ACT.50 復活! (1999.10.16)
いやぁ、やられた。 風邪である。 今回のは少々てこずってしまった。 引き始めは先週のことであった。私は扁桃腺持ちなので、引き始めが非常に分かりやすい。「扁桃腺の腫れ始め」=「風邪の引き始め」という公式が成り立つ実に分かりやすい体なのである。ここで私の風邪が完成されるまでのプロセスを追ってみることにしよう。 まず第1段階として扁桃腺肥大による喉への違和感が上げられる。 この時点では他に異変は現れることはないので、いたって健康体と変わらない活動を行うことが出来る。かといってここで油断をするとすぐ第2段階へと進む。 第2段階では喉の違和感が一層強くなる。 これは会話の有無に限らず喉がいがらんでくる状態である。エヘン虫が大挙して大暴れ状態とも言える。だからといってヴィックスドロップを舐めても直らない。風邪だから。この時点で私はのど飴作戦を実行する。風邪薬を飲み始めるのもこの時点である。よってこの段階で回復することも多い。 第3段階へと進むと頭痛が出てくる。 先週会社を休んだのはこれがひどかったせいであった。この頭痛の強さには特にこれといった法則性がないのが特徴としてあげられる。つまり、「頭痛がひどい」=「風邪がひどい」という公式は成り立たないのである。これが曲者だ。頭痛がひどいとどうしても風邪薬ではなくて頭痛薬を手に取ってしまう。頭痛は緩和されるが風邪の侵攻を止められないのだ。 第4段階に入ると鼻水が出てくる。 風邪の基本症状の一つである鼻水はここで登場する。この時点で鼻詰まりを併発していることも多いので鼻水をすすることはできない。垂れてくるのをティッシュで拭き取るのが精一杯だ。ここで鼻を無理にかもうとすると、目が飛び出そうになるので注意が必要だ。ここまでくれば完全に風邪っぴきの完成といってもいいだろう。鼻の下は既にヒリヒリ状態だ。 更に進んで第5段階に入ると頭まで侵されてくる。 こう言うとものすごいことになっていそうだが、要は頭がボーッとしてくるのだ。この辺までくると日常活動にも支障が出始めてくる。まず仕事は100%進まない。インターネットの接続も困難になり始めるころだ。まず、何よりキーボードを叩くという行為がおぼつかなくなり始める。それに加えてディスプレイを見るのが辛くなるのだ。仕事どころの騒ぎではない。この時点で喉の痛みは断続的に続くようになり、スポーツ系飲料が手放せなくなる。 そして第6段階で熱が出る。 普通、扁桃腺が腫れると高熱を伴うものなのだが、私の場合は滅多に高熱が出ることはない。だから、この年になってもまだ扁桃腺を大事に持っているのである。というのは、高熱を伴う風邪をひきやすい扁桃腺は手術で取ってしまうことが多いからだ。特に女性なんかはほとんど取ってしまうのではないだろうか。私は手術が嫌いなので、丁重にお断りさせていただいた。こんなに苦しむなら取っておいてもよかったのにと、いまさらながら後悔することもあるがやっぱり手術は嫌なので、このまま置いておくのであろう。なお、この時点での熱は38度を超えてはいない。まだ、外出ぐらいは出来る力は残されている。 いよいよ第7段階で高熱を発する。 熱が38度を超え、関節にも痛みが出だすともう動けない。汗をダラダラと流しながらハァハァと荒い息を吐くのみである。もうどこに出しても恥ずかしくない病人の出来上がりだ。ってどこに出すというのだ。
ハイ!次は26番風邪!
昨日の私は第6段階までいってしまった。これは実に久しぶりのことである。 |