ACT.44 トルネコの大冒険2 (1999.09.22)

 いやぁ、やっぱりはまってしまった。表題のやつである。
 これを読んでいる方にもはまっている方はきっといらっしゃるに違いない。かなり中毒性の高いゲームである。今や寝食もホームページの更新も忘れてやりまくっている。まあ、完全には忘れてはいないが。だから、こうやって更新もしてるし。
 まず知らない方はいないと思うが万が一のために簡単に「トルネコの大冒険」について説明をしておきたいと思う。よく分からないという方はとりあえず「買え!」とだけ言っておく。
 このゲームはいわゆるRPGである。細かく言うならばアクションRPGである。主人公であるトルネコを操作してダンジョンを攻略するのが一応の目的となる。ただし、普通のRPGと違うのはダンジョンを一旦出てしまうとレベルが1に強制的に戻される。また、ダンジョン内で死亡するとその時持っていたアイテムは全て無くなってしまう。そして、潜るダンジョンの形が毎回変わってしまうということだ。
 このダンジョンの形が毎回変わるというのはパソコンの創世記、当時はまだマイコンという呼び名であったが、その時期に登場した「ローグ」というゲームをモチーフにしている。コンピューターの性能が決して高くなかったあの時代にダンジョンが毎回変わることで長く遊べるという「ローグ」は大ヒットというほど名を売りはしなかったが、当時のゲームファンの心をつかんだものであった。それを現代風に大幅にアレンジをした男こそ我が地元香川が生んだ天才中村光一氏である。「トルネコの大冒険」が初めて登場したのはまだファミコンの時代である1986年のことだ。ドラゴンクエスト4のキャラクターであるトルネコを主人公に配し、敵キャラクターもドラゴンクエストのキャラクターを使用した。そういう取っ付きやすさと「ローグ」の斬新さを兼ね備えたこのゲームは当然の如く大ヒットする。しかし、1000回遊べるという宣伝文句ほどは遊ばなかった。というのも、ゲームのメインである目的をクリアした後はそれほどゲームを続けようという熱意が沸いてこなかったのである。しかし、それはスーパーファミコンで登場した「風来のシレン」によって大きく変化する。「風来のシレン」はトルネコのシステムをそのまま継承してキャラクターを一新したゲームである。タイトルの通りゲームの舞台も中世の時代から、日本の江戸時代をイメージしたものとなっている。それほどシステムに大きな変更が加わったわけではないのだが、面白さを格段にアップさせる要素が加わった。それが「合成」である。この合成で武器や防具をパワーアップさせることが可能なのだ。このゲームには特殊な力を持つ武器や防具が多数登場するのだが、それぞれの特殊能力を合成によってまとめることが出来るのである。これがはまるのだ。強い武器や防具を作ろうと何度もダンジョンに挑戦する。しかし、出てくるアイテムもまったくのランダムであるためなかなか目当てのものが見つからない。おまけに油断して死んでしまったらせっかく作った武器などがパーである。もちろんやり直しなどはきかない。もう本当に「ゲー」とか「アチャー」とか「マジかよぉ!」と大声で発してしまうほどのショックである。こんな目に遭うともう二度とこんなゲームやるもんかという気持ちになるのだが、10秒後にはまたコントローラーを握っている自分の姿があったりする。だからこそ目当てのものを見つけた時の喜びといったらものすごいものであったりするのだ。もうガッツポーズだ。歓喜乱舞だ。絢爛豪華だ。いや、これは違うな。とまあ、大騒ぎなのだ。つまりこれこそ、1000回遊べるゲームであった。実際私も1000回とはいわないがかなりの時間遊んでいたものだ。この達成感と緊張感を兼ね備えた「風来のシレン」でひとまずゲームの完成を迎えたのだった。私はそう思っていた。
 しかしチュンソフトはやってくれた。完全に完成されたゲームのさらに上を行くゲームを作ってしまった。それこそ「トルネコの大冒険2」である。ゲームのシステムは「トルネコ1」と「シレン」を合わせたものになっている。当然「合成」も登場する。つまり、基本的なところには一切手を加えていないのだ。そのかわり、攻略出来るダンジョンの量が大幅に増えた。そしてアイテムの数が莫大に増えた。また、難易度もアップしている。しかし、メインのストーリー部分の難易度は下げており、初心者でも安心して遊べる作りとなっているのである。初心者に優しく、上級者に厳しいこの「トルネコ2」は真の1000回遊べるゲームである。いや、1000回と言わず一生遊べるゲームかもしれない。とりあえず「風来のシレン2」が出るまでは遊び続けられるゲームである。それは間違いない。
 今日も私はダンジョンへと潜り、眠れぬ日々が続く……
 ページの更新遅れたらごめんなさい。<ダメじゃん

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