プロローグ
「……どう……して……」
目の前に、安産のお守りと合格祈願のお守りと交通安全のお守りと恋愛成就のお守りと家内安全のお守りを並べられて、石津は困った顔で瀬戸口を見上げていた。
「俺、この年で専業主夫になるつもりだし。きっと向いてると思うんだよね、戦場で幻獣の死体数えるのは飽きちゃって」
「……でも……」
「それに言ってただろ、校舎の修理も仕事だけど、体力ないから大変だって。いや、俺もないけど」
「……だけど……」
「けっこー苦労したんだけどなあ、集めるの。石津、お守り集めてるって言ってただろ?」
「……私……オペレータ……」
勤まらないと思う、と言う前に、
「大丈夫。手取り足取り教えてあげる。色々とね」
目を細めて彼女の手を取る。元々瀬戸口を憎からず思ってはいたので、そんな風にされるとどぎまぎしてますます言葉が出せない。
だがしかし、オペレータが手取り足取り何を教えるというんだろうか。
翌日、奇妙な配置換えが発表される。
瀬戸口が衛生官に、石津がオペレータになったのである。
同時に、石津が不安状態に陥っていた。
その不安状態の原因を知る者は、本人たちの他には誰もいなかった----少なくとも、今は。
その1
森が目を覚ました時、見慣れない天井が目に入って来た。
ゆっくりと瞬きを繰り返し、状況を把握しようとする。
確か、自分は整備をしていたはずで。ちょっとお腹すいたかなと思ったけど、キリが悪くて、だからつい夢中で。
気づくと足元がぐるぐる回っていたような気がする。
ぐるんと床がひっくり返ったような気がする。
「倒れちゃったのかあ……」
はあ、と息を吐いて起き上がる。自分の上にかけられていた毛布に手をかけた。
----毛布?
がらっ、と詰め所のドアが開く。外から、何やら上機嫌な鼻歌を歌いながらシーツの山が入って来た。いや、正確にはシーツの山を抱えたあの男。
衛生官瀬戸口。
「やあお嬢さん目を覚ましましたか」
テーブルにばさぁとそれを置いてから、中2階の布団エリアまで昇って来る。
なんとなく避ける森。
「ん? どうしたの? まだどっか苦しい?」
この状況って、かなり危なくないか。
にこにこと上機嫌この上ない瀬戸口は全く遠慮することなく森の右手を取った。
「何するんですかっ!!」
ばちん。
左手による小さなビンタを食らった瀬戸口は、急にマジメな顔になると、
「衛生官は部隊の人間の健康管理もその役割だ」
そう言って、至って真剣な顔で右手の脈なんぞ取っている。
「…………」
一瞬、びっくりしたが、その顔がホントにマジメなので、森はとりあえず大人しく脈を取られていることにする。
いくら軽薄男とはいえ、男性に手を取られている状況というものに森は慣れてはいない。
早く終わって欲しいとは思うのだが、なかなかその体制から瀬戸口は動かない。
----何だか変にどきどきして来る。森はせめてその鼓動を聴かれまいと体をずらす。
何故か寄って来る。
「大人しくして」
何が大人しくだ。暴れてなんていないのに。
「も、もう、いいですよね」
「だめ」
ぎう。
慣れない感触に目をやると、脈を取っている姿勢じゃなく、ただ手を握られていた。思いっきり。
「な、」
ばちぃん。
今度は思いっきりの大ビンタで、瀬戸口は中2階から転がり落ちた。
翌朝、森が不機嫌状態に陥っていた。
その不機嫌状態の原因を知る者は、本人たちの他には誰もいなかった----少なくとも、今は。
その2
自分が小隊中からよく思われていないのは田代には判っていた。だから、いきなり滝川にケンカをふっかけられたのも、いつものことだと思っていた。
計算外だったのは。
最近、陰謀でスカウトに回されがちな滝川が、同僚来須に鍛えられて、思ったより強くなっていた、ということだ。
「サイテー……」
詰め所で目を覚ました田代は、まだジンジンしている顎に手を当てる。
「これでも女なんだから、気ィ使えってのに」
よりによって顔を殴ることはないのに。
隠れて持ち歩いているねこさんミラー(※ねこさんの裏に鏡がついている)を取り出して顔を見てみる。ちょっとアザになっている。
「あーあ……」
あいつに好かれるのも、これじゃあ更に望み薄かなあ。
ぽややんとした笑顔を脳裏に浮かべて溜め息をつく。
がらっ、と詰め所のドアが開く。外から、何やら上機嫌な鼻歌を歌いながらモップとバケツが入って来た。いや、正確にはモップとバケツを抱えたあの男。
衛生官瀬戸口。
自分が瀬戸口にとって「女」だとは全く思ってない田代は、ねこさんミラーを隠しつつ、モップとバケツを片づけている瀬戸口に決まり悪そうに声をかけた。
「ひょっとして……あの」
「全く……。田代さんが負けるなんて珍しいね」
片づけを終えてから、中2階の布団エリアまで昇って来る。
「ご、ごめん……世話かけたな」
「まだ痛む?」
ひょいっ。
慣れた手つきで田代の顎に指をかける。傷を見ていると信じて疑わない田代は、大人しく、目を天井の方にそらしながらじっとしている。
「痕、残りそうだねぇ……」
「……最悪だ……」
「……もったいないなぁ……こんな綺麗な顔を傷つけるなんて、滝川のやつ……」
何やら声がちょっと変わった。
そのことに気づいた田代は、全身が硬直してしまった。いつもならこう、光るストレートで殴っているところだが、そんな至近距離で男に甘ったるい声で囁かれるなんぞ慣れているはずがなく、咄嗟に回路がショートしちゃったらしい。
反応出来ないまま、顔だけがぱあああっと真っ赤になる。
「どうしたの?」
面白そうに更に囁く。顎にいたはずの指先がつつーっとうなじに降りて来る。
「ひあっ」
「かわいい声出すねえ」
その手がさわっと髪の中に侵入して来る。
「な、……ななな!!!」
かちん。
ようやく回路が復活した田代の右ストレートで、瀬戸口は中2階から転がり落ちた。
翌朝、田代が不機嫌状態に陥っていた。
その不機嫌状態の原因を知る者は、本人たちの他には誰もいなかった----少なくとも、今は。
その3
「全く……姫さんは無理をし過ぎる」
「何が無理だ。戦場は我らの故郷。最後まで諦めるようなことはせぬ」
スキュラ8体もの大軍を前に、三番機は大破した。脱出した速水・芝村のパイロット2人は、まだかろうじて無事でいた一番機壬生屋・二番機岩田とともに、ウォードレス姿で敵と戦い、掃討戦にまで追い込んだ。
その時に、芝村はミノタウロスのパンチの直撃を受けてしまった。シールドを装着していたせいで、命に別状はなかったが、それでも肩口から胸にかけて大きなすり傷が出来ていた。足も、少しくじいてしまい、まともなスピードでは歩けなかった。
「こ、この程度、自分で治療出来るっ。もう良いっ。歩くためにちょっと手伝ってもらえばそれで……」
替えのガーゼなどいそいそと持ち出されても困るのであるが、何せ、
衛生官瀬戸口。
「戦場では応急手当てしか出来なかったんだから。ちゃんと薬も塗っておかなきゃ。ね? これも仕事、仕事」
しかも、ちょっと浮かれ気味。
こんな時に、なんでカダヤはいないのか。
いや、判っている。芝村を守るために前に出て、手ひどく被弾した速水の方は、たかが学兵の衛生官が処置出来る程度の傷では済まなかったのだ。
「大丈夫、なーんにも心配ないよ」
ものすごく心配である。
戦場で緊急処置の時にウォードレスを破られて、一度肌は見られてるのだが、その時とは状況が違う。あの時は周りにたくさん人がいたのだ。だがここは2人きり。
どう考えても危険域である。ゴルゴーンとミノタウロスに近距離で囲まれている方がまだマシだ。
しかしひとりで歩くこともままならない状況では……。
覚悟して、きゅっと唇を引き結ぶ。いざとなったら殴れるぐらいの準備はしつつ。
羽織っていたブラウスを外されて、再び肩を露にさせられる。ブラの肩紐を指でちょっとずらして、
「右に顔逸らしてね」
血で汚れたガーゼをそっと剥がされる。
しかし。
何をされるやらどきどきしていた芝村の意志に反して、浮かれて鼻歌など歌ってはいるが、その手際は至って普通だった。ブラ姿を晒しているだけで恥ずかしいわ何されるか恐ろしいわでむっとしていた芝村も、やがて徐々に緊張を解いて来ていた。
洗面器の水で傷口を綺麗に洗う。そして消毒薬と傷薬を塗られる。清潔なガーゼに換えられて、バンソウコウでしっかり止められる。
「はい、終わり」
最後にブラの紐を同じ位置に戻して、ぱさっとブラウスをかけて、完成。
芝村は拍子抜けしたような顔で瀬戸口を見上げた。
「……済まぬ」
「何が」
「いや、その……そなたが何か良からぬことをするのではないかと……疑っていた」
「おいおい。こんなトコでいきなり人のモノに手を出すほど飢えてないよ? 俺は」
人のモノ。その表現にちょっと赤くなる芝村。
「さて、足の湿布も交換しておこうか」
「う、うむ」
「その後、家まで送ろう。その足じゃ、まだまともには歩けないだろう?」
「そ、そうか。済まぬ」
「いえいえ、仕事ですから」
その夜、どぶ川べりの道近くの築60年のボロアパートのドアが、派手な音とともに開いて、中から瀬戸口が転がり出て来るのが近所の人に目撃されたらしい。
ドアの中からはものすごいボリュームで芝村の罵声が響いていたらしい。
翌朝、芝村が不機嫌状態に陥っていた。ついでに、足の怪我も悪化していた。
その状態の原因を知る者は、本人たちの他には誰もいなかった----少なくとも、今は。
その4
長い睫が震えている。悲しいことを思い出しているのだろうか。
自分にもたれかかったまま眠ってしまったののみを詰め所にとりあえず横たえて、瀬戸口は届いたばかりの薬品類の整理に追われていた。
これが終わったら家に送ってやろう。家、と言っても、9歳のこの少女は独りで暮らしているらしいのだが。
手が、何かを探すように動く。そっと中2階に昇って、その手に指先を乗せてみる。
ぎゅー、と握り返して来た。
「おとーさん……」
そんな形に、唇が動いた。
「……おとーさん、ねえ…」
苦笑。
ぎゅーする相手がいることに安心したように。ふっと手が緩んで、楽しそうに笑う。
その髪をそっと撫でる。
「ふぁ……」
くすぐったそうに身をすくめる。
起こさないように、起こさないように、そっと離れる。
もう深夜を過ぎて、ようやく仕事が片付いた。
今日の寝場所は何処にしよう、その時になって考え始める。誰からも『呼ばれ』なかったし、あてがあるわけでもない。
くしゅん。
思考を遮るように小さなくしゃみ。見上げれば、ちゃんとかけていたはずの毛布が外れている。
「寝相悪いんだなあ、ののみは」
毛布の方を一度は手にしかけるが、
「……まあ、いいか」
今夜過ごす場所を、決めた。
まだ仕事をしていた速水をメールで呼びつけて協力させ、ののみを背負う。まだおとーさんの夢を見ているのか、その小さな手が自然に肩に縋って来る。
「下ろす時が大変そうだね」
ぽややんと笑う顔に
「……下ろさなくてもいいかもな」
さらっと言って歩き出す。
「え?」
「仕事中断させて悪かったな。んじゃ」
鍵さえもかかっていないののみの部屋。家具がほとんどなく、生活感のない部屋だった。
部屋の奥に置いてある、彼女には大き過ぎるベットに近づく。速水の言う通り、起こさないで下ろそうとするのは厄介そうだ。何せぎゅーと縋りつかれたまんまなのである。
このまま添い寝でも悪くないかと思ったが、とりあえずベッドに腰を落として足を解放する。ずるずるとベッドに向かって滑り落ちて行く間に、
「うー……」
…起きてしまった。失敗。
「……ふえ? ののみのお部屋?」
「うん。ごめんな、起こさないように運んだつもりだったんだが」
「たかちゃん!?」
びっくりしたように背中から離れる。振り返ってみると、ぺたんとベッドに座ったまま、顔を真っ赤にしてこっちを見上げている。
「たかちゃん……」
「うん?」
にっこり笑う。
この子だけは別格なのだ。瀬戸口の中では。たとえ、そんな風にはなれなくても、「おとーさん」でも、そばにいてやれればいいと思っていた。
「ずっとののみのそばにいたの?」
「うん」
「ふええ……」
きゅっと目を閉じて、開く。
顔は真っ赤なまま、ぷうっ、と頬を膨らませる。
----頬を?
「ののみ、知ってるもん。せいかちゃんやかおりちゃんやまいちゃんが言ってたのよ、たかちゃん、わるい子なの! みおちゃんも言ってたのよ。こーいうのは、ふけつなの! ふけつは、めーなのよ!」
翌朝、ののみが不機嫌状態に、瀬戸口が失意状態に陥っていた。ついでに風邪気味だった(野宿したらしい)。
その状態の原因を知る者は、本人たちの他には誰もいなかった----少なくとも、今は。
----まあ、速水だけは、何となく判らないでもないような気はしていたが。
その5
「全く……バンビちゃんも無茶するねえ」
「いい加減その名前で呼ばないで下さい。----っ!!」
「染みた?」
「ちょっと……」
ぽややんとした顔を歪めて苦笑する。
「まあ、効いてる証拠だ」
背中に浅い火傷。ウォードレス姿になってから浴びたスキュラのレーザーによるものだ。だが、この程度で済んだのはむしろラッキーだったと言うべきだろう。
「また壊しちゃったなあ……」
「予備はあっただろう」
「うん。また調整し直しかぁ……」
背中が、がくうとうなだれる。
「元気出せって」
手当てを終えて、後ろからシャツをかけてやる。
「うん」
くるっと振り返って、ぽややんと笑う。
「ありがとう」
袖を通すのを瀬戸口が手伝ってやる。芝村をかばった時に出来た腕の怪我もまだ治り切ってはいない。
「それにしても綺麗な肌してんなぁ、速水は」
「や、やめて下さいよ、そういうの」
警戒したように身を引いた。
「あの時だって壬生屋さんに弁解するの大変だったんですから……」
バンビちゃん事件。校内ではそう語り継がれている。
瀬戸口が初対面早々に速水に抱きついたところを、壬生屋が見咎めて大騒ぎになった事件だ。
「……こら、逃げると追いかけたくなるだろう。男の習性を利用したがるんじゃない」
ふざけてぐいっと引き寄せてみる。
「わっ」
固まってしまった。
----何だか面白そうだといたずら心が芽生えてしまう衛生官瀬戸口。あの時よりはいささか優しく(怪我人だから)抱き寄せてみる。
「あ……えと……その……」
ただでさえ高めの声がさらに裏返っている。
からかい甲斐があるやつをからかうのは瀬戸口の趣味なのだ。そういうヤツの前でこの態度はまさにいいカモである。
「い、痛いよ」
「肩は別に怪我なんかしてないけどなぁ」
男にしとくにはもったいないほどのサラサラした髪を指先で弄ぶ。
「く、くすぐった……」
……なぜそこで紅くなる。
というか口では言うけどなぜ抵抗しない。
じっとしたままでいるのは、固まっちゃってるもんだと思っていた瀬戸口の目の前で、バンビちゃんは見る間に耳まで真っ赤になって、そして、少し俯いた。
目が潤んでいた。
(ありゃ。冗談だろ?)
瀬戸口は内心焦っていた。そりゃバンビちゃんはかわいいけどやっぱり少し骨っぽい。このままどうこうなんて展開は頭の中に用意してないのだ。あの時と同じように、じたばたして逃げ出すか、パイロットの体力でふっ飛ばされるか、そういう展開しか予想してなかったのだ。
それなのに。
うるうるした目が閉じられて。
その唇から、やけに切なそーな溜め息なんぞ洩れた日にゃ。
(う、うわ、うわっ、嘘だろ速水、ちょっ……)
そう思うならそこでやめりゃーいいものを。
何だか引っ込みがつかなくなっちゃった瀬戸口にゆっくり顔を向けて、速水が目を開いた。
その瞳は、さっきとは違い、何ともあやしい……いぢわるそうな光を湛えている。
(な、なにっ)
抱きついたまま、今度は射すくめられたように動きが取れなくなった瀬戸口の腕の中で速水が動く。その耳元に口を寄せて、
「ふふっ」
と笑った。
声にならない悲鳴。
「案外うぶなんだね、師匠」
「◇▲※○■☆●!?」
400%大パニック。
「次は」
さわっと何かが瀬戸口の腰の辺りをかすめた。
「何処が、いい?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
翌朝、瀬戸口が不安状態に、速水がガンパレード状態になっていて、ついでに覚醒した(色んな意味で)。
その状態の原因を知る者は、本人たちの他には誰もいなかった。
エピローグ
「……どう……して……」
目の前に、安産のお守りと合格祈願のお守りと交通安全のお守りと恋愛成就のお守りと家内安全のお守りを並べられて、石津は困った顔で瀬戸口を見上げていた。
「俺、この年で専業主夫になるつもりだったけど、専業主夫修行はもう充分です。やっぱり、あの部署は石津がいないとダメなんだ、うん」
「……でも……」
「それに言ってただろ、校舎の修理も仕事だけど、体力ないから大変だって。いや、俺もなくってやっぱり大変だから、あれだ、似合う人がいて、俺も手伝うってことで、どうだろう」
「……だけど……」
「けっこー苦労したんだけどなあ、集めるの。4月になんて新しいの結構出て来てたから、レアどころをかき集めて来たんだぜ?」
「……私……オペレータ……」
せっかく慣れたところなのに、と言う前に、
「お願いだから戻ろう、頼むから…人には色々事情と言うものがあるんだ、石津、判ってくれ……」
彼女の手を取って頭を下げる。元々瀬戸口を憎からず思ってはいたので、そんな風にされるとどぎまぎしてますます言葉が出せない。
だがしかし、同僚のののみの方は瀬戸口を「運命の敵」と思っているらしいので、仕事、やりづらいんじゃないかしら、とは、ついに言い出せなかった。
翌日、配置換えが発表される。
石津が衛生官に、瀬戸口がオペレータに戻ったのである。
小隊中の女性たちが、その人事にホッとしたことは言う間でもない。あれが衛生官でいる限り、校内でうかつに倒れたり怪我をしたりするわけには行かず、みんなちょっとピリピリしていたのである。
しかし----
その真の功労者を知る者は、本人たちの他には誰もいなかった。
多分これからも、永遠に、ずっと、知られることはないだろう。
=== END === / 2001.05.17 / textnerd / Thanks for All Readers!
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