ACT.47 いろいろかけてみよう (1999.10.03)

 近ごろ、何やら物騒な話が多い。
 通り魔事件に放射能漏れ事故、おまけに中日の優勝である。あ、最後のは気にしないで下さい。私の単なる僻みであります。
 そこで今回は中日優勝に関することを書くことにする。つまり掴みに全く意味はない。
 中日の優勝は11年振りであるそうだ。つまり前回の優勝は1988年。見事にゾロ目の年に優勝している。ということは来年も優勝するのであろうか。それは勘弁してくれ。よって次は12年後の2011年辺りが優勝時期か。
 前回優勝の1988年と言えば非常に大きな出来事があった。昭和天皇が崩御されたのである。その年優勝をした中日は、全国的に流れる自粛ムードに乗って、優勝時のお約束ビールかけを自粛した。よって星野監督はようやく念願のビールかけをしたわけだ。感無量であったことであろう。しかし、なぜビールかけなのであろうか。F1などではシャンパンかけである。この落差は一体何なのであろうか。まあ、確かにビールは日本で一番ポピュラーな酒である。しかし、日本にもメジャーな酒はいくらでもあるではないか。よし、他にいい酒はないか検証してみよう。

 日本酒はどうだ。一升瓶をふりまわすパフォーマンスはシャンパンよりも豪快さがあっていいと思うのだが、いかがであろう。しまった。日本酒には炭酸が入っていない。これでは相手に向かって放射するという技が使えないではないか。せっかくカメラマンからリポーターから何からかけられるのを期待している人が山ほどいるのだから、それがないのは楽しくないな。特に女子アナなんかにはかけなければ全く楽しくないではないか。視聴者である私も。
 となると、炭酸が入っていない焼酎も無理だな。サワーやチューハイという手もあるが、どことなくオヤジ臭いのでここでは考えないこととしよう。まあ、野球選手も十分オヤジだからそれはそれでいいのか。しかし、名前がなんかイカンな。チューハイかけだなんてなんか卑猥な感じがする。私だけか。
 梅酒なんてどうだ。当然、炭酸入りのやつだ。なんか健康に良さそうだぞ。あと、梅なんかもぶつけあったりして、ちょっとバイオレンスな感じもするではないか。しないか。会場全体に広がる甘ったるい空気というのはまずいのだろうか。見てるこっちは楽しそうなのだが。
 う〜ん、日本に酒はどうもあわないようだ。洋酒ではどうだろうか。
 とりあえず、パクリになるシャンパンは除こう。となると、親戚のワインはどうだ。赤ワインなんか壮絶なものになりそうだぞ。もう、何から何まで真っ赤っ赤。牛じゃなくても興奮するぞ。しかし、見た目は決してよくないな。なんかスプラッタみたいだし。白は白でインパクトにかけるな。
 ウィスキーもピンとこない。まず、ボトルが中途半端だ。人を殴るのにはちょうどいいかもしれないが、あーいうパーティで出ると一気にアダルトさが増してしまし、クラブなんやらキャバレーなんやら分からなくなってくるやつらが出てくるに違いない。しまいにゃ、ニューボトルコールが起きるに違いない。訳分からんぞ。
 テキーラはどうだ。もう、あっという間にパーティが終わるぞ。そこに残るのは死屍累々。これじゃ放送禁止だ。
 ちょっと趣向を変えてカクテルなんかどうだ。みんなシェイカーを持って思い思いにカクテルを作って、それを掛け合うのだ。「関川ムーンライトー!」とか「ゴメス・オン・ザ・ビーチ!」なんて名前をつけながら叫ぶと尚よし。ただ、シェイカーを振る音がうるさいのが難点である。面白いと思うのだがどうだろう。

 かなり横道にそれてしまったが、やはりビールかけが一番無難な様だ。面白くも何ともないのが残念であるが、女子アナがかけられている姿はやっぱり(以下省略)
 ともかく中日優勝おめでとう。来年こそ巨人がんばれ。

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