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赫々たる王道 紅緑の羽化(PS2) プレイメモの補足

 国府の官吏の名前がやたらに出て来るので、念のため軽ーく解説を。
 本当に軽ーくです。ゲームレポ読む上で最低限知っててくれればいいか、くらいの部分。

王【陽子】 宰輔【景麒】 三公(太師・太傳・太保)…王の相談役。政治の実権は持たない。
冢宰【靖共】 天官…宮中の衣食住などを管理(庶務、ですかね)。
地官…土地・戸籍・税収の管理(自治体のイメージに近いかも)。
春官…礼典・祭事を管理(…こっちにはないかも知れない)。
夏官…軍隊を管理(軍隊は警察・土木・建築の仕事もこなします)。
秋官…法を管理(裁判所かな)。
冬官…宮中の造作や武器・装飾品を管理(これもこっちにはないかも知れない)。

 天地春夏秋冬を合わせて「六官」と呼びます。六官を取りまとめる長が冢宰です。
 ゲーム中、個人名(?)が出て来るのは官吏では靖共だけ。他は全部役職名で呼ばれています。


ゲーム開始時点での朝廷の派閥関係

 多分ややこしいと思われるのでこちらも軽ーく。

・靖共派…靖共・夏官長・秋官長がメイン。よく3人で悪巧みしています(笑)。
・反靖共派…天官長・春官長・冬官長・三公。比較的中立の立場を取っている。

 靖共派閥の方々は、長らく政治の実際を動かして来た人たちでもあります。
 陽子の前の王である予王(=舒覚)は、内気でおとなしい女性で、政治に全く興味がなかったんです。そのため、靖共派の方々は「王が機能していない」朝廷を自分たちで切り盛りして来ました(その過程で、私腹を肥やしたり好き勝手なこともやって来ました)。
 予王自身もまた、そんな朝廷に全てを投げっ放しにしていて、国がどうなっているかなんて全く気にも留めませんでした。
 また、慶は代々何故か女王と相性が悪く、女王が立つと国が荒れると思われています(逆に恭国は、史上最長の治世を敷いたのが女性だったため、女王の方が喜ばれる)。
 まして陽子は胎果でこちらの事情を知らない。
 だから靖共は「今度の王は胎果で、女王だからどうせ無能。テキトーにあしらっといて、実権は自分たちで握るモノだ」と陽子をナメてかかっています。

 そんな靖共の動きを苦々しく思う反靖共派もいます。ただ、靖共のやり方に反発しているからと言って陽子の味方かと言えば、100%そうとも言えない。だから「比較的中立」としました。「女王ダメ説」「胎果だから判って当然のことが判ってない」辺りで陽子の資質に疑問を持っているのは、朝廷の中での共通した空気である、と思われます。

 そんな状態からこのゲーム(そして原作「風の万里 黎明の空」)は始まっています。


赫々たる王道 紅緑の羽化(PS2) プレイメモ(1)

一 老師の教え

 最初はデータ引継なしのニュートラルでプレイしてみよー。

 即位式の後らしい。延王・延麒、そして楽俊がお祝いに来てくれているようです。
 まだ王という立場に慣れない陽子に「王の迷いを民に見せるな」と延王がアドバイスしてたりします。
 その後、延主従と楽俊だけになる。楽俊は陽子があまりに心細そうなので心配になっている。しばらくこっちにいることにしたらしい…。過保護だねえ、楽俊たら。

 朝議の席で、麦州候に謀反の噂があるという話が出る。奏上しているのは冢宰(ちょうさい)靖共(せいきょう)と秋官長・夏官長。麦州候・浩瀚が舒栄に与しなかったのは、王に反意があったからだと訴えている。
 処罰を、と求められて陽子が迷っていると、今度は春官長・冬官長は「確たる証拠もなしに処罰は性急過ぎる」と反発。
 決断を求められた陽子は、慌てていたせいで官職名を間違えて呼びかけてしまい、「それは官名を変えよとの主命でございますか?」と笑われてしまう…。
 靖共は、自分に任せてくれと言う。まずは秋官長に命じて調査をさせましょうと。陽子はその言葉に頷いてしまう。反対勢力である春官長・冬官長は「頼りない方だ…」と陽子に聞こえないように呟いている…。

 靖共と秋官長は結託して、麦州候にとって不利な証拠を調査結果として出して来る。陽子はそれを前にして、処罰を望む声に答えない訳には行かなくなり、麦州候罷免、内通していたとされる三公も追放ということになった。
 とはいえ、浩瀚は王宮に召還されたにも関わらず、途中で行方をくらませてしまっていた…。

 靖共は上機嫌で陽子に「こちらのことがお判りになるまでは、小官にお任せになれば良いのです」などと言ってます。
 下がった後、陽子は悩む。ただ官の言いなりになっているだけでいいんだろうかと。王の相談役だった三公も今はなく、誰にも相談出来なくなってしまった。
 景麒登場。麦州候の件を全て靖共に任せたことを知って顔をしかめる景麒。陽子は、私はこちらのことが判らないから、判る者に任せたんだ、何が問題? と言う。
 景麒の言い分は、何もかも冢宰の言いなりでは他の官が不服に思うということ。陽子は双方を聞いた上で判断しているつもりだと反発。
 黙り込んでしまった景麒に、陽子の不安が爆発する。
 この国には懐達(かいたつ)という言葉がある。名君だった達王(たつおう)が懐かしい、と言う意味だ。そして、女王になるといつも国が荒れていたので、慶の官吏は女王を嫌がっている。おまけに、陽子はこちらのことを何も知らない。それら全てのため、陽子は自分が王宮で疎まれているのを知っていた。陰口は陽子の耳にも届いているのだ。
 王だからとみんな平伏する。その隠れた顔がどんな風なのか、陽子はいつも不安に感じていた。その下で人々は自分を睨み、責めているのではないか、そんな気がしてならないのだ。
 この世界のことが知りたい、学びたいと思っても、その時間も機会もない。地上のことを誰かに聞いても「つつがなく」という答えが帰って来るだけ。
 このままでは先の王と同じだ。政治に全く興味を持たず、官僚に全て任せたままで、国を傾けてしまった女王と…。
 陽子は自分の身分を隠して地上に降りると宣言した。この国の人が何を望んでいるのか、こちらの世界のことを学ぶ時間と機会が欲しいと景麒に訴える。
 景麒は逗留先を自分に手配させるという条件をつけて、陽子のその願いを聞いてくれた。準備が出来たら知らせるそうです。はーい。

 王宮の中を一通り見て回ってから景麒の所へ行くと、準備が出来たと言われます。さいですか。では行きますかね。
 堯天で水飴(HP回復に)仕入れてから、驃騎を護衛につけて(それしかパラメータ上がるのがいなかったし…)、いよいよ固継(こけい)へ。

 里(と書いてまちと読む)に辿り着くまでにも戦闘あるのね…。でも、固継に着いてもやっぱり戦闘だけど。原作通り、こっちの世界の孤児院みたいなものである里家(りけ)が妖魔に襲われてるんで。何とか撃退。
 自己紹介を済ませる。里家の閭胥(ちょうろう)遠甫(えんほ)に、里家の子供・蘭玉(らんぎょく)桂桂(けいけい)姉弟。遠甫は2人に陽子を「中 陽子(ちゅう ようし)」という名の海客と紹介。身寄りがないので里家で預かることになったと。そして、遠甫は2人に他の子供の様子を見に行かせる。
 2人きりになった途端に遠甫は敬語になる。里家の者として扱うが許して欲しいと言う遠甫に、そのつもりで来たのだからと陽子は答える。遠甫は全てを知った上で陽子を引き受けてくれたようです。

 里を一通り見て回って帰って来ると、ちょうどお昼時。支度をしつつ蘭玉と話す。
 どうしてここに来たの? と聞かれた陽子は、海客だからこちらのことが判らないと言ったら遠甫を紹介された、とだけ説明する。
 蘭玉は、蓬莱は夢の国だと思っているらしいけど、災害も戦争もあるからこちらと変わらないよ、と陽子は答える。
 そして陽子は、蘭玉はどんな暮らしをしたいと思ってるのか、と聞いている。いい人と一緒になって子供を持って暮らすこと、弟の桂桂が幸せに成長すること、それが夢と蘭玉は言った。
 遠甫の部屋へ。
 原作にもあった、こちらの世界の基本的なことについての講座が始まった。
 こちらの冬に一番必要なものは何か。原作通り、陽子は「家」と答えて、飢えたことがない者の意見だ、とあしらわれる。
 この世界の単位の話。ここまで詳しくやるのか(ってかほぼ原作通りだな)…ややこしいんだよねえ、この世界の単位は…。
 その単位の話の延長で、行政単位(里とか郷とか県とか)の話をした後で、遠甫は言う。人は真面目に働きさえすれば一生飢えることがないよう土地を与えられている。だから、王とはいえ、民の全てを背負うことを考えなくて良いと。天災や妖魔は王がいればなくなる。だから、水を治めて土地を均し、少しでも長生きする、王が一番心を砕くべきはそこなのだ、と言うのだ。
 国を豊かにしようなどと考えるのは後でいい。まずは国を荒らさないこと。
 そう言われて陽子は少し気が楽になる。

 蘭玉が陽子に声をかけて来る。北韋(ほくい)の宿で待っていると男から伝言があったそうだ。しかも「(しもべ)が待っていると伝えてくれ」と言ったもんだから、蘭玉は思いっ切り誤解している。「陽子のいい人なんでしょ?」とか「今夜帰らないなら連絡してね」だのと…。陽子は「あいつは何てことを言うんだ」と愚痴りながら、真っ赤になりつつ北韋へ。

 里を出ると戦闘があるのは承知してましたが、前作に比べてエンカウント率が高くてちょっとアレですね。サククサ進みたい向きには辛いかも、このゲーム。
 さて北韋。背の高いカッコいい男が宿に入って行くのを見たという目撃談、色んな人が言ってる…目立ち過ぎだ、僕、じゃなくて景麒(笑)。
 とりあえず宿へ入る。
 いたわね景麒。会って早々、とんだお呼び立ての仕方だぞ、と文句を言う陽子(笑)。
 で、景麒の用件は。王にしか使えない特殊なハンコみたいなものである御璽(ぎょじ)を戴きたい(ぶっちゃけ、書類にハンコ押せということ)、でした。でも陽子は持って来てなかったそうで、仕方なく書類を渡すだけになっちゃいます。後で使令に届けさせますです。
 そんなことわざわざ景麒が来なくても、と陽子は言うのですが、景麒もまた里の様子が見たかったようですね。
 で、堯天の方は。どうやら陽子は麦州候の反逆を恐れて逃げ隠れしていると噂されているらしい…ははは。
 あと、延王に頼んで、自分の思うままになる官僚でも集めてるんじゃないの? という噂もあるとか。…延王なしじゃ何も出来ないと思われてるらしい…なんだかなあ。
 まだ文字の読めない陽子のために、景麒は御璽の必要な書類の中身を説明してから帰って行く。

 固継に辿り着いたら、里の人がみんなして「で、オトコには会えたの?」って聞いて来るのは何事よ(笑)。全くもう、噂が早い…。
 里家に戻ると、桂桂がちょっと熱っぽいらしい。でも、遠甫は今日時間取れるって言ってたよ、と伝えてくれたので、遠甫の部屋へ。
 官吏には給金がなく、首都州からの税の上納分がその給金である訳ですが、王がいくら慈悲深くとも、官吏と領主が結託して勝手なことをする場合もある。王だけが有能でも目が行き届かなければ意味がない、というわけだ。
 王の寿命は長いから、信頼出来る官吏を探すことも重要。暗に、自分1人で背負い込むのはヤメレ、と言っているようにも聞こえますね。

 蘭玉が駆け込んで来た。桂桂が凄い熱を出して苦しんでいると言う…。
 ああ、展開が読めてしまった。効く薬草を取って来いということだな。ここから北西に行くと洞窟があって、その中にあると。黄色い小さな花で、保存が効かないから採り溜めておくことが出来ないものらしい。
 よーし、行って参りまーす。
 軽めのボスもいましたが、何とか取って来られました。桂桂を助けて、これで何とか1つミッションクリア、です。

 王宮に戻った陽子は、麦州候の処遇を「任せる」と言った前言を撤回、朝議の席で「まず麦州候を探し出すことを最優先に。処分は言い分を聞いてからだ」と秋官長に命令を出す。麦州候を降りて貰うことには変わりはないので、その後任はどうするのかと靖共に問われて、和州候・呀峰(がほう)に兼任させてはどうかという意見を退け、麦州宰に兼任させることに。
 いやに決断力の増した(笑)陽子に「やりにくい…」と秋官長&夏官長ペア。春官長&冬官長ペアは逆に少し見直してくれたようです。それでも秋官長と靖共は「(浩瀚が)死体であっても、見つかりさえすれば良い」とか不穏なことを言ってます…。

 さて、とりあえず寝るか(=セーブ)。ぐー。


二 氾濫地域

 朝ー。露台に出てみたら鸞鳥が来てるし。運んで来たのは延王の声。どうせ時間はあるんだからあんまり気負い過ぎるなよ。まあ悠長過ぎるのもよくないが。とか言ってます。
 さーて、じゃ朝議に行きますかね。
 靖共の口から出た本日の議題は夫役のこと。建州の水害が今年は特にひどいので、次の春までに治水工事を…と話してる横から、春官長が止めに入る。
 この冬を越すのも大変な民も多くいる、まだ妖魔も出る。武州には盗賊が多い。まずは都市警備体制の整備の方が先だと言うのだ。安心して里を歩けるようにしなければ農作業も出来ないだろう(=税収に関わる、ということ)。
 靖共派の秋官長も治水工事が先だと言う。いくら盗賊がいなくなって安全になったって、洪水が起きたら農作業どころではなくなる。同じく靖共派の夏官長も、警備はきちんとしている、と反論する(夏官長は軍を管理。こっちの世界での警察は十二国世界では軍の仕事)。
 春官長は「やっていると言う割に盗賊被害が減らない」とチクリと嫌味を言っております。
 さーてどっちを優先すべきか。陽子は持ち帰り判断するとだけ言って朝議を終了。

 陽子か帰った後、靖共派の皆様は「どうせまた台輔に相談するのだろう」と陽子の決断力を見くびってますね。
 そして秋官長。陽子が世話になっていた里家に、松塾(しゅうじゅく)の関係者がいたらしいと靖共に耳打ちしてます。靖共、「興味深い話だ」って何をする気だ…。
 ちなみに松塾というのは麦州にあった有名な義塾(学校のような知識ではなく道を教える)。靖共が松塾にどんな感情を持っているのかは…追々判る、かな。

 陽子は例によって現場調査をして来たいと景麒に言う。うーん、どっちを優先しようかねえ…。
 …本来なら盗賊云々は確かに夏官長の管轄なんだよね…。どっちかと言うと王が「自分で」見るべきはこっちのような気がする。という訳で氾濫地域の治水調査。
 景麒は例によって、色々準備をしてくれるらしいです。はーい。
 あと、楽俊が陽子を探してたそうだ。何だろう? …は? 武具を揃えてただとぅ!?
 あ、戦闘メンバーに楽俊入ってる。そういうことか…。
 護衛は…パラメータ上がるのは雀胡だけなので、つけてあげよう。でも雀胡ってあんまり強そうではないけどね(笑)。

 では建州へGO。
 …楽俊、揃えてた武具って桶と柄杓ですか…(笑)。前作でもそう言えばそうだったな。
 建州を歩いていると少女に会いました。この時点ではまだ名前不明だけど祥瓊(しょうけい)だ。道に迷っているそうなので、一緒に亭袖まで行くことにする。
 無事に辿り着いたら、少女(…いつ名乗ってくれるのだ?)はお礼をさせて欲しいと言うが、陽子は遠慮する。
 旅の途中なの? と少女に尋ねると、止水(しすい)へ行くつもりなのだと彼女は言った。彼女は芳から来たのだが、止水では他国から来た浮民(難民)にも仕事をくれるという噂があるそうだ。
 陽子は「そうなのかー」と納得しただけで、それ以上の話はせずに別れる。

 まずは情報収集ですね。
 里の人の話を総合して気になることは、
・洪水が何度も起き、田畑が水没、橋が落ちた。
・北には田畑の流す水量調節のための貯水池がある。
・貯水池の水門や堤が、何度工事してもすぐ壊れる。
・あまりに壊れ易いので、手抜工事ではないかと疑われている。
・この里の人々は、治水工事のため、通常の税金とは別に特別税を徴収されている。
・別に雨が多い地域ってことではないらしい。
 ふむ。まずは貯水池ですかね。
 そう思って里の北へ。

 確かに水門はあった。でもその近くで争う声がする。
 あ、さっきの女の子(祥瓊)が怪しい男たちに絡まれている。彼女はここを通って他の里に行く途中らしいが、男は…「見られちまったからには一緒に来て貰おう」とか言ってます。何かマズいことを目撃してしまったのか、祥瓊…。
 陽子は声をかけるが、男たちの1人が祥瓊を無理矢理さらって逃げてしまった。
 残された仲間たちとの戦闘はさっくり勝利。
 怪しげな通路に潜入。
 あちこちでレバーの仕掛けを外しつつ抜けると、そこには男達が待っていた。
 またもや戦闘ですがさっくり勝利ー。ちなみに、ここで出る盗賊さんたち、特殊技持ってないみたいで、攻撃封印したら無抵抗でした…。一方的に殴る蹴るの景王様…(笑)。
 戦闘後、いきなり若い男が現れる(キャラデザ的にはやさぐれた夕暉みたいな雰囲気)。
 「誰だ!」といきなり言われて「お前がここの頭か」と問いかけた陽子に何故か驚いている。「お前、俺の言葉が分かるのか?」
 …海客or山客か!
 彼は紫雲(しうん)と名乗る。向こうから流されて来た、と。日本人? と言われて違うと答えたので、山客ですね。
 とにかく、言葉が判るってことは陽子は仙なんだろ、と訊いて来る。仙である限り、上の立場の人間だろう、と。そういう人間が来るのを待っていたのだと紫雲は言う。そして。
 ここの堤や水門を壊すように指示しているのは、州の役人達であると訴えたのだ。
 治水工事の名目で税を余計に搾り取るために、紫雲達を雇って、あえて破壊工作をさせているのだ、と。
 彼は最初は壊す連中の仲間ではなかったらしいが、この税収のからくりを知ってからは、わざと騒ぎを大きくして国府に気付かせるために壊す側に回ったのだと言う。
 …流されて言葉も判らないでいた時に、助けてくれた夫婦がいた。が、本当の子供のように世話してくれたその夫婦は洪水で亡くなった。治水工事をきちんとしてくれるよう彼は役人に訴えたが、まるで相手にされなかった。
 ただ、腕の立つのを見込まれて役人に雇われるようになり、その過程でこの仕組みに気付いたのだと言う。
 彼は陽子を脅す。剣を捨てろと。その手にしている武器は…け、拳銃ーっ!?(…浅野の代役デスカ…) 何やら呪をかけて仙も殺せるようにした、と言ってます。
 仕方なく剣を下ろす。
 陽子に、一部始終を見ていろ、と紫雲は言った。貯水池の水門を壊すつもりらしい。そこに溜まった水は、1つの里を全滅させるくらいの力はある。その様を陽子に見ていろと言うのだ。そして、その惨状を国府に伝えて、国府を動かせと…。
 いきなり祥瓊が出て来て彼に体当たりを。拳銃を叩き落された隙に陽子は剣を拾って…戦闘開始ー。
 …拳銃使って来るのか…。でも大丈夫です、はい。難なく勝利。
 それでも無理に水門を開けようとするが、祥瓊と2人で何とかそれを阻止する。
 紫雲は全てを諦めたように殺すか役人に突き出すかすればいいと言い放つ。陽子はそのどちらもしないと言い、ただ、ここで見たことを王宮に必ず伝えると約束する。
 いきなり「王宮」が出て来て、そこまで偉いとは思っていなかった紫雲は驚く。ただ、陽子は自分にはそこまでの権限がある訳ではないから、伝える以上の約束は出来ないと。そして、自分もこちらに流された人間だからと告白する。
 その言葉に警戒感を一気に解いたらしい紫雲は、自分が知る限りの関わった役人の名前や取引の方法を教えると言った。
 そして最後に1つの疑問。向こうから流された人間が、何故王宮に発言力を持つほど偉くなれたんだ?
 それは秘密、と陽子はただ笑ってごまかした。

 里に戻り、祥瓊と別れを告げる。最後にやっと自己紹介。またいつか会えるのかしらー。

 そして王宮へ。朝議の席で現状を話す陽子。調査を命じた後、「ただし証人たちは私の許可なく処罰しないように」と釘を刺した。
 これで1つミッションクリアー。靖共たちは「主上には少し自重していただかなくては」とちょっぴり苦々し気です。

 玉石も溜まって来たので新しく使令でも祈伏して貰うことにしますか。
 山輝(さんき)という妖魔の祈伏を景麒に依頼してみる。依頼してから戦闘とかでまたゲージ溜めないとダメなんですけどね。
 部屋から露台に出てみたら鸞鳥が…また延王様ったら、意外と過保護。たまには里に下りて人の意見を聞いてみろ、人の和も大切にな、かき回すだけが解決策ではないぞ、とか言ってます。
 ベッドで休もうとしたら、驃騎が。堯天の宿に先ほどの者が来ている、と。…紫雲? 行ってみるか。

 全て話したみたいですね。しばらく自分の管理下にいて欲しいと陽子。彼もすっかり改心したようで。仕事を手伝ってくれないかと持ちかけると頷いてくれる。戦闘メンバーに入れられるようになりました。わーい。
 護衛…パラメータ一部下がるけど、班渠にしましょうか。


三 予王の遺産

 今度は楊州。道路や橋が破壊され、通行に支障が出ている地域があるらしい。
 陽子はその席で半獣・海客・山客の差別撤廃についても提案するが、海客・山客は同じ人間なのでまだしも、半獣は…と渋る意見が官から出る。前例がないし、今まで差別して来て問題が起きたことなどないと。それでも言い募る陽子に、「まずは国を安定させることが先ではないのか」と戒める。その言葉には陽子も反論出来ない…。
 靖共派の皆様はまた例によって陰でこそこそ言ってます。半獣差別撤廃だなんて、珍しもの好きなのか、蓬莱はそういう場所なのか、麒麟の慈悲に絆されたのか、と。そして「ま、そうやってよそ見していて貰える方が都合はいいのだがな」とニヤリ。

 楊州は巧国との国境にあり、巧国からの難民も流れ込んで来ている土地だ。
 巧の様子が知りたいと楽俊も以前から行きたがっていた所なので、一緒に行くことにする。
 道すがら、半獣差別撤廃についての楽俊の考えを尋ねる陽子。差別がなくなるのは嬉しいけど、特別扱いは逆効果だとも。それに、国に余裕がないうちは官の言葉の方が正論である、とも言う。
 ただ、国に余裕があり差別が法的にはないはずの雁ですら、奇異の目で見る人間は多い。差別とは結局法ではなく人の心のだから、まず余裕を作ることだ。焦るな、というのが楽俊の意見のようだ。

 隷寧という里に着く。宿に泊まろうとしたら、半獣はダメと断られた。この先の山の向こうにある別の(むら)を当たれ、だそうだ…。
 その他、里の人達はみんなして半獣に否定的で、楽俊を見ると眉をひそめる…。どうも、巧との国境に近いここでは、半獣差別の激しい巧国から逃げて来た半獣が多くいたらしく、それで色々と過去にトラブルがあったようだ。
 それじゃその先の廬とやらに行ってみようかと思ったら、橋が壊れてて通れない。
 …どーすりゃいいんだ?
 隷寧に戻ると、橋は何度架けても壊されるとぼやいている男と会う。直すなら大工に言え、と。
 何人かに尋ねてようやく大工には会えたけど、材木の伐採地に妖魔が出るので直すに直せないと言われる。
 …伐採地を探さねばならないのか。うーん。

 里の南に木がありました。そこで馬腹戦。こちらでもこいつは中ボス扱いなのですな。
 無事に倒して大工に知らせると、しばらく待っていてくれと言われる。はーい。
 里をうろついてから再び会いに行くと直っていると教えてくれた。行きますか。

 橋を渡ると洞窟がある。抜ければ山の向こうに出られるかな、と潜入するが…。
 猫の半獣が出て来て、これ以上は来るなと言う…。何故と尋ねる暇なく去られてしまうが、話を聞こうとした楽俊が連れ去られてしまった。
 行くしかないですね。
 …この洞窟結構複雑…。でも何とか抜けました。

 雲渓という廬、ありましたが、バリケード張ってたり随分警戒が厳しい。見張りらしき狐半獣やら先ほどの猫半獣やらが出て来た。
 楽俊は人質に取られているようだ。武器を捨てろと言われて、陽子は剣を放す。相変わらず言葉が通じない山客の紫雲は陽子の行動に驚きつつも、話を翻訳して貰って仕方なく従う。
 廬の中へ。ここのリーダーらしい兎半獣の琳欄(りんらん)に引き合わされる。
 取調べを受けさせられる。陽子は、国府から橋や道が壊される原因を調べるよう言われて来たが、楽俊と一緒では宿に泊めて貰えなくて、泊めて貰える所を探しに来たのだと説明する。
 廬の半獣たちは、陽子が半獣である楽俊を脅して連れ回していたのだと思っていたらしい。楽俊は命の恩人なんだからそんなことはしない、と陽子は反論する。
 だが陽子の言い分を信じていいものかとまだ廬の人々は半信半疑だ。
 どうやらここは、差別を恐れて半獣だけで暮らす人々の集まりであるらしく、廬の存在自体、上の人たちに知られたくはなかったようだ…。
 陽子達が連れて行かれた後、陽子達の処遇について話し合う半獣達。問題は陽子の言うことが本当か嘘かではなく、ここが知られてしまったことそのもの。無条件に殺すべきと主張する人、そんなひどいことまでは、と止める人。
 どちらにしても、もし州師を連れて来られたら…と猫半獣が言う。この場所を知られないために、道や橋を壊しているのは、ここの半獣達だったのだ…。

 食事を運んで来てくれたのは、先ほど「そんなひどいことは」とかばってくれていた半獣の1人だ。陽子にこの廬の現状を説明してくれる。法律でまともな仕事に就けないために里を追われた半獣が隠れ住んでいるのだと。外部との接触を断ち、ただ穏やかに暮らせれば自分たちはそれでいいのだ、と言う。
 その話から、橋が壊されている原因は彼らにあると陽子は感づいた。言わないけど。
 しばらくして、若い女性が現れた。この人、橋の近くで何気に「これ以上は進まない方が」と警告してくれた通りすがりのお姉さんだ。
 彼女は何故か自分たちを逃がしてくれると言う。大人しくついて行くと、廬の外へ出してくれて、荷物も返してくれた。
 楽俊を置いては行けないと言う陽子。彼は半獣なんだからあなたが気にすことはないじゃない、と彼女は言う。それに対して陽子は「あなたも半獣だからと差別するのか!」と陽子は激怒する。
 人が近づいて来る気配。彼女は謝りながら陽子を突き飛ばしてその場を逃げ出す。
 …次に登場した時、彼女はあの兎半獣の姿をしていた…琳欄だったのか。

 琳欄は楽俊と話をする。
 楽俊は陽子と出会ったいきさつを話した。彼女は海客で、最初に巧国に流れ着いたために謂れのない差別を受けて衛士に追われ続けていた。そこを助けたのが自分だと。
 陽子はここの因習に詳しくないから、半獣だからと言って楽俊を差別しなかった。それに彼女自身が差別された経験から、その苦しみも充分に知っている。たまたま今は国府で仕事をする立場にあるが、だからと言って決してここのいる人たちを悪いようにするはずがないと。
 そこに陽子たちが戻って来たと報告が入る。楽俊を解放してくれと頼む陽子。
 琳欄は何かを感じたのか、自分と勝負して勝ったら返してあげてもいい、と言った。
 …戦闘開始ー。もちろん勝利ー。
 琳欄は約束通り楽俊を返すと言ったが、1つだけ約束して欲しいと。土砂崩れや橋の破壊は、琳欄ただ独りでしたことだから、他の者は罪に問わないで欲しいと言い出したのだ。周りが「あなた1人で出来るはずは」と言おうとするのを黙らせる。
 陽子は、このたびの交通阻害は、ここの人達を罰して終わる話ではないことを彼らに話す。悪いのは半獣が里を追われなければならない因習のせいだ。だからその撤廃を官吏に強く申し入れてみる、と陽子は約束した。
 陽子にそんな発言力があるとは思っていなかった人々はきょとんとしているが、その言葉にそれまでの剣呑とした雰囲気はかなり薄れた。
 琳欄は何かを考え込んでます…。

 雲渓を出ると、今回はおいらいいトコなしだったと楽俊が落ち込んでます。いやいや、楽俊がいたから琳欄も話を聞く気になってくれたのだから、いなきゃ解決出来なかったと陽子は感謝する。
 そこへ琳欄(人間モード)が。陽子はためらいもなく「琳欄」と呼びかけて彼女は驚いていた。「知ってたの」と。途中で気付いていたらしい。
 琳欄は言った。海客…向こうから流されて来た人間で、官吏に対して物が言える立場なんてそうそういない。ありえるとしたら1人しか。そして琳欄は噂を聞いたことがあるのだ。赤い髪の胎果、武人風の若い女性の噂を…。
 陽子は笑って否定する。いい洞察力だけど、本当にただの官吏のお使いなんだ、と。
 それでも琳欄は陽子に対して敬語になる。どうやらバレちゃってるみたいですね。ははは。

 王宮に戻り報告する陽子。
 そしてこれを機に勅命で海客・山客・半獣の制限の撤廃を検討するよう命令する。
 もちろん、証人たちは私の許可なく処罰しないように、と釘を刺すのも忘れない。
 春官長は頼もしくなったと陽子を意外そうに見てます。冬官長は以前から、特殊な知識や匠を持つ者達が制限のため埋もれてしまうのを悲しく思っていたので大歓迎のようだ。
 そして例によって靖共一派は、いちいち地上に降りて粗探しをする陽子にかなりイライラしておられるようで。

 さて。
 戦闘中にゲージ溜まって、祈伏した山輝に「遼東」と名をつけました。水属性だなあ。
 他にも玉石溜まって来たのがあるので、祈伏出来そうな奴を片っ端から指定して行こう。従従に、拳父に、領胡、と。
 それと露台に出てみる。今度は鸞鳥はいないですね。
 班渠が、堯天の宿に客がいると知らせてくれる。うむ。

 やはり琳欄か。お詫びを言いたくて来たと言っている。陽子は一緒に仕事の出来る仲間を探していると言って、彼女も仲間に引き入れた。わーい。


四 妖魔の跳梁

 朝起きたら鸞鳥来てた。どーいうタイミングで来るんだかよく判らんな。
 最初のうちは官吏の言うことなんて10のうち7くらい聞いてればいい、だそうです。ははは。
 …さて朝議に行きますか。
 今度は宣州ですか。今更、何故か妖魔がやたらと出る地域があると言う…。王が玉座にいれば妖魔は減ると聞いていたのだが、と陽子が言うと、巧国に近いから巧から流れ込んでいるのではないかと思われると靖共は言いますが、秋官長は「国が傾いているという噂も…」とか余計なことまで言ってます…登極したばっかりなのに。
 楊州も巧には近いけど、そんなに妖魔が出まくってる印象はなかったけどなあ。
 陽子は「持ち帰り検討する」で締めます。
 その陰で靖共たちは「また主上はお出かけになるのだろうか…相手が妖魔では心配ですなあ」とか言葉では言ってますが、顔が笑ってるんですけど…ははは(苦笑)。

 部屋に戻るが落ち込みモードの陽子。妖魔が増えるのは国が傾いている証拠だ。一生懸命やっているつもりでも、ダメだったんだろうか、と悩んでます。
 景麒は、本当に傾いているならわざわざ宣州だけ選んで出るはずはないと言って陽子を安心させる。
 今回も現場に行きますわよ。おー。
 琳欄連れて行こう。護衛は…。祈伏したばかりの遼東をつけます。

 夏翠という里に入りました。
 その途端に地震。うわぁ。国が傾くと地震も起きるのよねえ…。こりゃどーいうことだ?
 里の人に話を聞くと。
 北の方で地震や土砂崩れがあってから妖魔がよく出るようになったらしい。
 恵沖という里でも妖魔が出るとか。
 ふむ。北でしょうか。
 里を出て来たに行くと、衛士の1人が「大薬の数珠」を持ってないなら谷には近づかない方がいい、と言って去って行く。大薬の数珠? 店では売ってないな…。
 里に戻ると、さっきの衛士がいた。大薬の数珠はこの里に作れる職人がいるらしい。
 片っ端から話しかけると、いたいた。最近は妖魔が出まくりで材料を取りに行けないらしい。ここから南東の方角にある岩山に、材料を採っている人がいるから、分けて貰って来るなら作ってくれるそうです。はーい。

 移動途中で祈伏完了。従従に琶良、拳父に秋水、領胡に玄空、と名づけました。

 材料、子供から分けて貰えました。で夏翠に持ち帰ると、大薬の数珠を作ってくれたのはいいけど…店から買わないとならないのか(笑)。うーん、仕事のミニゲームが例によって苦手なんで、お金がないよう(涙)。
 道具屋覗いて見たけど、大薬の数珠って疫病にかからなくなる装飾品だったのか。ということは相手は疫病かけて来るってことね…なるほど。
 別にないと通して貰えないフラグ扱いのアイテムではないのか。だったら別にいいんだけど。
 …でも疫病って厄介だしなあ…。回復アイテムをいくつか売って、とりあえず全員に装備させてみるか。

 ああ、あの虫が出るからか!(疫病使う厄介なモンスターがいるのよ、確かに)
 それはそれとして、谷間を抜けると恵沖の里に到着。話を聞いてみよー。
・南にある一本杉の近くにいる妖魔は減羊紙が好き
・減羊紙の生産工場をやっていた家は妖魔にメチャメチャにされた
・更に北に興軒という里もあるようだ
・更に北に行くには減羊紙を持っていた方がいいらしい
・減羊紙は売ってないけど一本杉の近くにいる妖魔を倒すと手に入る確率が高いらしい
 ふーん。このミッションはレアアイテムを手に入れリレーで話がつながって行くみたいですね…。今度は減羊紙を手に入れろというわけか。実は既に持ってるんですけどね(笑)。

 一本杉来てみたけど、特に中ボスらしくものがいる訳ではなかった。雑魚敵は確かに減羊紙落とすんだけどね。
 北行ってみますか。
 人がいる、と思ったら「この先は危ない」と忠告してくれて逃げてしまった。
 さて進んでみると…。前作でも出て来た雑魚敵「和尚魚」が…。前作は疫病使いでしたが今作では死の宣告(5ターンで自動死亡)使いになってるんですな(解除アイテムは減羊紙)。なるほど。
 谷間を抜けると何やら怪しい門がある。
 潜入するとダンジョンみたいなので、探検はもう少し後にするか。

 興軒という里発見。例によって聞き込み調査。
 大部分は妖魔が出ることに怯えている人たちですね。ある男性が、前王が亡くなった後よりも妖魔がたくさん出ていると言っている。うーんそれは妙ですな。
 おじいさんに孫娘の探索を頼まれてしまった…会うことがあれば探し出してあげよう。楼藍という名前だそうです。他の里に遊びに行ってるらしい…。戻らないといけないのか。まあいいや。
 洞窟探検の前に孫娘探しをして来ましょう〜。

 夏翠まで戻って来ました。
 確かに楼藍いたんですが、おじいさんが探していると伝えると逃げられてしまいました…。あれ? 何処行ったんだ?
 もしやと思って興軒に戻ってみたら…帰ってるし。ははは。まあとにかく、お礼にと何やら珍しい絵画をくれました。絵画って…何するものだろう。アイテム欄には出て来ないしな…。

 さて、ダンジョン探検出発。
 ダンジョン自体は浅かった…レバーの仕掛けで奥に入るといきなりボスが待っていた。ヨクヒ2羽。暗闇つきの全体攻撃が強いので、楽俊が「春の嵐」(味方全体状態異常解除)を持ってないとツライかも。
 何とか勝ちー。

 王宮に戻って報告する陽子。大昔の宮殿らしいそこがどうやら妖魔の住処になってしまっていたようで、調査隊を編成して調べに行くことにする。
 また、陽子が持ち帰ったアイテムのいくつかがえらい貴重品だったらしく、その意味でも冬官長は「是非調査を」と。
 朝議終了後、靖共達はまた憎まれ口を叩いてますな。無事に生きて帰られたか…って死ねばいいと思ってたのかねえ…(溜息)。

 楽俊と話す陽子。立派な宮殿だし、調査を終えたら何らかの施設として再生出来ないかなと考えているようです。
 露台に出るとまた鸞鳥が。延王が六太を探しているらしい。何処かほっつき歩いているやら…。ゲーム内の定位置である図書室にもそういえばいないや。何処行ったんでしょうね?
 …さて、セーブしますか。


五 流れ着いたもの

 今度の議題は2つ。
 1つめ。例の宮殿に送り込んだ調査隊が消息不明になったそうです(!)。やっぱりあんな浅さで終わる場所ではなかったか…。
 2つめ。紀州に奇妙なものが流れ着いたらしい。住民の話では、空から鉄の鳥が降って来た、と。
 えーどちらか選ばなきゃダメですかー?
 …今回は鉄の鳥を見に行こう。蓬莱のもののような気がするしね。
 とは言うものの、山客である紫雲を戦闘メンバーに入れてみる。あっちのものだったらこれで何かしら判ることもあるでしょう。
 例によって祈伏出来そうな使令を景麒に依頼しておいて、では出発。

 洞窟を抜けて荊水という里に到着。
 街で女の子の人形を取り上げている男の子がいる。「蓬莱の食べ物で、お湯入れると柔らかくなるやつ」5つあったら返してやってもいい、だそうだ。戦闘中にカップめんなんてどうして手に入るのかと思っていたら、そういうことか…(笑)。
 で、鉄の鳥については。どうやら、落ちたのはこの更に先にある里みたいです。ここでは、落ちた時に撒き散らしたらしい破片で怪我をした人がいるくらい。
 ふむ。
 まあ、とりあえずカップめん集めに行くか。

 集めてる途中で新たに使令が増えた。稾琶に深山(しんざん)、錆翡に狛清(はくしん)と名づけてみる。
 集まった所で荊水に戻り、男の子にあげると、本当はその女の子と仲良くしたかったんだけどつい意地悪してしまうんだと言って来た(笑)。うーんまあ、よくある話だけどな(笑)。
 助けて(?)貰ったお礼と、女の子からぬいぐるみを貰ってしまった。
 …あれ、アイテム欄に出て来ないんですけど。イベントアイテム??

 しかしあの。洞窟だらけで紀州って迷いまくり。
 何とか辿り着いたこの里は…按洪という所。
 鉄の鳥の噂でやっぱり持ちきり。色々落として行ったから里のあちこちに落ちてるかも、だそうで。へえ。
 で。女の子にぬいぐるみを目聡く見つけられ、鞠と交換して! と頼まれる。ああやっぱりイベントアイテムだったか。交換してみよう。何が起こるのかなー。
 …鞠って。ゴムボールだ。うーん。鉄の鳥の落とし物だったか。そしてやっぱりアイテム欄に出ない。こりゃまた何かあるな。
 と思ったら同じ里の中で、壁の隙間に入り込んだ鶏をおびき寄せるため、卵くらいの丸い物を探している女の人に会った。ゴムボールを貸してみる。
 鶏、自分の卵と勘違いして寄って来た。お役に立てたようで何より。お礼に女性から絵を貰いました。
 さてと。一応保存しておいて外に出る。

 按洪から東に行った山に、見事に緑の何かが突き刺さってる。
 そこに向かうにはまた洞窟なのね。ははは。また迷いそうだ…。
 洞窟に侵入しようとすると、楽俊がその緑の物体に気付いた。うわぁ。グラフィックが用意されてるけど…これ…軍用機みたいな飛行機…。
 一番近い洞窟に入ってはみたけど、奥の扉には鍵がかかってる。
 更にウロウロしているとライターを発見したけど…またアイテム欄に出て来ないってことは…。
 途中の消えてる松明にライターで火を点すと鍵を発見。
 この鍵で扉を開けて、さくっとミニボス戦をこなして飛行機発見〜。
 やっぱり軍用機だったか…。乗っていた人はもう生き残っていない模様。武器など危険なものがあることが予想されるため積荷を調べることにして、ミッション完了。

 王宮に戻って、危険な物は処分し、役に立ちそうな物は冬官預かりということにする。
 ちなみに、悪役チーム達は何やら松塾の生き残りを根絶やしにするなんて物騒な話をしている…むむ、いよいよ固継襲撃かしら…。

 楽俊は軍用機を見て、蓬莱の技術に驚いている。でも陽子は、その技術で人を殺すことすら簡単になってしまっている、と。どちらの世界も同じかも知れない。
 陽子に、こちらの世界は嫌いなのかと尋ねる楽俊。そんなことはないと答える陽子。自分が引き止めてしまったと自覚がある楽俊は、その答えにホッとしたようです。

 露台に出てみたら鸞鳥来てましたね。延王、何かあったら六太にでも相談しろ、だそうです。あの、こっちにもいなかったんですけど…。
 と思ったら戻って来てたか。図書館に行って話しかけてみたら、どうもウロつき過ぎだと朱衡に怒られてたみたいですね。怒られにわざわざ玄英宮に戻ってたのか? 偉いなあ六太(笑)。
 さてセーブ。


六 道を知る者

 朝議の議題は右将軍の人選ですが、何故か会議は浩瀚の処遇を巡っての官同士の対立の場になってしまっている。靖共が話を逸らすなと官達を諌める。
 陽子はいつものように持ち帰りで対処したいと言うが、靖共は、いつもいつも持ち帰って官のいない所でコソコソ決められたのでは、官吏の存在意義がないのではないかとチクリ(…それは正論だな)。陽子はその抗議にうろたえて、本題である右将軍の人選については夏官長に一任するとその場で結論を出して場を収める。

 部屋に戻った陽子は、浩瀚のことが気になっている。出頭して身の証を立てよと命じたのに、それをせず逃げ出しているのは疚しいことがあるからだ、何処かに潜伏して王の命を狙っているのではないか、という靖共派の言い分に心が動かされたのだ。
 景麒に浩瀚のことを聞けば、出来た人物で道を知る人だという答えが帰って来る。少なくとも謀反を企てるような人間ではないと。
 何故それをもっと早く言ってくれなかった、と景麒を責める。話す前に処分を靖共に一任したのは陽子だと言われてしまって言葉が返せない。
 景麒は尋ねる。何故、処分も決めてしまった今になってそんなことを?
 陽子は浩瀚の処分に関してはまだ迷いが残っていた。遠甫に、国を治めるには王だけではなく良い人材を揃えることも必要と言われたことが心に引っかかっている。
 浩瀚の評価は割れているが、認めている人達の言い分を聞く限りでは本当に出来た人物という話ばかり。もしかしたら遠甫の言う「良い人材」となりうる人物かも知れない。
 浩瀚自身のことをもっと知りたいと陽子は思っていた。そのためにも、もう1度固継へ行って遠甫に会いたいと。景麒は頷いてくれました。

 さて久々に瑛州へ降りる。ちなみに戦闘メンバーには琳欄を入れてみる。半獣2人と海客1人(笑)。
 固継到着。里の人も「久し振り」と声をかけてくれるのが何か不思議。あー和州候の悪い噂って里の人が話してますねえ。罷免された隣の州候(=浩瀚)よりもよっぽど悪い人だ、とか。
 里家に着き、蘭玉と桂桂の大歓迎を受けた後、遠甫に再会。部屋に行って2人きりで話をする。
 まだ自分が物を知らないこと、信頼出来る官を見出せていないことなどを話す。
 だが遠甫は、陽子にも知己が増えているのではないかと訊いて来た。そんな風に心を許せる友を作るということもまた大切だと。
 ここ何代か、慶の王は政に向いていない人物ばかりが選ばれて来た。だから官吏の実権は思いの他強いものになっている。そして実権を悪用する者も多い。だが、悪用出来るような官吏を守っているのもまた官吏である、と。
 桂桂が入って来た。手紙が来たそうだ。読んだ遠甫は、今夜は来客があると陽子に告げる。

 夜になって、覆面をした怪しい人影が遠甫の所へやって来る。不審に思った陽子はそっと盗み聞き。話に浩瀚の名が出て来て愕然とする。
 部屋に戻って蘭玉と桂桂に客のことを尋ねる。桂桂は茶斑の髪の人から手紙を預かったと言う。茶斑の髪の人は労という。顔を隠した気味の悪い男は労を使いに立てて、その後夜遅くに本人がやって来ることが多いのだと蘭玉が教えてくれた。
 遠甫は、あの客人が来た翌日は必ず浮かない顔をしているのだそうだ。
 桂桂は更に、最近里家の周りで見慣れない変な人たちを見かけるようになったと教えてくれる。里家の近くに立って、じっと監視しているのだそうだ…。
 陽子は心密かに、浩瀚が自分を狙っての行動だろうかと不安になってます。陽子は、驃騎に客の尾行を命じる。

 翌朝。驃騎が報告してくれる。例の男は北韋の家に入って行ったらしい。案内してくれるよう頼む。
 遠甫に、夕餉までには帰りますと伝えて北韋へ向かう。
 驃騎の案内で着いた家の前では、小男(労さん)と大男(虎嘯[こしょう])が何かの荷物の話をしている。陽子が昨夜見た男はどちらでもないなと考えていると、驃騎は、例の男は今朝早く明郭に向かったと教えてくれる。陽子は大男の後を尾けてみることに。
 辿り着いたのは拓峰。
 男が宿に入って行ったのを見て、陽子も食事をするふりで宿に入る。あからさまに怪しむ男。女性にしては肝が座り過ぎている陽子を「何者だ」と問い詰める。
 横から少年(夕暉)が止めに入る。娘さんが珍しいから脅かしてごめんね、と陽子を逃がす。
 何故逃がしたと男に尋ねられ、「兄さんを助けたんだよ」と少年。陽子が太刀(水禺刀)を持っていたことに彼は気付いていたのだ。

 帰り際、陽子は事故を目撃する。蜜柑色の髪をした少年が馬車に轢かれたのだ。慌てて駆け寄り、誰かこの子を医者に運ぶ物を貸してくれと頼むが、周りの住人達は全く動いてくれなかった。
 少年は「死ぬの嫌だな…鈴が泣くから」と言葉を残して息絶え、そこに蜜柑色の髪の少年を探している少女(=鈴)が現れる。
 少年…清秀(せいしゅう)の姿を見て泣き崩れる鈴。それでも動こうとしない住人達。陽子は自分の見た限りのことを鈴に伝えると、その光景に異様なものを感じながら里を去る。

 固継に戻って蘭玉に事故の話をすると、その馬車は多分止水の郷長である昇紘(しょうこう)だろうと教えてくれる。人を人とも思わないけだものとして悪名高い人物なのだそうだ。止水では税は七割(正規は一割)。橋の工事費だの、妖魔からの護衛をする費用だの、そんな名目で金を集めているのだと。だから結婚しても絶対に止水にだけは行きたくないと蘭玉は言う。
 そして一言。「どうして王は昇紘みたいな奴を許しておくのかしら」。その言葉は陽子にグサリと来る。
 遠甫の部屋に行き、憤りをぶつけてしまう陽子に、遠甫は「ここ(麒麟の直轄地)ですら税は三割だ」と冷や水をぶっかける(笑)。
 どんなに慈悲深い王であっても、目が行き届かなければ何にもならない。前も言ったことを遠甫は繰り返す。
 七割のうち四割は和州候・呀峰の取り分だろうと遠甫は言った。そして昇紘を取り締まろうとしても何の罪で裁くのだと陽子に問う。
 基本的に、郷長を裁く権利があるのは州候で、その州候である呀峰は昇紘を気に入っているので庇うだろうと。子供を轢き殺したと告発しようにも、馬車の中にいたのが確かに昇紘だとどうやったら証明出来るのか。住民達が見て見ぬふりをしたように、彼を庇う目撃証言を捏造させるくらいの権力は持っている。王が目撃者だと証拠もないのに断罪するのは法に則ったやり方とは言えない。今の所は、八方塞がりだ。

 自室で陽子は落ち込んでいた。自分があまりにも不甲斐なくて。
 それでも何もしないではいられなくて、景麒に昇紘の行状を調べさせるよう、驃騎に伝言を頼む。それから、北韋の家のことも現状を調べて欲しいと。

 翌朝。驃騎によれば、里家を取り巻いていた人間は早朝に拓峰に引き上げた模様。引き続き、里を探っている連中の行く先を調べてくれと頼む。
 桂桂が、陽子に客のあることを知らせに来た。「例のいい人」と横から蘭玉が。ああまた(しもべ)ですか…。すっかり誤解されてるし(苦笑)。

 北韋の宿で会う。やっぱり昇紘は相当悪評の高い人物のようだ。でも呀峰の保護があるのでどうすることも出来ないらしい。和州のことも調べてみる必要があるそうだと陽子は思い始めており、景麒にも和州に注意するよう頼む。
 折角来たんだから里家に寄って行ったらと勧めた陽子。遠甫に挨拶して行きますと景麒。連れ立って固継へ。

 道すがら、遠甫についての話になる。道を知る人で麦州の出身だと。彼のような道を知る人々の存在を良く思わない一派から命を狙われたことがあり、景麒直轄である瑛州に匿って欲しいと浩瀚に依頼されたため、里家の閭胥になって貰ったそうだ。
 ふと、景麒が血の匂いを感じて立ち止まる。
 ----里家が襲われていた。桂桂が血まみれで倒れているが、まだ息がある。驃騎に命じて金波宮に連れて行かせる。そして蘭玉は…同じく血にまみれて、こちらは息絶えていた。
 遠甫はいない。班渠に命じて探させるが、亡骸も見つからない。恐らくは拉致されたのだ。そして、探す間に何者かが里家から離れて北西の洞窟へ逃げ込むのを見たとの証言を得て、陽子はそちらへ向かう。

 向かっているうちに新しい使令が。九尾狐に「震電(しんでん)」、帝江に「翠古(すいこ)」と名づけてみた。
 洞窟、相変わらず複雑だ…マッピングしないと抜けられないかも…。
 とにかくヤケのようにウロついてたら開かない檻(?)があった。それは、別のフロアで樽を赤い板の上まで運んでくと何故か開いたり。
 で、洞窟の奥の方に中ボス(盗賊3人)がいて、そいつらを倒すと何処かの鍵が手に入った。
 戻って、鍵で扉を開けてみると…怪しい男発見。問い詰めたら里家を襲ったことを認めたので、戦闘開始。
 何とか倒してみたらこいつ、止水の小司馬と名乗りやがった。止水の軍次官…昇紘の手先だ。松塾の生き残りを殲滅するよう命を受けたのだと言う。
 証人となって昇紘を裁くために連れて行こうと陽子は思っていた。しかし、小司馬は尚も陽子に襲いかかり、王を守ろうとした班渠によって殺されてしまった。
 証人が手に入ったと思ったのに、と陽子は悔しがる。

 王宮に戻っちゃった…檻の向こう、見に行ってなかったわ(笑)。またまた今度ね。
 陽子を見たことを報告して朝議にかけたが、靖共は郷長が里家の子供に手を出す理由などあるはずがない、何の得がある訳でなし、ましてや州候がどうして…と一笑に付されてしまう…。
 桂桂を助けるため、途中から景麒自身が運んでくれたらしく、血に弱い景麒は体調を崩してしまっている。これ以上景麒にも、そして自身にも無理をかけないで欲しいと官から言われてしまい、引き下がる陽子…。
 春冬官長は、和州・止水に目をつけた陽子の判断を評価はしているが、連中はなかなか尻尾を出さないし…と憂いている様子。
 そして靖共一派は、どうせ陽子に何が出来る訳でもないだろうとタカをくくり、…ついに夏官長に禁軍を動かす準備をしろなどと…。禁軍は王の私軍だっちゅーのに…あらら。

 臥せっている景麒を見舞いつつ、朝議の顛末を報告する。
 その後、襲われる前に拓峰で見た大男たち(虎嘯…)と、明郭に向かった顔を隠した客の話をする。和州へ確かめに行きたいのだとすぐに景麒は悟ってくれました。
 次は和州か…。

 部屋で水禺刀を見つめる陽子。蘭玉と桂桂が陽子の話をしている光景。陽子は映る2人に向かって「至らない王で、本当に済まない…」とただ謝り続ける…。

 露台にいた鸞鳥(が話す延王の言葉)は、進むか引くかで迷ったら自分は進む方を選んで来たと話している。それが良かったのかどうか判らないが、でも迷うくらいなら進め、とのアドバイスでした。
 じゃおやすみー(セーブ)。


七 和州の乱2

 あら。「2」なんだ。どうすりゃ1になるのかな。
 朝議すっ飛ばして、景麒に対して和州行きを宣言している陽子。ちなみに雁に留学してることにするのだそうです(笑)。官の態度から、和州に行くと言ったら何か妨害を受けそうな予感がするのだと言う。
 そして朝議。王がいないとなっては朝議にならないので中止となったが、その陰で…靖共一派は、やっぱり陽子は雁に逃げたと思ってますな…。

 フィールド歩かないうちに勝手に明郭に着いてました。
 銅鑼の音が響く。何だろうと陽子が思っている頃、祥瓊もまた明郭にいて銅鑼の音を聞いていた。近くにいた男に「あれは何?」と尋ねるが答えて貰えない。嫌なものを見る羽目になると止められるのも聞かず、祥瓊は音のする方へ駆けて行った。
 そこで祥瓊が見たのは磔にされる男。夫役を休むか税を納めなかったか、どちらかの罪で公開処刑をされるのだと里の人から教えられる。
 罪は罪だが、だからと言って磔なんて、と驚く祥瓊を見て「あんた旅人だな」と里の人。ここに住む人たちにとっては、それは見慣れた光景であるらしい。
 州候・呀峰が登場。明郭の城壁は妖魔から里や旅人を守る大切なものであり、その夫役を怠る者は、明郭の人々を危険に晒したに等しい、と呀峰は言う。
 まさに刑が執行されようとする時、祥瓊は思わず、それを止めようと役人に石を投げつける。怒った役人達は祥瓊を追いかけて来るが、その気持ちに共感した陽子は祥瓊の逃亡を手助けした。

 追って来る兵士を引き受けて陽子は戦闘。さっくり倒す。
 逃げた祥瓊は別の兵士達に見つかるが、男が現れて(桓タイ[かんたい…漢字出ません])祥瓊は助かる。安全な場所へと勧める男に、さっき助けてくれた人達(陽子達のことか)がいると言ったら、男は陽子達も探し出して一緒に連れて行ってくれました。

 共同で借りてる屋敷だと案内されて、宿がないならここにいてもいいとまで言ってくれる。桓タイとお互いに自己紹介。匿ったりして平気かと問えば「俺もここの流儀に思う所がある」とにやり。
 何でこんな所に来たんだと尋ねられ、祥瓊は自分を「芳の難民」と言った。止水に来れば難民に仕事をくれるという噂を頼りにここまで来たのだと。
 桓タイは止めた方がいいと。止水の税は七割、それに少しでも足りなければ、家族諸とも処刑されるような郷、それが止水だと。土地は有限なんだから、難民を受け容れているということは、それだけ人がいなくなっているからだ。
 祥瓊は憤る。景王は何をしているのか、と。桓タイは、景王は地上のことなど知らず、朝廷は官に牛耳られているらしいと話す。祥瓊は「誰かが諌めてあげないといけない」と。王であるからには知らなかったでは済まされない。その報いはいつか必ず景王自身に返るのだから。
 芳の人が何故そこまで、と桓タイが不思議がると、祥瓊は「同じ年頃の女王と聞いたから、何だか他人のような気がしなくて」。
 足元に火が点けば王も気付くかな? と桓タイがニヤリとする。和州で何か事を起こすつもりなのかとの陽子の言葉には明言を避けつつも、協力するか? と訊いて来る。
 話しているうちに信用出来ると思った陽子は、遠甫がさらわれた顛末を桓タイに話した。桓タイは、すぐに松塾関係者だなと理解した。そして、その背後に呀峰と昇紘がいるという陽子の推理に同意してくれた。
 遠甫の行方を捜すために来たのだと陽子が言うと、桓タイは情報が入ったらすぐ知らせてくれることを約束してくれる。
 その代わり、陽子も桓タイ達に協力することを約束した。

 部屋で話す陽子と楽俊。ここにいる人達はいわゆる反乱軍だから、関わるのは立場上まずくないかと楽俊に言われて、陽子は答える。彼らは本当に国状を憂いている。そんな人達に出会えたことは絶好の機会だから、もう少し様子を見たいのだと。
 楽俊も納得してくれたようです。

 里を一巡りして戻って来る。ちなみに、小さい男の子が、この里は時々熊が出ると怯えてました。わはは。ダメじゃん脅かしちゃ(笑)。
 で、桓タイの屋敷に来たは顔を隠した例の男。祥瓊は滅多な人間を簡単に入れていい家ではないことが判って身元を確かめようとするのだが、桓タイ本人が出て来て「柴望(さいぼう)様!」。
 中に入り、祥瓊はここに来るに至った経緯を話す。柴望は、ここがどんな人間の集まりか知っているのかと祥瓊に問い、理解していると祥瓊は答える。
 ついに彼の口から乱を起こすという言葉が話される。そして王に気付いて貰うのだと。捕まるかも知れない、それでも祥瓊は協力するのか?
 彼女の答えは「はい」。
 そして柴望は遠甫の話をする。陽子からの情報を桓タイが伝えると、さらわれたその夜、夜に拓峰の門が開かれたことを教えてくれる。
 夜に門を開かせることが出来るのは、その郷長である昇紘だけだ。
 柴望は、その件のことは自分にも情報を知らせて欲しいと言った。

 楽俊と桓タイが話している。陽子は自分の友達だと言う楽俊に、「半獣がか?」と言った桓タイ。それを聞いていた琳欄は「半獣に含む所でもあるの?」と桓タイを睨みつける。違う違うと彼は言う。半獣と友達になる奴に悪い奴はいないと言うのだ。
 琳欄は怒鳴りつけてしまったことを謝り、自分も半獣だと告白。すると桓タイは「実は俺も」と告白する。驚く楽俊に「でもまだ知らない奴には内緒な」と笑ってます。

 さて。桓タイから、豊鶴への荷運びの護衛を頼まれました。はいよー。
 って戦闘メンバーに桓タイ入れるんだけどね(笑)。
 …さて豊鶴来てみました。
 労の家は看板とかないですが、適当に家に侵入しようとしてると見つかりますね(笑)。
 労に会って、あの時の「小男」の方だと驚く陽子。受取人ともう片方の荷が来てないからと待たされる。
 受取人、来ました。鈴です。あの時は清秀を有難うと鈴。自己紹介したその名前(大木 鈴)から海客なの? と尋ねる陽子。鈴は、小さい頃に流されて才で暫く働いていたそうで。
 どうしてわざわざ遠くまで来たのかと聞かれて、同じ年頃の女王で海客の王と聞いて他人のような気がしなくてと鈴は笑った。
 陽子は何をしてるの、と訊かれて、剣が使えるから荷物の護衛をしていると答えておく。
 労が来た。荷は今日中には届かないことになったと。仕方なく泊まることに。

 鈴は仲間に頼まれて荷物を取りに来ただけで、労とは直接の知り合いではないそうだ。
 そして鈴は。冬器なんてどうやって手に入れたの? と小声で陽子に尋ねる。あまり詳しくは答えない陽子。そっちこそ冬器集めてどうするの? と訊かれた鈴も、詳しいことは答えない。
 鈴が拓峰から来たというので、陽子は遠甫のことを聞いてみる。あの夜、拓峰の門が夜開いたという情報があったからだ。鈴もまた、それは昇紘に違いないと言う。
 遠甫は昇紘に逆らったのかと問われて陽子は、道を知る人で奸臣に疎まれていたらしいと話した。鈴も何かを納得した様子。
 陽子は、その遠甫を助けたいのだと鈴に話した。鈴は、清秀の仇を討ちたいと思っていた。あんな官吏を許しておくなんて、王は何をしているのかしら、とも。
 陽子は思わず呟く。王は傀儡なんだ。官の信頼がないから何もさせて貰えないという噂だ。
 鈴はそうは思っていなかった。きっと前王に同じく、政に興味がないから民の声を聞く気もないのだと。民から慕われていた麦州候を罷免するような王なのだから。なのに昇紘や呀峰はそのままなんて。きっと王は無能なのだ、と。
 思わず謝ってしまった陽子。「なんで謝るの?」と不思議そうな鈴。「慶の人間として申し訳ないから」陽子はそう言ってごまかした。

 無事に明郭に戻って来ました。次は拓峰の人達が更に30ほど冬器を欲しがっているそうです。ただ在庫の隠し場所はちょっと遠いらしい。桓タイ、取りに行くの手伝ってってさ。はいよー。
 遠い隠し場所ったら、さっき見つけた洞窟かしら。
 やっぱりそうでしたな。とりあえず洞窟潜入。やたらと盗賊が出て来るので、「隠し場所がバレたらしい」と桓タイ。隠してある冬器30を回収して帰りましょう。そうしましょう。
 …アイテム欄に出て来ないので、いくつ回収したのか見えにくいのがアレですが、全部集めてまた明郭に戻って来ました。

 戻って来たら、柴望からの伝言。遠甫がさらわれた夜、昇紘の馬車が真っ直ぐ郷城に入って行ったのを見た人がいるらしい。恐らく、遠甫はそこにいるんだろう。
 今すぐ助けに行きたい陽子だが、桓タイは「まあ待て」と。その場で殺さずわざわざ門を開けてまで郷城に運んだということは、多分遠甫はまだ生きている。また、拓峰の連中がしきりに冬器を集めている所を見ると、きっともうすぐ止水では何かが起きるだろう、と(それに乗じればあるいは、ということか?)。
 今度は拓峰に急いで冬器を届けてやろう、と。行きますか。

 マップをウロついているうちに拓峰の場所は見つけてたので、すんなり到着。
 …あれ? 何も起きないな。一通り里を巡ってみたけど何もなし。
 ひょっとしてまた労さんトコで待ち合わせだったのかな。そういうこと全然話してくれないんだもんなあ、桓タイったら。
 と思って豊鶴行ってみたら、拓峰の人達は何やら急いで戻ってしまったと…ありゃ。これ、早く来なかったせいか!? とりあえず戻ろうと桓タイが言うので戻ります。

 戻ってみたら、仲間の凱之(がいし)という男が拓峰のことを知らせに来ていた。昇紘の屋敷に焼き討ちをかけた向こうみずがいるらしい、と。
 みんなを集めろ、と桓タイ。
 集まった場で会議(?)が始まる。焼き討ちした連中が書き残した言葉は殊恩。恩(=昇紘の名)を誅する、との意味合いがあることは明らかだ。
 だが昇紘は屋敷にはおらず、昇紘を殺し損ねた連中は瑛州との州境に向かって逃げていると。
 そして未明に今度は義倉が襲われた。同じく殊恩と書き残してまた彼らも逃げた。方角は同じく瑛州との州境。
 桓タイはその彼らの動きを見て「奴らは切れる」と。怒った昇紘は多分瑛州との州境を重点警備するだろう。そのために兵力もそちらに割かざるをえない。つまり、反乱軍は兵力の分散を狙って、わざと目立つ行動をしているのだと。
 ただ、殊恩の連中は、昇紘と呀峰の癒着の強さを判ってるんだろうか、と桓タイは心配している。昇紘に何かあれば呀峰が動いてしまう。呀峰が州師(州の軍)を動かしてしまったら、殊恩の連中に勝ち目はない…。
 そこで、と桓タイ。彼らを支援しようと提案して来た。そしてついでに「利用させて貰う」と。昇紘を支援するため州師が明郭を離れ、ここがガラ空きになったら、それは好機だと。
 柴望はその桓タイの策に「明郭は私が預かろう」と。桓タイは殊恩の連中を支援したくてたまらないのがバレていたらしい。
 ただし、と柴望は念を押す。こちらの目的は、和州に過ちありと王に気付かせることだけなのだから、無理に勝たなくてもいいのだと。

 陽子は何とか乱を鎮めるため、昇紘を更迭することを景麒を通して官に提案するが、証拠なしと却下されてしまった。景麒の管轄である瑛州の州師を借りようとしても、何故か突然左中右の三将軍が持病を理由に出撃を拒否。王の御璽つきの文書でも動いてくれなかったそうで…。
 そんな報告を驃騎から受けると、桓タイが拓峰に向かうと陽子を呼びに来た。いよいよラスボス昇紘だろうか…。

 拓峰に入ると、かなり殊恩党は旗色悪そう。陽子達は早速支援に入り兵士と戦闘。
 終わると大男(虎嘯)を見つける。陽子を見て、こっちらの首を取りに来たのか! と構えるが、鈴が陽子を認めてくれてその場は和解。桓タイが「手伝いに来た。何をすればいい」と言うので、虎嘯は城門を1つ確保したいから前にいる連中をどうにかしよう、と。
 うわ、勝手に戦闘メンバーが虎嘯・桓タイ・陽子になってる! そういうものなのか。
 それまでの戦闘チームでは、桓タイを別にすれば腕力が一番強いのは陽子だったのですが(笑)、さすがにこの3人だと陽子が一番弱いですね。ははは。

 城門から中になだれ込み、改めて自己紹介とかしたり。虎嘯、そして弟の夕暉が殊恩党の代表。陽子については、お互いに敵と誤解していたということで謝った。
 桓タイは虎嘯に、しばらく州師達もここに引きつけて欲しいと言う。その間に明郭でも事を起こすつもりだと。「呀峰を狙う奴がいたとはなあ」と感心する虎嘯に、「こっちは呀峰の体面に傷をつけたいだけだが、本当に郷城を落としてしまうとは凄い」と虎嘯の行動力を褒めています。
 陽子は密かに、班渠に命じて敵を減らしていたので、何だか郷城の割に警備が手薄過ぎ、と虎嘯達は不思議がっています。陽子は更に、昇紘を警備している連中を出来るだけ引き離して欲しいと班渠に頼んでいます。
 桓タイ、何気に陽子に「さっき誰かと話してなかったか?」とか聞いて来ますが、陽子は独り言だとごまかす。
 さて、多分ラスボスの昇紘を探しに郷城探検と参りますか。

 …うろついた結果。
・「宝玉」つくイベントアイテムらしきものが階段の呪を解く
・ワープスイッチは押さないと動かないっすけど、押す位置が微妙で難しい
・杯みたいな物体を同じ色に全部嵌めないと出て来ない宝玉がある…
 で、何かもう、パズルゲームな趣。正直かなーり面倒臭い…。
 まあとにかくそんなこんなで最上階。最後の警備らしき指揮官(特殊技強っ!)を倒した後、いよいよ昇紘とご対面。
 アニメと違って、昇紘、普通に悪役(笑)。下衆どもの言葉は判らんなあ、などと耳を貸そうともしやしねえ。遠甫は何処だ! と詰め寄る陽子に「知りたかったら私を倒してみろ!」だそうで。
 じゃやらせていただきまーす。
 特殊技強いけど、何とか倒しましたですよ。えへへ。
 首を刎ねちまえ! の大合唱になった中で、陽子は「待って」とそれを止める。昇紘は確かに悪吏だが、呀峰につながる大切な証人でもある。だから殺すなと。
 最初は戸惑っていた虎嘯達だが、陽子の言葉に何かを感じたのか、州師達を迎え撃つための準備へと出て行ってくれた。
 陽子は捕らえた昇紘を問い詰める。相変わらず下衆とは話したくないらしい。それならと陽子は名乗ってみせる。中嶋陽子…字は赤子(せきし)
 昇紘も官のはしくれだったらしい。やっと目の前にいるのが誰なのかを理解した。「何故謀反者の中に」と問われて陽子は答えた。昇紘や呀峰が、それに知らずにいた自分も、許せなかったからだ、と。

 さて一方州師の皆様。
 止水を包囲していた州師の下に、明郭で乱ありとの報告が。でも今更ここの任務を放棄も出来ない州師は、反乱軍を止める術もないまま悔しがることしか出来ないのでした。

 城では娘3人が出会っています。お互いに「同じ年頃の女王だから」という理由で慶を見に来た祥瓊と鈴、そして陽子。互いに自己紹介して、城壁の見回りに出ることに。
 見回りをしながら、ぽつりと話し出す鈴。これだけたくさんの人が犠牲になったのだから、ちゃんと王の耳に届いてくれればいいな、と。
 祥瓊もまた、こんな乱を起こしても呀峰をどうにか出来るとは思っていないと言った。また、首謀者は処罰されるだろう、と。でも、景王が気付いてくれればいい。そのためだけに乱を起こしたのだと。
 祥瓊は更に付け加える。王が弑逆(=殺されること)されるような、そんな事態になる前に、と。
 その言葉に鈴が不思議そうな顔をしているのを見て、祥瓊は話し出した。実は自分は、芳の前の国王の公主(=王の娘)なのだと。
 芳は、王が行き過ぎた法整備(どんな些細な罪でも死刑になる)を行って民を苦しめたため、ある州候が反逆を起こし王を弑逆した。その娘である祥瓊は、命だけは助けられたが、国を追い出されることになった。
 最初は父を討った人間達を恨んだ。だがそのうち、そうされてしまうほど父親が民に憎まれていることを知り、恥ずかしくなった。どうして父を諌めなかったのか。それほどまでに民が苦しみ国が荒れていることに、こんなことになる前にどうして気付けなかったのか。
 だからこそ思ったのだと言う。同じ年頃の女王である景王には、父の轍を踏んで欲しくない。だから、気付いて欲しかった。国で何が起きているのかを。
 その話を聞いて、陽子は黙っていられなくなる。
「私だ。…その景王は、私のことだと言っている」
 どうしてこんな所にいるの!? と鈴に問われて、陽子は答える。
 胎果でこちらのことが判らなかったので、さらわれた遠甫の元でこちらのことを勉強していた。そうしたらこの事件に巻き込まれて、そして遠甫を助けようと動いているうちにこうなったのだと。
 祥瓊は叫ぶ。こんなことなんかしなくても、王なら昇紘を罷免すれば済むじゃない!
 陽子にはそれが出来なかったのだ。景麒を通じて官に訴えては証拠がないと退けられた。胎果で女王だから官からも信頼がない。瑛州師を動かそうとしても、将軍が全員急病だとはねられる。
 みんな「王は何をしてる」と言う。確かに不甲斐ない王だ。陽子は頭を下げた。済まない、と。
 鈴が泣きながら笑い出す。みんな王がどんな人かも知らないで、勝手に期待して勝手に失望している。陽子自身のことなんか考えてもみないで。
 陽子は2人に問うた。私はどうすればいい?
 2人の答えは明瞭だった。「州師を迎え撃ち、呀峰を引きずり下ろすのよ!」

 虎嘯の仲間が大慌てで知らせに来る。州師に新たな援軍が!
 しかもそれは…龍旗を掲げている。紫の。…禁軍だ。
 陽子はそれを見ながら「私以外に禁軍を動かせる者がいたとは」と驚いてます。
 王宮にいたことのある祥瓊は、大司馬(=夏官長、軍隊を統括)の派閥はどう、と陽子に尋ねて来る。
 陽子が冢宰の靖共に迎合していると説明すると、すぐに祥瓊は断言した。呀峰が昇紘を使っていたように、恐らく靖共は呀峰を使っていたのだろう。
 浩瀚の更迭を主張したのも靖共だ。遠甫をさらったのも、恐らく黒幕はそいつだと。
 第一、和州の呀峰・昇紘が瑛州の里家を襲ったことがそもそもおかしいのだ。州を越えてそんなことをしても、彼ら自身には何の利益もないのに。でも、黒幕が州ではなくもっと上にいるなら判らなくもない、と。
 祥瓊は鋭い、と陽子は感心する。30年も宮中にいたからこそ、宮中の考え方が判ってしまうのだろう。
 州師だけでも大変だったのに禁軍まで出て来るなんて。鈴はかなり不安気。陽子は、「勝手なことはさせない」と何かを決意したようで。

 一方、里では民が虎嘯達に詰め寄っています。禁軍まで出て来たということは、王がこの反乱を許さないという意志に見える。自分達まで逆賊と思われるのは嫌だ、里を解放しろ、と迫って来る。
 話を聞いていた鈴がキレる。あなたたちは昇紘が憎くなかったの!? 昇紘のやり方でいいと思っていたの!?
 住民達は反論する。あんな奴だからこそ、頭を下げないと生きて行けなかったのだから仕方ないと。昇紘を倒してくれたのは嬉しいが、もっと強大な王という獣を呼び寄せてしまったのだ。
 王は敵ではない。そう訴えた鈴の言葉は、現に禁軍に包囲されている民の心には届かない。
 祥瓊が後を継ぐ。
 この国には3匹のケダモノがいる。呀峰と昇紘、そして靖共。呀峰と昇紘が捕まれば靖共の立場も危うくなる。だからこそ、勝手に禁軍を動かしたのだ。
 だからこそ、禁軍は攻めて来ない。王の私物である禁軍を戦わせてしまったら、さすがの靖共も言い訳が出来ないから、ただ禁軍の旗だけを見せ、反乱軍が投降して来るのを待つつもりでいるのだと。
 そんなこと信じられないと民は反発する。王と冢宰が癒着しているかも知れないじゃないかと。
「ありえない」と鈴は断言する。まるで王を知っているかのような口調に民達はまだ信じられない。しかし。
 祥瓊はその場で身分を明かした。自分は芳の公主だと。一国の公主が王と面識があってはおかしいか? と。
 驚く民に、さらにハッタリをかます(笑)祥瓊。王に頼まれて和州の現状を見に来ていると言ってのけた。
 そして鈴も。色々あって采王から貰い受けた御名御璽つき(署名つきハンコつきってことですね)の旌券を見せる。そしてこちらも采王のお達しあって景国を訪ねて来たのだとハッタリかましてます。
 2人のあまりの迫力に、民達は完全に飲まれてしまって、何とか引き下がってくれる。

 虎嘯は「(禁軍が攻めて来ないのは)本当か」と祥瓊に尋ねる。本当に攻めて来ないとは祥瓊にも言い切れないが、それでも、景王を信じて待っていて欲しい、それだけは本当だと確約する。
 虎嘯達も、仔細は判らないながらも祥瓊と鈴の言葉を信じてみる気になったようだ。
 そして。
 ふと空を見ると、そこには…。
 麒麟の姿が。

 陽子は麒麟に駆け寄ってその名を呼ぶ。----景麒、と。
 城壁に下りた景麒に、禁軍の陣まで飛んでくれと頼む陽子。「騎獣の真似ごとをなされと?」と不満そうな景麒に「禁軍を出したのはお前の責任だぞ」(禁軍は王の私軍なので、基本的には、王がいない時に動かせるのは代行権利を持つ麒麟だけ)と責める(笑)。仕方なくといった感じで景麒は騎獣の真似ごとをしてくれる。陽子を乗せて、空へ。
 それを見ていた人々は愕然とする。麒麟があっさり乗せてくれるなんて、そんなの王以外にありえないからだ。

 空に舞う陽子を見ながら、桓タイは楽俊を問い詰め中。陽子が王だと知ってたのか?
 実はこっちに流されて来た時からの付き合いなんです、と楽俊は素直に白状しております。

 禁軍の陣に着いた陽子は、左将軍・迅雷を問い詰める。何処の王の宣下で出陣したのか。いつから禁軍は靖共の私兵になったのだ、と。
 確かにそれが王であることを認めて、何も言えなくなった迅雷に、陽子は勅命として、呀峰・靖共を捕らえることと、遠甫を助けることを命じた。無事に任務を果たせば、この度の出陣は不問に付す、と。

 戻って来た陽子を出迎えたのは、一斉に叩頭した反乱軍達だった。虎嘯だけはびっくりし過ぎて動けないでいるようですが。弟の夕暉が「ちゃんと叩頭して!」と兄を諌めたりしてます。
 陽子は顔を上げてくれるようにと言った。そして、不甲斐ない王で済まなかったと謝罪する。虎嘯達には感謝を。昇紘の膝元で道を正してくれようとしたから。
 桓タイ達にもお礼がしたい、望みはないかと陽子に問われて、桓タイは答えた。浩瀚の大逆の罪を晴らして、復廷を許して欲しいと。
 桓タイは元の麦州師将軍だったのだ。集められた大勢の兵は、皆、元の部下達だった。
 和州に集まっていたのは浩瀚の命であると聞いて、陽子は何かを納得したようだった。こんな愚かな王でも、まだ仕えてくれる気があるなら、是非訪ねて来て欲しいと桓タイに伝える。
 ところで虎嘯は望みはないのか? と陽子に訊かれて、彼が口にしたのは。
 弟の夕暉を、瑛州の少学に入れてやってくれ、ということでした。
 親バカならぬ兄バカ(?)ぶりに、思わず笑いが洩れた陽子に続いて、反乱軍の同士達も一斉に笑い出した。

 無事に救われた遠甫が、浩瀚を連れて陽子の元へやって来た。
 和州の乱については責は自分にあるから、部下達は不問に、と頭を下げる浩瀚。全て聞いているからと頭を上げさせる陽子。
 そして、こちらこそ色々誤解していて申し訳なかったと陽子が謝罪する。
 誤解は解けたようですね。
 陽子は、その上で2人に頼みたいことがあると持ちかけて来た。はて何でしょー。

 王宮に戻った陽子は、靖共も処罰することを告げた。呀峰と昇紘が全てを吐いたので、証拠なら山のようにあるぞ、と。彼も観念したのか、反論はしなかった。

 そして祥瓊と鈴。同じ年頃の女王に会いに来た2人、その目的は果たしたけど、これからどうするの? と陽子に尋ねられた。
 当面の予定がない2人。祥瓊は、何も知らない自分が恥ずかしいと思えるようになったからこそ、勉強がしたいと思っていると答えた。鈴もまた、学校に行きたいというのとは違うけど、色々なことを知りたいと。松塾がもうないのは残念と言った。
 それならと陽子は言う。遠甫を太師として王宮に迎えるので、2人とも働きながら遠甫に学ぶのはどうだろう、と。
 驚く2人に、陽子は言った。王宮の中で、信頼に足る仲間が1人でも多く欲しいのだと。2人だけでなく、他の仲間にも声をかけていると。
 祥瓊はふざけて「どうしようかなぁ」と迷ってるフリを。「陽子がどうしてもって言うんなら」と鈴もふざける。陽子も「どうしても!」と答え、2人はその案を受け容れた。
 2人とも、それぞれ用を済ませてから金波宮に戻ることを約束して、今は一時のお別れ。

 そして(ゲームの中の)最後の朝議。
 長らく留守にしていたことを詫びた陽子は、先日捕らえられた官について、暗に「手を抜いたら許さない」と秋官(こっちの世界の裁判官ね)にちくっと釘を刺したりしてます。
 瑛州師は、王の要請に「急病」と出陣出来なかったのを理由に、「持病があるなら将軍職は辛いだろう」とあっさりクビにしてしまった。唖然とする官達。
 そして後任の瑛州師将軍に現在の禁軍三将軍を就け、代わりの禁軍将軍として、元麦州将軍が抜擢された。桓タイだ。
 靖共の代わりの冢宰として指名されたのは浩瀚。太師として松伯(=遠甫)。
 大きく異動された官吏に戸惑っている官達に向けて、陽子は立つように命じた。
 陽子は、人の間に序列があるのは好きではない。人に対峙した時に顔が見えないのは嫌だと言う。叩頭するのもされるのも不快だ、と。
 陽子は告げた。礼典や祭典、他国からの賓客などの場合を除いて、伏礼を廃止すると。
 侮られたと怒る者が出る、と慌てる景麒に、陽子は言った。人に頭を下げさせて己の地位を確認しないと安心出来ない者のことなど知らないと。頭を下げるたびに失って行くものの方が問題なのだと。
 人は、真実相手に感謝したり、尊敬の念を抱いたりすれば、強制されずとも自然に頭は下がるものだ。無礼を推奨しようと言うのではない。他者に礼を持って接するのは当たり前のことで、本人の品性の問題であり、それ以上のものではないだろうと陽子は言う。。
 地位によって礼を強要した者の末路は明らかだ。そして踏みにじられることを受け容れた人々の辿る道も。
 陽子は言った。慶の民全ての人に王になって欲しいのだと。己という領土を治める唯一無二の君主に。獣にこびず、災厄に負けず、道を正す…そんな不羈の心を持って欲しい、と。
 伏礼を廃す----これが、陽子の初勅となった。

 楽俊は雁に戻ることになった。土産話もたくさん出来たと喜ぶ楽俊に「あまり大袈裟に言わないで」と陽子はちょっと困り気味。今回のことは、劇薬を使ったようなものだからと。
 変化が急過ぎて不協和音を呼ぶだろうと陽子は思っていた。でも、そのために信じられる仲間を手に入れたんだろう? と楽俊が言ってくれた。そうですね。

 紫雲は地上に戻るそうです。こっちの言葉も覚えたいと。景麒が店を紹介してくれたので、そこで働くと。
 ちなみに、向こうに戻る気はないそうで。こっちには人の言葉に耳を貸してくれる神様がいるけど、あちらには何もないから。
 何かの時にはまた力を貸して欲しい。その言葉には頷いてくれました。

 琳欄もまた、あの廬に帰るそうです。軍に推挙してくれる人も大勢いるのに何故、と問うと、廬に報告をして来たいと彼女は言いました。
 法は整ったが、それでもまだ差別は根強い。琳欄は、まだ仲間達の力になりたいのだと言った。
 何かやれることがあったら言って欲しいと陽子は言う。「その時」が来たら軍の末席に加わりたいと琳欄も答えてくれた。

 そんな訳でやっとエンドロール。うーん1プレイ長いなあ今回は(笑)。

■□■

 思ったこといろいろ。

・エンカウント率高過ぎ
 ちらっとネットで検索してみたりしても同意見が多いですね(笑)。ただ、MOTHERとか昔のRPGに比べるとさほどでもないんだけど…前作は、敵の出るエンカウントポイントが決まってたから、それと比べると激増なのでそう感じるのかも知れないです。
 あと、無駄に洞窟とかのダンジョンが複雑過ぎる気が、確かにする。でもこれも昔のRPGに比べると(中略)。
 …いずれにせよ、このゲームのユーザーが、ふつ〜のRPGに比べると明らかにライトユーザー寄り(というかゲーマーではない十二国記ファン)だから、手強いと感じる人が多かったのかも知れない。

・ミニゲーム、ハードになったなあ…
 おかげで職安で全然仕事成功しない。お金にはすっごく苦労する。
 ただしアイテムは、エンカウント高いのも手伝ってやんなるくらい手に入るので、売りまくっちゃえばどうにかなります。
 ミニゲームは絵画集めのためのやり込み要素扱いなんだろうなあ、今回は。

・ちびキャラかわいー!
 陽子も楽俊も、冬官長も延王(堯天の遊技場の前に時々いる)も可愛い(笑)。頭上に「?」とかハートとか色々出て来るのもなかなか可愛い。

・視点変えられるけど
 むしろ真上見下ろしモードが欲しかった。里とかダンジョンとか、手前の壁が半透明になる訳じゃないので、プレイヤーから見て壁越しにキャラがいると何も見えなくなる。かと言って視点回すと方向音痴なので迷う(笑)。

・シナリオ
 ところどころ、アニメよりも更に原作に忠実に作ってあってびっくり。原作のセリフそのまんまだったり。「禁軍を出したのはお前の責任だぞ」とか、アニメでカットされてて「えええー」と思ってたセリフが結構出て来てちょっと嬉しかった。

・でも2人の娘が
 祥瓊と鈴、原作では主役なのにサブキャラ扱いだよ…。こういうゲーム進行だとしゃーないのは判るけど。
 発売前は3つのシナリオがあるんだと思ってた(PCキャラが3人から選べるのかなと)。2人ともこれだけで終わるキャラじゃないのになあ。あーもったいない。

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