ACT.12 インターネット講座3 (1999.07.08)

「しょうこりもなく、またお呼びがかかリましたが、博士」
「うむ、日記のネタを考えるよりもわしらを呼んだ方が楽じゃと考えておるのじゃろぉ。しかしよくよく考えればわしらを呼ぶ方が作者は辛いはずなんじゃがのぉ」
「ちょっとやられちゃってるんでしょうか、頭が?」
「うむ。いわゆるホームページハイ状態に陥っておるな。この状態が長く続くと、たとえこの素晴らしいわしの頭脳をもってしても手に負えなくなってしまうからのぉ」
「非常に危ないではないですか」
「まあ、わしの知ったことではないがの」
「そうですね」
「今日はインターネット講座の第3弾じゃ」
「前回は少し不評の声もあったようですが」
「まあ、仕方のないことじゃ。今まで嘘の歴史を学んでおったものにはあまりにもショッキングな真実を伝えてしまったからのぉ。じゃから、今回は少し柔らかめにホームページに関するキーワードについて説明しようと思うとる」
「それはいいですね」
「ここをよく読んで。作者にももう少し勉強をして欲しいもんじゃな」
「作者はなにやらNINTENDO64で遊んでいるいるようですが」
「わしが発明した物質原子化銃で原子レベルにまで分解してやろうかのぉ」
「は、博士。早まった真似をすると我々まで消えてしまいますよ」
「仕方がないのぉ。今日のところは勘弁してやるとするかの」
「さすが、博士」
「さて、ホームページじゃが、まず誰もが最初にぶつかるのが『HTML』じゃろうな」
「ホームページを作成する上での基本中の基本ですね」
「そうじゃな。しかし、これを使いこなせる者は多くとも、その意味まで知っておる者となると極端に少ないのじゃ」
「まあ、意味は知らなくても何とかなりますからね」
「バカモノ!そんな心構えじゃから、作者のようなぐうたらサイト管理者が生まれてくるのではないか!」
「も、申し訳ありません」
「よいか、何事も最初が肝心じゃ。最初をおろそかにして、成功は望めんのじゃ!千里大江はトップランナーの司会じゃ!」
「分かりにくいです、博士」
「ともかく、HTMLについてじゃ。まず、両端のHとLはそれぞれHighとLowつまり、高低を意味しておる。そして、重要なのが間のTとMなのじゃ。ここでのTとは国広富之、Mは松崎しげるを表しておるのじゃ」
「は?」
「分からんのか!「トミーとマツ」ではないか!つまり、見掛けはマツの方が上のように見えるが実際のところはトミーの方が力を持っておるという深い意味があるのじゃ」
「トミーとマツ?」
「まさか知らんのか?「噂の刑事」なんじゃぞ」
「いや、噂のと言われましても……」
「よし分かった。少し変えよう。Tはドジでのろまな亀(Turtle)であり、Mは教官(Master)なのじゃ。つまり教官の方が立場上、上にみえるが実際のところは堀ちえみあっての番組という深い意味を持っておるのじゃ」
「はぁ?」
「な、なんと……「スチュワーデス物語」までも知らんというのか?」
「はぁ」
「片平なぎさの腕は金属なんじゃぞ!!」
「いや、そんな力説されましても」
「そうか……時代は変わったのぉ」
「博士、どこを見ていらっしゃるので?」
「まあよい。深い意味があるのだということを知っておればな……」
「では『ダイナミックHTML』というのはどうなのでしょか?」
「最近出てきたやつじゃな。分かりやすく言うならば、T.M.RevolutionがThe end of genecis T.M.R.evolution turbo type Dになったようなものじゃ」
「いきなり新しい話題ですね」
「とりあえずドームでコンサートも出来たし、飽きられる前に名前変えとこかっつーことじゃな」
「そんなこと言ったら、ファンに怒られますよ」
「心配するな。そんなファンはこんなサイトはのぞきに来ん」
「それもそうですね」
「あと忘れてはいかんのが、『タグ』じゃな」
「ホームページ上の文字や写真などの外観や配置を決めるのに使うものですね」
「そうじゃ。文字を太くしてみたり、色を変えてみたり、中央寄せにしてみたり、大きくしてみたり、小さくしてみたり、伸ばしてみたり、丸めてみたり、リンクを貼ったり、画像を貼ったり、丁に2万ばかしはったり、嘘ハッタリ、表を作ってみたり、レイアウトを作ってみたり、子供を作ってみたり、三遊間に挟まれてみたり、牛丼に卵をつけてみたり、同人誌が見つかって母親に泣かれたり、てんその中ではバッファロー吾郎がやっぱし一番だろ、河村隆一はなんで素直にR・Kにしないんだ、あれほど今晩はチーズフォンデュにしてくれって言っただろ!など、色々なことが出来るんじゃ」
「チーズフォンデュ?!」
「あとタグを使っていてよくあるミスが閉じ忘れじゃ」
「掲示板などでたまに見かけますよね」
「初心者なんだからしょうがないなどと甘い考えでおる者が多いが、あれがどれだけ被害を出しているかを知らぬからそのようなことが言えるのじゃ」
「被害ですか?」
「そうじゃ、ちなみに昨年だけで死者15名、重軽傷者94名、行方不明者470名、床上浸水2000戸、崖崩れ4ヵ所、スピード違反2名、エベレスト単独登頂1回、タンスの角に小指をぶつける6名、フリーキック1回、チョンボ4回、ガス代7420円、安室奈美恵40名などの甚大な被害が出ておるのだ」
「安室奈美恵?」
「これほど重大な事態を引き起こしておるタグの閉じ忘れには十分注意するのじゃぞ」
「はい。でも、実際のところどのようにして注意をすればいいのでしょうか?」
「うむ、こればっかりは日頃の心掛けとしか言えんじゃろうな。まあ、わしのようにどんなことにでも目を光らせる力を持っていれば心配ないことじゃがな。ホッホッホッ」
「あ」
「なんだね、助手よ」
「博士、ズボンのチャックを閉じ忘れてます」

 こんなオチでスマン。

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