が使われることであろう。分かりやすい反面、手抜きに思われることもあるので注意が必要だ。ましてや「はじめ」などと付けるのはもってのほかである。じっちゃんの名にかけて。
 例えば、パチンコをする人。いわゆる縁起かつぎと言うやつである。ハイ、スイマセン。私のことでありますな。
 例えば、その瞬間にジャンプをする人。「僕は1が揃った瞬間に地球上にはいなかったんだぜい!」ハイハイ、すごいすごい。
 などなど、言い出せばきりがないほどだ。
 次にこのように同じ数字が6桁揃う日は100年後までない。ということは、よほど世間に憎まれでもしない限り、このような日に出会うことはないわけだ。なんということだ!そういうわけであるから、今日という特別な日をぜひ何かしらの記念日にして欲しいものだ。
 あ、でも100年も待たなくても年号が変わればいいのか。ということは天(以下自粛)

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