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短い短い身の上話         作:みのり

これはアンナというイギリス人の女の子のお話です。
それは、イギリスとロシアが戦争をしていた頃でした。
つい最近弟のジョンが生まれ、生活はどんどん苦しくなりました。
そして、姉であるアンナが家を追い出されてしまったのです。
アンナは、やっと見つけた糸工場で死に物狂いで働きましたが
お給料は、一ヶ月にたったの3$でした。
アンナは、文句一つ言わず、働きました。
しかしとうとう疲れ果てて倒れてしまいました。                     次に、目を覚ましたのはその三ヶ月後でした。
しかしそこは、病院ではありません。小学生労働センターでした。         小学生だったアンナは、糸工場から連れてこられたのです。
そして病気だったアンナは、指導者にガス室に連れられ、
アンナは七年と四ヶ月の短すぎる生涯を終えました。                今頃、アンナは天使になり戦争の無い世の中にしようと、頑張っているでしょう。もちろん、自分を死に至らした人に罰をあたえながらね。 
ね、本当にかわいそうなくらい短い短い身の上話でしょう。