露出シンドローム
放射朗
 2 バーガーショップ



 あたしのバイトしてるバーガーショップは駅の近くです。
 ここに来るまでにコンビニで下着は買ってきましたが、まだはいてはいませんで
した。コンビニのトイレではいていこうかとも思ったんですが、時間がぎりぎりだ
ったから無理だったんです。
 とりあえずタイムカード打って、トイレではくつもりでした。

「あら、由美子。今日は言いつけどおりミニはいて来たわね。ご褒美あげるからこ
っちにおいで」
 そういったのは実はあたしよりも年下の女子高生。
 ここのバイト女子高生たちの中のリーダー格である、真弓洋子でした。
 一瞬、聞こえない振りしてしてトイレに駆け込もうかと思ったけど、あきらめて
彼女のいる控え室兼更衣室に行きました。
 半開きになったドアから入ると、彼女のほかに3人のバイト女子高生が椅子に座
っていました。みんなニヤニヤ笑ってこっちを見ています。
 みんな既に制服に着替えています。

「19にもなって恥ずかしくないのかね。そんなミニはいて……」
 真弓洋子の子分の一人、川原明子が言いました。
 真弓さんの命令で恥ずかしいミニを穿いてきたことは知っていて、そういって殊
更あたしが恥ずかしくなるようなことを言ってるんです。

「どれ、パンツはどんなの穿いて来たか見せてみな」
 真弓さんはあたしに後ろを向いてスカートを上げるように命令してきました。
 あたしは逃げ出したいのをこらえて、彼女に背中を向けました。
 そして目の前のテーブルに両手をついて、腰を少しだけ上げました。
 彼女らの手で、あたしのスカートがひらりと持ち上げられます。
 
「きゃ。いやだ。こいつノーパンだよ。変態なんじゃないの」
 川原さんが最初に驚きの声を上げました。
「前からちょっと変態入ってるって思ってたけど、ここまでとわね」
「見てよ。あそこはずぶ濡れじゃん。興奮して太ももまで伝ってるよ」
 誰かの手があたしのお尻からまわってきて亀裂をなぞりました。
 あたしは痴漢に会ったことを手早く話して、説明しました。

「そんなのしるもんか。コーラの瓶入れてあげる」
 テーブルの上にあった半分ほど飲みかけのコーラの瓶を真弓洋子が取りました。
 そしてあたしのお尻に近づけます。
「許してください。今から……」
 カウンターに立たないといけないのにと言う前に、冷たい先端があたしの恥ずか
しい割れ目をこじ開けて入ってきました。
 恥ずかしいほどすんなり滑らかに奥まで入ってきます。
「ずるずる入っちゃうね。すっかり濡れ濡れだもんね」
「痴漢にあったって言ってたけど、ちんぽこまで入れられたんじゃないの。中まで
すんなり入りすぎだよ」
 他の二人の女子高生も面白がってそんなこと言ってます。
 あたしは早くやめてほしかったけど、それよりも他の人が部屋に入ってこないよ
うにと切実に祈ってました。
 ぐっぐっと突き入れられるたびに恥ずかしい気持ちよさが湧き上がってきて、あ
たしは自然とお尻を高く上げてしまいました。
 お尻丸出しで年下の女子高生四人に辱められることが、すでにあたしの中で心地
よいことに変わりつつあったんです。
「そろそろ時間だね、このコーラまだ炭酸抜けてないみたいだから、飲ませたげる
ね」
 真弓さんは、いったん瓶を抜きました。
 そして今度はあたしのお尻の穴に、その先端を突き刺しました。

 うん。痛い。許して。
 あたしは声にならない言葉を漏らします。
 あたしの愛液でぬるぬるになった瓶の先端は、お尻の穴をぐいぐい押し広げなが
らねじ込まれてきます。
 もう少しで限界、というところでその動きは止まり、横方向の振動に変わりまし
た。すると内部の炭酸ガスの圧力で、冷たいコーラが直腸の中に逆流してきました。
 おなかが一気に冷える感触。瓶が抜かれるとすぐにトイレに行きたくなりました。

「すいません。トイレに行かせてください」
 あたしは真弓さんに頼みましたが、予想通りあっさり駄目だといわれました。
「このままカウンターで接客するのよ。何分持つかたのしみだなあ」
 真由美さんが言うと、他の三人も声を上げて笑い始めました。

 カウンターで次々にくるお客さんの応対をするのは苦痛との戦いでした。
 眉をしかめて座り込みたい衝動を押さえ、薄笑いを浮かべながらハンバーガーの
注文を聞くんです。
 お尻から噴出しそうなのを、ぐっと肛門を引き締めてこらえながら、ポテトはい
かがですか?なんて微笑むのは、我ながら滑稽でした。
 真弓さんは私の横で別の客の列を相手にしながら、私を見張ってます。
 いじめっ子グループ以外の人に交代してもらう事も出来ない状態でした。
 
 キュルキュルと音を立てて、あたしのおなかが今にも反乱を起こしそうです。
 お客さんも、その音が聞こえたのか、それともあたしの表情がさすがに変だった
のか、妙な顔つきをしていました。
 冷や汗が出てきて、もう限界というときに、チーフの香取さんが声をかけてきま
した。お客さんの列も一段落したときでした。

「吉岡さん、気分悪いんじゃないの?汗かいてるけど、大丈夫?」
 大学生の香取勇治さんはアルバイトの中では最も店長の信任を得ている人で、今
日は店長が休みなので店長代行をしていました。
「すいません、ちょっと休んできます」
 あたしは駆け出したいのをこらえて、お尻の力を抜かないように気をつけながら、
カウンターをあとにしました。よかった。何とか無事にすんだ。
 ほっとしたあたしの耳には、真弓さんの舌打ちする音が聞こえてきました。



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