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ヒル夫妻のUFO誘拐事件
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アブダクション(異星人による誘拐)が、初めて衆目を集めた事件。
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1961年9月20日3時、旅行から帰宅途中のバーニー・ヒルとベティ・ヒルの夫妻が、ハイウェイ3号線のホワイト・マウンティンズの山中を車で走っていたところ、2人は夜空に不思議な光を発見、それは急速に大きくなって2人の乗る車の前で停止したという。
それは、3m程もある円盤で、バーニーが車を降りて双眼鏡で見てみると、円盤の窓の中に異星人さしい人影が見えた。2人は恐ろしくなり慌てて車に飛び乗って走り去った。しかし、家に帰ってみると、2時間程の空白があることに気がついた。
その後夫のバーニーは潰瘍にかかり、精神状態も不安定になる。妻のベティも奇妙な夢を見るようになり、2人は1962年12月に高名な精神分析医ベンジャミン・サイモンを訪れた。そこで受けた逆行催眠(過去の埋もれた記憶を思い出させる)の結果、夫妻は空白の2時間に異星人によって円盤内に連れ込まれて身体検査をされていたことを思い出したという!
ちなみに夫妻を誘拐・身体検査したのはグレイ・タイプと呼ばれる宇宙人である。
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ところで、この話、最初は単なるUFO目撃事件だったようだ。事件後2ケ月も経ってから、記者からの質問で、「(旅行先から)自宅まで帰るのに、時間がかかりすぎたのはなぜか?」と聞かれ、そこで初めて「2時間の空白」話が出て来たという。
実際、ベティによれば、UFOの目撃時間も「午後11時」「午前1時」「午前3時」と曖昧に変わっていったらしい。
また、逆行催眠に関しては、「アブダクション」の項を参考にして戴きたいが、あまり確実とは言えないし、実は、逆行催眠を受けるまでもなく、ベティは精神分析医にかかる以前から、夫とドライブ中に異星人にさらわれて身体検査を受けるという夢を見ていたそうである。
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ヒル夫妻は本当にUFOに誘拐されたのか、そうでなかったのか。そうでなかったとしたら、夫妻の証言は妄想かそれとも嘘言か。嘘だとしたら、なぜそのような嘘をつかねばならなかったのか。(本によっては、この時代では珍しい黒人夫と白人妻という人種的偏見の見地から解説したものもある)
彼等にその夜何が起こったのか、確たる証拠は何もない。
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