ACT.2 ガイナックス万歳! (1999.06.22)

何気にあるパソコン雑誌を読んでいてあるひとつのゲームの記事で目が止まった。
「エヴァと愉快な仲間たち」がWindowsへと移植され7月に発売になるらしい。
「エヴァ〜」といえば、元々セガサターンで発売された麻雀ゲームであり、ゲームタイトルにもある「エヴァンゲリオン」のキャラクターと「不思議の海のナディア」「トップをねらえ!」のキャラクターが登場するという、マニアにはたまらない内容で一部の人間に絶大なる人気を持っていたゲームである。その後プレイステーションへも移植されたのだが、なぜ今頃Windows版なのであろうか?とよくよく記事を読んでみると、なんと脱衣モードがあるというではないか!この記事を見た瞬間、私は熱い涙がこぼれていくのを拭うことさえ忘れて感動していたのであった。<完>

 いやいや、終わったらいかん。
 まあ、涙はともかくうれしく感じたのは事実である。
 今でこそ、「エヴァ」や「カレカノ」などでメジャーになったガイナックスというメーカーであるが、昔は当然マイナーな時期もあった。実は私はその頃からのガイナックスファンである。ただ、さすがにDAICONの頃はよく知らないので本当に深いファンの方とは話があわないと思うので先に謝っておく、スイマセン。
 んでだ、ガイナックスのファンだったわけよ。
 「オネアミスの翼」なんかはまさしく名作といっても過言ではないと思うし、「ナディア」なんかは集金人の目を盗むようにしてNHKを見たものである。当然「エヴァ」にもはまった。そりゃもうドップリと。とまあ、ここまでは普通にガイナックスが好きな人の流れ。
 僕がそれ以上に好きだったのがゲームメーカーとしてのガイナックスである。
 みなさんはガイナックスのゲームと言われて何を思い出すであろうか?
 多分、ほとんどの人が「プリンセスメーカー」と答えるであろう。
 中には「不思議の海のナディア」と答える人もいるかもしれない。
 どちらも名作である。否定はしない。しかし、それ以上に僕が好きだったのがガイナックスのゲームとしての処女作「電脳学園」なのである!!
「電脳学園」とは?
 このゲームは至ってシンプルなクイズゲームである。そして、ステージをクリアするごとに女の子が服を脱いで行くのだ!平たく言えばエロゲーなのである!つまり、元々ガイナックスはエロゲーメーカーであったのだ!!このシリーズは当時人気を博し4作まで発売されたのだが、やはり第1作目の素晴らしさが抜きんでていた。原画をプリンセスメーカーで一躍名の売れた赤井孝美先生が書いていたのと、個人的に好きだった新田真子先生が書いていたことも大きい。正直、今手元にソフトが残っていないのが悔やまれて仕方がない。
 また、このソフトはある意味ショッキングな事件も巻き起こした。内容があまりに過激であったため、とはいっても最近のゲームの性描写の方が十分過激なのであるが、九州のどこかの県で訴えられ販売差し止めを食らったのである。ガイナックスは当時からニュースに富んだメーカーだった。
 そんな事件があったせいかどうかは分からないが、「電脳学園」シリーズ後にHなゲームが全く出なくなってしまった。(「プリンセスメーカー」での着替えモードや、その名も「H」というキャラクター集など軽いHテイストはあった)
 その後はクオリティの高いアニメ作品を続々と発表するが、ゲームメーカーとしてはこれといった作品も出ず、僕は少し寂しさを感じていた。
 その中でのこの発表である。いやあ、解説が長かったなぁ。
 過激さこそないかもしれないが、ある意味原点に帰ってくれるこの企画に僕は心を込めてありがとうと言いたい。しかも、更に深く記事を読んでみると男性キャラまで脱がせることができるらしい。さすが、ガイナックス!やるからには徹底している。
 僕が翌日行きつけのゲーム屋に予約に走ったことは言うまでもない。
 ガンバレ、ガイナックス!負けるな!ガイナックス!
 僕に応援されてもうれしくないであろうが、僕は心より応援し続けているのである。し続けているのだ。し続けているんだってば!

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