ACT.39 昨日はホームランだ! (1999.09.04)

 昨日9月3日はなんとホームランの日であるそうなのだ。野球でスタンドめがけてボールが飛び込むアレだ。なんでも王選手が世界新記録となる756号ホームランを放ったのを記念しているとのことだ。記念するのは一向に構わないのだが、一体全体ホームランの日とは何なのだ。今日はホームランの日だからといってみんなこぞってバッティングセンターへと向い、到底当たるとは思えない小さいホームランとかかれた的を狙い撃ちするのだろうか。今日はホームランの日だから食事はホームラン亭とかいうラーメン屋に行かなければいけないとでも言うのだろうか。当然おやつはホームランバーなのであろうか。こういう小さいボケで笑いを取らずにドカーンとデカイ笑いを狙っていかなければいけないのだろうか。それは無理です。
 ホームランと言えば大リーグではソースだかショーユだかが連発して調子がいいようである。昨年のホームラン王であるマグワロウだかマグワリマショウだとかも好調のようである。その点日本は地味である。今のホームラン王は誰であっただろうか。ローズとか言う外国人であっただろうか。高橋や松井だったような気もする。意外と清原だったりするかもしれない。いやそれは絶対にないな。なぜ、遠く離れたアメリカの野球事情は知っているのに、自分が住んでいる日本の野球事情が分からないのだろうか。え?それはお前だけだろうって?確かにそうかもしれない。しかし、昔に比べて野球という存在が地味になったような気がするのは私だけであろうか。
 そういえば最近外でキャッチボールをしている子供の姿を見ていない。昔、といっても20年ほど前だが当時の男の子は例え野球が出来なくてもボールとグローブは持っていたような気がする。かく言う私もそうだった。特別野球が好きなわけでもないのにグローブだけは何故かうちにあった。あまりよく壁を相手にキャッチボールをしていたものである。親父なんかともよくやったものであった。しかし、今では路上で遊ぶ子供の姿はめっきり減ってしまった。公園なんかでも今はキャッチボールは危ないからといって禁止になっているみたいである。何が危険なのかさっぱり分からないのだが。公園で遊んでいる他の子供たちにでも当たるから危ないというのだろうか。一見キャッチボールをしているように見えるが実は手りゅう弾を投げあっている子供でもいたのだろうか。キャッチボール通り魔なんてのが現れたのかもしれない。これは恐い。通り行く人に向かって突然ボールを投げ付けてくるのだ。うまくキャッチ出来ても「今のちょっと曲がっただろ、曲がっただろ!」と得意げに言ってきたりするのだ。ああ、恐ろしい。あげくの果てには「次フォークな、フォーク」とか言って強引に人差指と中指の間にボールを入れようとして指の関節をはずしてしまったりするのだ。何と恐ろしい人であろうか。それならば禁止されても仕方あるまい。
 少々話がそれてしまったが、結果ホームランの日に何をすればいいのかは依然謎のままである。しかしひとつだけ気付いたことがある。それは昨日はセントラルじゃなくてホームランというホールに行っておけばパチンコに勝てたのかもしれないということだ。

ACT.38←  TOP  → ACT.40