★のあるものについては、教師&ブータPCセリフについてをご一読下さい。
「さて、学生の諸君。
カカカ、俺らしくねえな。おい、サムライよ。
オメーらは、サムライだ。
この国を守るために、武器を取って自ら戦う。
外国じゃ兵隊っていうけどな。この国では、もっと良い呼び名があるわけだ。
望んでそうなったのか、望んでねえのに、徴兵されたのか、兄弟の替りに出たのか、そこんとこは俺は知らねぇ。軍は興味ねぇ。
だがな、オメー達はサムライだよ。
その証拠に、逃げる…徴兵拒否もせず、ここに来ている。
能力があるから、サムライじゃない。
少なくとも、現代ではな。
誰かのために武器を取る心が、サムライだ。
さて、
熊本は昔から、この国が西洋化したその頃から、代々東北と並んで最強の師団を送り出してきた、いわば精兵だ。
お前達は、いわばその末弟だな。
誇りにしろ。
自分達は最強の兵の、その末裔だと。」
[選択1-1]
(先生、僕は熊本出身じゃありません。)
「ばか、戦車兵なら僕なんか言うな。上官に対しては自分と言え。
で、熊本じゃないのか? うーん。
せっかく昨日から考えていたんだが。
ま、いいか。俺が言いたいのは、別に郷土がどうって訳じゃない。」(以下※に続く)
[選択1-2]
(黙っている。)
※
「俺はな。
お前達に、自信を持って欲しいと思っている。
レッスン2だ。戦場で強いということは、要するに自分を使いこなしている奴だ。
自分を使いこなすには、まず、自分に自信がないとな。
でないと、限界一杯まで自分を使えないだろ?
自分に自信のない奴ぁ、ピンチになったら仲間を捨てて逃げる。実力を発揮せずにな。
だから、新兵や学兵にはとりあえず自信と誇りをつけさせるんだ。
自分達は勇敢で、自分達こそ、この国を守る最後の盾、この国の剣のその切っ先。
自分達の後には、もう何もないと。
血の池に足を突っ込んで、砲弾の嵐を潜り抜け、戦友の死体を踏みつけて行くとき、弱っちいがいつもそれが最後の頼りになる。
どんな軍隊でも、最終的に一つだけ信用しているものがある。それは人間と、その忠誠心だ。
経済が崩壊した時、武器が破壊された時、敵が強い時、我々が、負けようとしている時、俺は、知っている。何が信用出来るのかを。
それは札束でも、武器でもない。
困ったときに最終的に助けに来るのは、心だ。心だけは、良い思い出は裏切らない。
これは個人でも、国でもおんなじだ。
土壇場の土壇場で軍が頼るのは、お前達一人一人の、この国の良い思い出だ。
それが良くないなら、この国は滅ぶだろう。
良い思い出がいくつかあれば、サムライは集まる。この国を守る若いサムライがな。
…。
幻獣は、人類の天敵は、強い。
ひょっとしたら、人類は終りかもしれん。
この国も。
だが、希望がある。
…お前達がいる。お前達だけではない、たくさんの物言わぬサムライがいる。
以上だ。
これから高等戦車学校らしい授業を開始する。
どうやって、どう幻獣と戦うかを学べ。
本物のサムライになる方法を。
おーし、それじゃあ昼休みにするか。
それから、明日からは全員、弁当持参だ。
売店で買ってもいいが、学兵の給料じゃ高くつくからな。なるべく弁当を持参するように。
昼休みは12時30分から13時35分まで。
適当に飯でも食って暇潰すこと。以上解散!
お互い話をして自己紹介くらいしとけ。」
[初日限定]
「…今の間は自由だ。って言っても、今日は互いに会話して自己紹介する位しかないか。
せいぜい好印象を与えておけよ。」
「人類は幻獣に押されている。もう、子供だからどうだって言うエセ人権家の時代じゃない。
本物の戦争屋の時代になったんだ。」
[初日以降小隊発足(陳情できるようになる)前限定]
「フラフラしてねえで授業受けな。
授業がねえときは訓練しろって。」
「いやぁ、ダミーバルーン買う予算がなくてさぁ。中々実戦訓練しにくいんだよなぁ。」
「芳野先生ってさ、俺より酒呑むんだぜ。
そのうえ酒乱なんだ。ああ、ありゃひどかった。」
「ま、せいぜい遅刻せずに要領よく生きるこった。軍隊で要領が悪いってのは、命がけだぜ。」
「弾は二発撃てよ。確実に敵にとどめをさせ。
でないと、お前死ぬぞ。」
[日曜]
「どこかにカップルはいねぇか。
見つけたら嫌がらせしてやる。
お前も手伝え。幸せは皆で分け合うもんだ。」
★「家に帰ってゴロゴロするのがいやなら。
訓練する手もあるぞ。校門前の祈りの泉で、気力を高く出来るぜ。平静にしてやってみな。」
★「ホントは毎日でも実地訓練したいんだけどな。
あれ、一回やるのに三百万円以上使うんだよ。
…ダミー風船とか、実弾とかな。」
★「なんだぁ? することがなければ、家に帰って寝ればいいじゃん。女子校の校門から外に出て、一日を終るをえらびな。」
※★条件
仕事・見る・陳情・雰囲気・提案が可能になっていて善行/若宮が来る前。
ということで、通常データでは見られないです。
「おお、なんだ、お前バスじゃねえのか?
おはようだ。」
[選択1]
(おはようございます。) / (ちょっと頭をさげる。) / (聞こえないふり。)
「お前、昨日遅刻してたろう。
いや、別に怒るわけじゃねえ。
トロそうだからな、お前。
一つ、教えといてやる。
こいつが発言力だ。
軍隊の中では、お金みたいなもんだ。
今まであげた功績、と言ってもいい。
軍隊じゃ、敵を撃墜したり、仕事がんばったりすると、功績として認められて、その分、発言力があがる。
発言力=そいつの偉さ、だ。
オメーは、こいつをそう、お金のように溜めてだな、お金のように使うんだぞ。
この発言力は、功績をあげると溜まって、ちょこちょこ怪しげに動いていると下がる。
まあ、陰でデートの誘いとかしてたら、当事者でない奴から、うさんくさく見えるわけだ。別に悪いことしてなくてもな。
あと、当然仕事に失敗したりすると下がる。
発言力が0以下になると、事実上、誰も言うことに耳を貸さなくなる。
悪い噂が立つし、最悪、謹慎処分を食らう。
いいか、発言力0以下にはするな。絶対だぞ。
こいつは、軍内でのお金のようなもんだから、消費することでサービスを受けることが出来る。新型装備とか、部隊名変更とか出世とか。
学生の時分には、使うあてなんざなかろうが、まあ溜めといて悪くはない。あると、ファンもつくし、皆がお前の意見を聞くしな。
発言力は軍で使う金みたいなもんだ。
いいな。オメー、トロそうだから、それだけよーく覚えとけ。
たまに居るんだよ。せっかく活躍しても、くっだらねーところで反感買うお調子者が。
それが発言力を浪費してるって言うんだ。
せっせと発言力は溜めとけ。
発言力さえあれば、偉そうに見える。
トロイ奴は、そうでないと苦労するぞ。
それだけだ。朝は8時45分だ。
遅れるなよ。」
「授業の前に、ちょっと話す必要がある。
隣りの、女子戦車学校との話がついてな。
明日から、練習機とシミュレーターが使えるようになった。
よって明日以降は、実技演習に入る。
戦車兵が戦車に乗らなきゃ、格好がつかないものな。
午後の授業で、坂上先生の方から戦車について説明がある。ちゃんときいとけよ。
さてと、それでは気を取り直して授業すっか。
今日の授業だが能力値と技能についてだ。
能力値ってのは、オメー達の能力、まあ通信簿みたいなもんだ。どれくらい頭がいいとか、運動が得意だとか、な。
ま、おめーたちの個性というわけ。
これら能力は…、
100を基準とした実際の能力数値プラス、AからEまでの5段階評価と、その上のSランクで全部で6段階からなる。
Sが一番強くて、次にA、B、Cと続いてEが最低だ。
Cくらいが戦車兵としての平均値だな。
数値の方は、100が15歳程度の男子の平均的な数値だと思ってくれ。500なら、普通の奴の5倍はすごいってことだ。
だいたい、常人の5倍以上でS。つまり超人か天才だ。1000を越えた人間は、もう化け物と言ってもいいだろう。
能力は一部の授業や、訓練でこれをあげることが出来る。
あとこれらの能力は体力と気力以外は毎日、なまる。つまり、ちょっとづつ下がる。
能力が下がらないようにトレーニングしろ。
能力の種類は、今から言うぞ。
まず、体力。こいつは、体力だ。これが減ると倒れたり、訓練が出来なくなる。また戦闘では急激な運動下でのG対応力を決める。
ま、ようするに機体に振り回されず、最善の攻撃、防御するためには体力がいるってわけ。
次行くぞ。
運動力…こいつは運動神経だ。戦車操縦時の命中や回避、攻撃の有効性を決める重大な能力値だ。
知力…頭の良さだな。テストの成績や、プログラムを作るとき、あるいは事務仕事などをするときに使う。
魅力…性格+顔の良さだ。高いほど、人気者になる。これが高すぎると終始人に話し掛けられて、非常に困ったことになる。
ま、なにかたのむ時はいいがな。
気力…こいつは集中力と根気だ。こいつが下がったりなくなったりすると、訓練や戦闘行動が出来なくなる。
気力の切れ目が戦闘の切れ目だ。敵からボコられないように、普段から気力を鍛えるようにしとけよ。
後は、士気だな。その人のやる気だ。
他人がどう真面目に仕事したり、戦闘中に活動的になるかは、この値で決まる。
必要なのは体力、気力、運動力だ。
お前達はサムライ…戦車兵だから、あんまり魅力や知力、つまりあたまの良さはいらねえ。
もう一度言うが、能力は一部の授業や、訓練でこれをあげることが出来る。
以上。
あと、能力以外のも技能ちゅうのがあって、能力+技能でお前達の個性は決まるんだが…、いけねえ、もう時間がきちまった。
続きは、また今度だ。
どうせ一回の説明だと覚え切れねえと思うから、忘れたら俺に話し掛けろよ。
あと、△ボタンでメニューを開いて、セレクトボタンを押すと、能力や技能の効果説明を見ることも出来る。そっちでもいい。
よし授業終り!楽しいメシの時間にすっべ。」
本田「よーし、さっそくだが実地授業だ。
全員、駆け足で俺についてこい!
[戦闘訓練 一回目]
いいか、速水、お前が乗っている機体は士魂号の複座型だ。
お前は、以後芝村と一緒にその機体に乗って戦うことになる。
芝村もだ。いいな。」
舞「了解した。
一つ聞くが、私と速水は操縦者相性がいいのか?」
本田「戦車学校入学時の遺伝子検査レベルじゃな。
もう、ばっちり。」
舞「ふむ。」
壬生屋「ふ、不潔です!」
滝川「俺も、俺も! せんせ、俺と相性がいいのは?」
本田「バカやろ。お前らなに勘違いしてる!
性格じゃない! そ・う・じゅ・う・しゃ! の相性だ!
それより機体立ち上げる練習してろ!」
舞「聞いたか、速水。我らは良いコンビになりそうだぞ。
これからは、お前が操縦で私が電子装備を扱う。
この士魂号複座型は突撃仕様と言って、敵の真ん中に突っ込んで、全方位にミサイルを撃つための機体だ。
弱点は、単座と比べて動きが遅いことだ。
以上。動きが遅い分は、そなたの腕でカバーすることになろう。私はそのサポートだ。」
本田「芝村め。もう尻にしいてやがる。」
舞「どういうことだ。それは。」
本田「わからんならいい。ダミーを攻撃しろ!
それから…速水。」
速水「…」
本田「がんばれ。
最初の実地訓練は、自動モードにおける移動と攻撃だ。
動かすのは自分だけ、あせらんでも出来る。
自分の機体は青く表示される。
目的は赤、すなわち敵であるダミーバルーンを撃墜することだ。
それでは、戦闘を開始せよ!
まずは、行動入力しろ。
移動を選んで、行動入力終了だ。
[行動入力開始]
移動コマンドを選ぶと、移動可能範囲が緑色の円で表示される。
実際に移動する場合には、青い範囲が表示される。これが実移動範囲だ。
建物等で起伏がある場合は移動出来なくなるから、まず凹凸を確認しろ。
移動の基本は、
敵の方を向いて…
敵の方へ移動する。以上、終わり。
よし、やってみろ。
まずは、行動入力しろ。
移動を選んで、入力終了だ。
[移動選択。実際は入力終了なんて出ないですね。なお、移動範囲は「走る」に同じ。]
[TURN2]
移動する時、敵がどこにいるか分かりにくくなる時や、移動範囲を設定する時、見えにくい時がある。
こういう時は表示マップを切り替える。
△ボタン…マップ角度の切り替え
□ボタン…マップのズーム だ。
L1/R1ボタンでマップを回転させることも出来る。
それから、セレクトボタンを押せば、敵のシルエットを見ることが出来る。
いいな。
セレクトボタン…敵の方向-シルエット切替
△ボタン…マップ角度の切り替え
□ボタン…マップのズーム だ。
[TURN3]
敵が黄色い色で示される攻撃範囲に入ったら攻撃を選べ。
ちなみに、丸いのがミサイルの攻撃範囲で、扇形のが右手に持っているジャイアントアサルトの攻撃範囲だ。
[攻撃選択、アサルト射撃]
[TURN4]
よーし、次はミサイルを使って敵の群れを倒せ。
敵の真ん中に移動して、それからだ。
[行動入力開始すると…]
…まて、その前に気力の回復をさせよう。
全ての行動では、気力が減少する。減りすぎたら、行動不能だ。
回復を選んで、入力終了だ。
[回復選択]
よし、気力回復中は何も出来ないから、実戦では安全なところでやれよ。
さて、今度こそミサイルを使って敵の群れを倒すぞ。
敵の真ん中に移動して、ミサイルを使え。
[TURN5]
さっさとミサイルの攻撃範囲に入れろ。
黄色い丸がミサイルの攻撃範囲だ。
敵の方向、マップが見えにくいときは…
セレクトボタン…敵の方向-シルエット切替
△ボタン…マップ角度の切り替え
□ボタン…マップのズーム を使え。
[TURN6、実際は攻撃範囲に入ったらだと思われます]
ここでミサイルだ。
ミサイルを撃つときはミサイルを選べ。
ミサイルは射程内の全ての敵を攻撃することが出来る。
お前と芝村が乗る複座型の必殺技というわけだな。
[もちろん、ミサイル選択]
よーし、以上、戦闘終わり!
降りて壬生屋と滝川に替われ!
壬生屋達が終ったら本日の授業は終わりだ!
よーし! 今日の授業終わり!
後片づけしたら帰っていいぞ!
本田「さーて、今日も楽しい実地訓練だ。
実弾ぶっ飛ばすにはいい天気じゃねえか?
ええ?
戦車兵やっててよかったな!
よし、全員駆け足用意! ついてこい!
[戦闘訓練 ニ回目]
今度は集団での摸擬戦闘を行う。
今度は滝川の機体も出ているからな。
滝川、聞こえるな。」
滝川「はい!」
本田「壬生屋はそのまま待機。練習機がない。」
壬生屋「分かりました。皆さん、がんばってくださいね。」
本田「…よし、説明を開始する!
自分と同じ青い矢印が同じ部隊の機体だ。
敵と間違えるなよ。
黄色いのは、同じく味方だが、他の部隊の機体だ。見分けるときはカメラを近づけろ。
□ボタンだ。引くときも同じ!
今居るのは5014小隊。女子校の1年生部隊だ。負けるなよ。」
舞「了解した。それで?」
本田「お前達は隊長じゃないんだから、自分以外の味方は勝手に動く。
動かすのは自分だけだ。
いいな。
よし、各機はまず前の授業で教えた通り、移動で敵の方に移動しろ。
移動可能範囲は緑の円で表示されるから、行動入力したら、確認しろ。
障害物に当たるなよ!
△ボタン…マップ角度の切り替え
□ボタン…マップのズーム
L1/R1ボタンでマップの回転 だ!
[何かが攻撃可能範囲に入ったら…だと思う]
舞「攻撃を開始する。速水、攻撃を開始せよ。
大丈夫だ。我らは上手くやっている。
良いコンビだと誰もが誉めよう。…いくぞ。」
[もうすぐミサイル出来そうだったら、かな?]
本田「お前達は隊長じゃないんだから、自分以外の味方は勝手に動く。
動かすのは自分だけだ。
いいな。
味方に獲物を捕られるなよ。
よし、こっから先は、前のおさらいだ。
敵を全滅させろ!
ぼやぼやしてると味方に獲物を捕られるぞ!」
[次ターン]
本田「いいか、基本は移動で接敵、攻撃か、ミサイルで攻撃だ。
気力が減ったら、回復を選べ。
[次ターン]
移動可能範囲は緑の円で表示されるから、行動入力したら、確認しろ。
障害物に当たるなよ!
△ボタン…マップ角度の切り替え
□ボタン…マップのズーム
L1/R1ボタンでマップの回転 だ!
セレクトボタンでシルエットに切り替えたり、矢印に戻したり出来るからな。
[全滅]
よーし! 今日の授業終わり!
後片づけしたら帰っていいぞ!
本田「今日も実地訓練だ。
全員、駆け足用意。
いいぞ、駆け足の格好だけは一人前だな!
[戦闘訓練 三回目]
今回の授業は、敵が味方より圧倒的に多い時の生き残り方だ。
味方は壬生屋機と、
速水芝村ペア機の2機。
敵は12体。
ミサイルは使用禁止だ。
まず、前回のおさらいだ。
弾が切れるまで撃ち続けろ。
92mmライフルは両手用の強力な火器だ。
が、弾が少ない。また、射程は長いが射角が狭い。うまく敵を攻撃範囲に入れろ!
[次ターン同じく92mmライフルの説明。その次ターン]
いつも残弾を確認しろ。
行動入力の時と、戦区マップで自分の機体に合わせて○ボタンを押したとき確認できる。
[次ターン以降、弾数と92mmライフルの話の繰り返し。]
[弾が切れたら]
弾が切れたら、弾倉交換だ。
ここから先は複雑だから良く聞け。
本当にもう、どうしようもなくなったとき、機体の限界以上の性能を引き出すことが出来る。それが先行入力だ。
機体が動くより速く未来予測しながら機体を操作することで、いままでと同じ時間で遥かに多くの行動が出来る。
弾が切れる時なんていうのはな…
99%どうしようもないときだ。
いいか、これから先行入力の方法を教える。
環境設定で、操作モード切換を選べ。
危険・手動モードに切りかえることで士魂号は限界性能を越えて作動を開始する。
[モード切換して行動入力開始]
手動モードになったな。よし。
手動モードでは1ターンを10個に分けて行動する。
よーし、画面上方に注目しろ!
左上に出ているカウンターに注目しろ
これはステップカウンターというものだ。
右上に出ているウインドウはコマンド確認ウインドウだ。
ここには、自分の入力したコマンドとステップの関係が表示されるから余裕があるなら注意してみるといい。
戦闘は1ステップずつ進む。
このように1つずつ…
全部で10ステップ。
即ちこれで1ターンだ。
一つの行動は最低でも2ステップ。
上記例は向きをかえるだ。
最長で7ステップを食う。
上記例は全力射撃だ。
姿勢制御記号が同じなら、その分、行動にかかる時間…ステップを省くことが出来る。
こういうことだ。
これが走るで4ステップ。
2回走ると8ステップいるが…
こういう風に同じ記号分が短縮されて、1ステップ分短く行動できる。
これが、行動が繋がる、あるいはコンボと言って、同じ時間での行動数に大きな差をつける原因になる。
ほんのちょっとの差だが、ぎりぎりの命のやりとりでは大きな差になる。
頭のすみぐらいでいつも意識しとけ。
さて、10ステップを超える入力は、次のターンに行動が行われる。
10ステップを超える入力の例を見てみよう。
先ほどのコマンドに追加して、移動射撃を入れてみたぞ。
この場合、移動射撃は次のターンの3ステップ後に発動することに注意しろ。
1ターンにおける入力可能ステップ数は機体重量や、装備で決まる。
重ければ重いほど動きは鈍くなる。
速水・芝村の機体は運動性が悪い複座だから、1ターンに9ステップしか動けないな。
滝川や壬生屋が搭乗している士魂号は軽装甲仕様だから1ターンに10ステップの動作が可能だ。まぁそれも装備次第だが…。
さて、まずは弾倉交換だ。
装備行動を選んで、行動入力しろ。
2回入れても意味ないからな。
ちなみに気力を回復させたいときは特殊行動の気力を回復を選べ。
[次ターン]
弾倉交換したら、次だ。
まず移動方法を教える。
[行動入力開始]
手動入力では、まず、方向転換だ。
<向きをかえる>で、敵の方を向け!
方向変換を入力したら、移動-走るで距離を縮めろ!
手動入力状態なら、向きをかえるから走るに連続的に動けるはずだ。
向きをかえるから走るまでの間に、中間的な移動(すり足)が発生するから注意しろ!
[次ターン]
先行入力なら、1ターンに2回射撃可能だ。
最後に射撃のコツを教えよう。
攻撃行動を選んで、行動入力しろ。
[行動入力開始]
敵の方を<向きをかえる>で向く、
次に敵を<射撃><射撃>で撃つだ。
ただ、これは10ステップ行動可能な機体でしか出来ないから速水・芝村の機体では無理だな。
防御は弱いが、連射で二発撃つことも出来るぞ。これならステップ数の少ない機体でも行動可能だ。
最後に…
射撃いる時は、いつでも二発撃て。
一発では外すときがある。
敵は必ず仕留めろ! いいな。
[次ターン]
よし、後は好きにやってみろ!
敵を全滅させろ!
ちなみに…
どうしようもなく近づいたり、弾がなくなってしまったら、キックだ。
攻撃範囲は表示されんから注意しろ。」
舞「…あせるな。教官はああ言っているが、先行入力が難し過ぎると思ったら、手動をやめて自動に切り替えたほうがいい。
環境設定で、安全・自動モードを選べば、元に戻る。
説明を聞く限り、手動モードは、弾切れや敵が多すぎるなどの自動モードでは対処出来ない局面で、使えばいいようだ。
機体が動くより速く未来予測しながら機体を操作する。どれだけそれが出来るかだな。
かならず向きをかえるが入る安全・自動モードより、二回攻撃の方がいいときがある。それだけだ。
速水…我々二人の腕を見せてやろう。
そなたと私なら出来るはずだ。
パイロットはガンナーの言うことを信じよ。」
[全滅]
本田「よーし! 今日の授業終わり!
後片づけしたら帰っていいぞ!
本田「手動モードは使えるようになったか?
…そうか。早く使えるようになるといいな。
今日の実地訓練は、自由に戦わせてやる。
そら、全員、駆け足用意! 俺に続け!
[戦闘訓練 四回目]
よーし、全機、このまま、次の戦闘授業を開始する。
今回の味方は3機。
敵は前と同じだ。
今度は、俺は細かいことを命令しない。
好きにやって手動モード、あるいは自動モードに慣れろ。
環境設定から、安全・自動モード、あるいは危険・手動モードにしろ。
[次ターン]
手動入力では、まず、方向転換だ。
向きをかえるで、敵の方を向け!
方向変換を入力したら、移動-走るで距離を縮めろ!
自動モードでは、移動、攻撃を使っていればいい!
気力が少なくなったら気力回復だ。
[翌々ターン?]
いいな、手動モードでは、1ターンが10ステップだ。
戦闘は1ステップずつ進む。
一つの行動は最低でも2ステップ。最長で7ステップを食う。10ステップを超えたら、次のターンに行動が行われる。
入力したコマンドの最後のステップで行動は実行されるからな。それだけは良く覚えておけ!
[次ターン]
手動モードでなら、
敵の方を向きをかえるで向く、
次に敵を射撃射撃で撃つだ。
防御は弱いが、連射で二発撃つことも出来るぞ。
気力回復を忘れるな!
[次ターン]
操作を間違えて誰かさんのように後ろに下がるなよ!
[全滅]
よーし! 今日の授業終わり!
後片づけしたら帰っていいぞ!
「今日の授業は"技能について"だ。
結構重要だから、分からなかったら何度でも俺のところに聞きにくるように。
じゃ、はじめる。
技能というものは、アイテムを使うところ…、
つまりだな、△ボタンをおして表示されるメニュー、ステータス画面で、方向キー左右を押すと見ることが出来る。
これだ。
技能を持っていない所は暗く表示されて、持っている所は、明るく表示される。
技能は、最大3レベルまで持つことが出来る。
この画面でセレクトボタンを押せば、その技能がどんなものか調べられるぞ。
カーソルを動かして○ボタンだ。
技能には、大別すると3種類がある。
まず、免許系。戦車技能とか、飛行技能とか、降下技能だ。医療や事務も同じだ。
これらの技能を持ってないと、出来ない行動がある。事務技能を持っていないと、事務官の仕事は出来ないというわけだ。
当然、技能レベルが高ければ高いほど、その行動をするときに効果が高い。
次、純粋技能系。狙撃、白兵、夜戦を代表にする、持っていると成功率や効果があがるタイプだ。話術技能とかもこれに含まれる。
最後に、才能系技能。こいつは残念だが、普通の訓練では手に入れることが出来ない。
天才とか、強運とか、統率が代表だ。
普通の訓練では持てないが、これらの効果は非常に高い。特に天才は、全ての技能の代りになる、すごい存在だ。
技能は3レベルからなるって言ったな。
逆に言えば、4レベル以上訓練することは出来ない。いいか、3レベルまでだ。
技能は普通の訓練のように、行うことで、獲得できる。ただ、これは確率だから、正解を選んでいたからといって絶対ではない。
どちらかというと、時間が重要だな。
技能を手に入れるときは4時間きっちり訓練すること。
よし、こんなところだな。
訓練するところではその技能や能力が何の役に立つのか表示されている。見ておけ。
特に戦車兵は、白兵、狙撃、夜戦技能を2レベル程度にはあげておけ。
以上。昼の時間にする!
午後もちゃんと授業に出ろよ!」
「今日の実地訓練は今迄の総決算。テストだ。
今迄が甘かったからって、天狗になるんじゃねえぞ。いいな!
いよぅし! 全員駆け足! 俺に続け!
[戦闘訓練 テスト]
聞こえるか?…今回のテストでは手動モードなら楽勝、自動モードで倒せるかどうかはギリギリの線で設定してある。
腕に自信があるなら危険・手動モードに切り替えろ。機体の限界性能を越えろ。
手動モードでは、走るを連続して使え!
ジグザグに動け! 常に敵の射角から横軸をずらして敵に撃たせるな!
ダミーが射撃しないからって、実戦はそんな風にいかんからな!
[次ターン]
敵を横や後ろから攻撃すればダメージが倍だ!
[次ターン]
横や後ろから攻撃をくらうなよ。被害倍だ。
[次ターン]
自動モードで弾が切れたり、動きが遅いと感じたら手動モードにしろ。何度も言うが、環境設定-危険・手動モードだからな。
[次ターン]
止まるな、馬鹿。いつも動き続けろ。
足を止めると的になるぞ!」
[12ターンで全滅出来ず]
「ばかやろー! おめーら全員戦死ー!
もう一回勉強やりなおせー!」
[12ターン以内で全滅]
「いよーし! 全員ごーかくだぁ!」(【教師/士魂徽章】に接続)
「どうした、もう一度実地テストするか?」
[選択1-1]
(はい。)
「よーし、それじゃあ、みんなを集めろ!
戦闘準備だ!」
(以下010に続く)
[選択1-2]
(いいえ。)
「…そうか、それがいいかもな。
運動力や体力を訓練であげたりして、敵を撃ち漏らさないようにしな。」
「おーし! そいじゃあ授業だ。
今日は、武器を教えるからな。
まず、士魂号の主力武器、ジャイアントアサルトだ。こいつは人間のアサルトライフルと同じ用法で使う銃だ。
威力は強くないし、射程も長くないが、装弾数が多い上に射角が広いので使い勝手がいい。
射角ってのは、攻撃出来る横の広さ。射程は、攻撃出来る縦の長さだ。両方広いに越したことはねえけど、坂上先生にならったろ?
戦闘ではいつも横移動するはずだから、射程より射角の方が有効なわけだ。
次、92mmライフル。
こいつは狙撃仕様だ。弾数は少ないし、射角はせまい。おまけに両手持ち。
けど、射程は長い。威力は強い。
ちと上級者向けだな。
的確に精密射撃と弾倉交換が出来、接近戦に持ち込まれないようにするなら、強い。
次、ジャイアントバズーカ。
これは射程・射角・威力どれをとっても文句なくナンバー1の武器だ。
ただし、弾は一発きりだ。その上、死ぬほど重い。弾倉交換も出来ない。
なぜか? バズーカ…無反動砲ってのは、砲の真ん中に弾があって、前と後ろに同時に撃つことで、弾の反動を無くす構造の武器だ。
ま、後ろに撃つほうは撃った瞬間にばらばらになるウッドチップだがな。
で、その構造上、弾を交換することは出来ないというわけ。つまり、使い捨て。
まあ、バズーカは大物対策なわけだ。先制ででかいのをぶっつぶして、その後は武器交換して戦いな。
後は、剣だな。
正式には、超硬度大太刀という。
弾数を気にしなくていいし、振り回すのに時間は要らない。威力はダントツだ。
ただし。射程がひっじょーに短い。
だから、使いにくい。
よほどのことがない限り、使うな。以上。」
「いーかてめーら、今日の授業はだな。
行動を繋げるだ。
行動を繋げるとは、連続動作のことだ。
動作の中には動きとして繋がるものがある。こいつを連続動作と言って、連続動作をかけることで、より速く動くことが出来る。
えーと例えばだな。
歩くから走る、走るからダッシュに移った方が…、
歩くを3回、またはダッシュを2回するより動けるということだ。
こいつは動作コマンドセットモードさえ覚えれば、意図的に短縮することが出来る。
やり方はこうだ。コマンド入力時に…、
こいつだ。姿勢制御文字が表示されっから、
それが重なるように機体を操作すれば動作が繋がりはじめんだよ。
これで、先行入力とあわせて士魂号の全機能がプレイヤーの制御に移行し、本来出来ないはずの動作が出来るようになる。
このモードで戦う人間を"エース"と呼ぶ。
使いこなせれば、機体は"人型兵器"として、本来の圧倒的な強さで戦うことが出来るってわけ。
"エース"ってのはあれだな。
坂上先生の言うところの、強い人だな。
自軍の40倍の敵を圧倒し、弾を一発も撃たせないという…まあ一種の戦術上の化け物だ。
当然、パイロットの能力、機体の整備性能、それとパイロットの操作が高いレベルで一体にならなければそんなことは出来ねえけどな。
おめーらも、そうなりゃ…なれるといいな。
よし、今日の授業終わり!」
耳障りな警報と共に、耳の奥から合成された本田先生の疑似音声が聞こえた。
本田「緊急警報。4分で教室まで集合。
3分59、3分58、3分57…。」
全力で走りました。
本田「全員揃うまで12分か。遅い。
実戦はいつもこの調子で行われる。
いつでも戦闘に対応出来るようにしておけ。
さて、急な話だが、これより演習を行う。
場所は市街地だ。
具体的な説明は現地で行う。以上。
[戦闘訓練 五回目]
今回は市街地だ。
ビルが林立していて、見通しは非常に悪い。いわゆる市街戦だな。
ここでは、射線妨害が頻繁に発生する。
敵の数はザコ7匹。
一機ずつ戦うから味方は自分だけだ。
武器はアサルトライフルとミサイルだ。
規定ターンは5。
上手に射撃ポジションを確保しろ。
よし、最初は速水、芝村ペア機だ。行け!
アップダウンの激しいところでは、走るは大きな制約を受ける。こういうときは幅跳びを使え。手動の移動行動、幅跳びだ。
幅跳びは特定点にしかジャンプできないが、かわりにその間の障害物を飛び越すことが出来る。敵の頭の上を越えるのにも使う。
よし、カエル跳びしながら前進。
射線妨害を受けない平面か見下ろしで射撃しろ。
[4ターン目]
残りの制限時間は2ターンだ。
ずいぶん成長したな。二人とも。
戦闘状態でも脈拍が普通だ。」
舞「速水も、さすがに慣れていると思うが。」
本田「お前もな。こういう戦場では射程より射撃角、攻撃力より弾数だ。
92mmライフルよりアサルトの方がいい。
覚えておけよ。よし、いけ。
[次ターン]
残り1ターン。」
[5ターンで全滅出来ず]
本田「時間だ! お前ら任務失敗!
もっと動きの無駄を減らせ!
降りて腕立て伏せ100回!
[5ターンで全滅]
本田「よーし! サムライのタマゴにしちゃ上出来だ! 滝川機と替れ!
今日はあがってよし!」
「お前達も実地訓練で疲れているだろうから、この時間は軽い奴でいくか。
今日は、戦場における勝利条件を説明する。
一般に陸戦における敗北ラインは5%と言われる。
まあ、20人に1人以上死んだら、だいたいその戦闘では負けと言う訳だ。
10%を越えると大敗北。
14%を越えると記録的な惨敗だ。
一般に20%を越える戦力被害が出た場合、立ち直れない…つまり戦争を継続するのが困難な状況になるわけだ。
5人対5人で戦っているときに、一人やられて5対4になると、もう4人のほうは大体勝てなくなる。
5人の方の1人が誰かに加勢して2対1になった段階で、1人の方は勝ち目がなくなる。
この2対1が連鎖して5対4の勝負を決める。
いいか、これが100人と80人でも同じだ。
100対99ならまだ分からん。だがな、20%も差がつくと、実戦ではどうにもひっくり返らないほど、差がついてしまう。
これはお前達も同じ、幻獣も同じだ。
部隊で20%以上の損害を受けたら、普通撤退命令が下される。
敵味方20%以上の損害で撤退。
ダミーバルーンは逃げないからいいが、実戦では不利になったら敵は逃げる。
お前達も不利なら逃げる。
勝てない戦いで戦って死んでも無駄なだけだ。
それよりは撤退して次の戦いに備えろ…ってわけだな。幻獣もバカじゃないわけだ。
コンピュータゲームのように、全滅するまで戦う敵も味方も居ないわけだ。
ま、消化不良の感じがするが、これが現実だな。
さて、本題だ。重要なのはこれからだ。
敵にもっとも損害を与えることが出来るのは、この逃げる敵を追い討ちするときだ。
多少卑怯くさいが、歴史上、一番戦死を出すのはこの組織的抵抗が終った後の撤退戦だ。これを追撃戦、あるいは掃討戦と言う。
まあ、後ろから撃てばダメージは倍だからな。
そりゃ勝つわ。いいか、逃げる敵を的確に追って撃破しろ。可能な限り殲滅しろ。
この時、小さなザコは無視しろ。
大物を中心に狙え。逃せば、また出てくる。
ここが一つの腕の見せ所だ。
その地域に敵が出る可能性がある以上、守備部隊を0にすることは出来ない。つまり弱い幻獣でも、我が軍を足止め出来るわけだ。
逆説的には、敵を全滅に近い状態に持っていけば、次の戦場に進めるわけだ。
敵が逃げるということは、これはこれで的確な嫌がらせになる。
これをさせないように、掃討戦に移ったら、多少無理してでも敵を倒せ。いいな!
情けをかけるな。敵は侵略者だ。全滅させろ!
おっ、時間か。
じゃ、昼飯ーってとこで。」
「今日は、敵の授業だ。
オメー達の敵を教えるぞ。
お前達の戦術情報ディスプレイは、敵を表示するにあたって、一文字の記号を表示する。
AとかBな。これが敵の略号だ。
セレクトボタンで、シルエットを見ることも出来る。
まずザコからいくぞ。
G、ゴブリン。
C、ヒトウバン。
B、ゴブリンリーダー。
こいつらは本当の雑魚だ。気にしなくていい。
銃の弾を撃つのも勿体無いから、キックで倒せ、キックで。
次、長距離支援幻獣。
N、ナーガ。
K、キメラ。
A、ゴルゴーン。
こいつらは、うるさい。下手をすると痛い目にあう。どうにかすると、俺達の武器より射程が長いからな。
ジャンプで突っ込んで、ぶち殺せ。
どれも打たれ弱い。
Z、きたかぜゾンビ。
こいつは友軍のヘリに寄生した幻獣だ。
パイロットも食われているから、気にせず落とせ。
速度が速くて攻撃力も高い、地形も無視しやがるが、いかんせん、耐久力が低い。
移動力が速いせいで突出気味だ。
突出したところを、
狙いをつける-射撃で、簡単に落とせるだろう。
こっから、ちと手強いぞ。
M、ミノタウロス。
ミノすけだ。こいつは、幻獣側の士魂号みたいな奴だ。
士魂号による損害が激増したことから、奴等も対策としてこいつを出してきたらしい。
移動力は低いが、近接戦では滅法強い。
装甲も、厚い。アサルトライフル程度だと、有効打を与えるのが難しい。
アウトレンジからの92mmライフルの精密射撃でないと辛いな。
最後だ。
S、スキュラ。
敵の切り札。ほとんど飛行要塞だな。
こいつを落とすのは、異常に難しい。
強いからな。こいつが出たら、ある程度、味方が死ぬことを覚悟することだ。
主力武器がレーザーなんで、煙幕弾頭装備のアサルトライフルなら、短時間無力化出来る。
その間に太刀による決死攻撃くらいしか手だてがない。
あとは、バズーカでやるかだ。
以上、全員良く覚えておけよ。」
「…その、なぐさめじゃねえけどな。
今、世界中で、お前達のような兵を教育している。何百万人もだ。
子供だからとか、成年に達していないからとか、そんな甘くて都合のいいことが言えるほど、戦況は甘くなくなった。
幻獣が空前の規模で増えているんだ。
今度ばっかりは、人類は勝てないかも知れん。」
耳障りな警報と共に、耳の奥から合成された本田先生の疑似音声が聞こえた。
本田「緊急警報。4分で教室まで集合。
3分59、3分58、3分57…。」
全力で走りました。
本田「今度は5分か。まだまだだな。
だが、まあ、上出来だ。
今回が、おそらく実戦前の最後の訓練だ。
各員そのつもりで気合を入れろ、いくぞ!」
全員「はい!」
[戦闘訓練 六回目]
本田「今回の戦場は平坦な場所だ。敵は15匹だが、今回は敵が逃げる。
つまり追撃戦を想定しているわけだ。
追撃戦の呼吸を覚えろ。
よし。後は…ないな。
…やれやれ。教えることが少なくなるとこうも寂しいのかね…。
…これで実戦に出させなきゃ、どれだけいいか…。
いや…今のはなしだ。忘れろ。
全機出撃!」
全員「はい!」
[次ターン]
本田「…敵を全滅させようと思うな。
めぼしい奴を狙え。ザコは逃してもかまわん。
逃がしてもザコはザコだ。
[次ターン]
敵の前に出るなよ。逃げる途中で振り向いて攻撃する敵はいないが、逃げるのを邪魔する奴をほっとく敵はいないからな!
[終了]
よし! これで授業終り!
よくやった! 後片付けは先生達でやるからお前達はゆっくり休め!」
「おーし、今日は修理の授業だ。
士魂号って奴はとにかく、すぐぶっ壊れる。
まあ、人型ってのは、とかく繊細だからな。
しょうがねえと言えば、しょうがねえ。
弾を食らってもぶっ壊れるし、整備員がヘボでもぶっ壊れる。
ぶっ壊れると性能は下がるし、故障になって動かなくなる。
故障が多いと出撃できなくなる。
いいこと無しだな。
普通、壊れた士魂号は、その壊れ方が軽微なら整備員達が直すし、派手にぶっ壊れた場合は、交換される。
問題なのは予備がない場合で、このときは、復旧するまでに、すげー長い時間がかかる。
どれくらいで復旧できるかは整備員達の頑張り次第だが。
まあ、半月は出撃できないだろう。
特に、予備機に余裕がない複座型士魂号は、普段からなるべく壊さんようにしてくれ。
もともと複座型は火力や電子戦支援用の機体で、コストが高いからな。数が少ないんだ。
壊れた場合、機体以外にも、操縦系…つまり、パイロットと機体の調整も駄目になる。
だから壊れた後は、パイロットもコックピットに行って機体を調べること。
故障していたら、仕事しな。時間は、10分くらいでいい。それで故障率が減っているようなら、何回かやって故障率を0にしろ。
全部修理したら、試運転…つまりテストして機体がちゃんと動くことを確認すること。
以上、まあドンパチやっているからにはある程度損害を受けるのは当然といえば当然だが、あんまりやられすぎないようにな。
ダメージを受けずに勝つのが、一番だ。」
「今日からお前達は正式に部隊配備になった。
これからお前達は学生ではなく、兵士として戦うことになる。
あくまで臨時で、仮の、員数外の兵士だがな。
とはいえ、実際に戦場に出て実弾を食らうことには違いない。
敵はお前達が臨時で、仮の、員数外の兵士だからと言って遠慮はせん。
お前達の上官もだ。気を引き締めろ。
死にたくなければ、日頃から上手く立ち回れ。
オールウェイズウォー、常在戦場だ。戦争は日常の延長だと言うことを肝に銘じておけ。
話が長くなった。
学生時代と比べれば、お前達のやることはずっと増えることになる。今日はその話だ。
一日が終ると、こんな書類が回されてくるはずだ。これは日報であり、その日一日の経過が示される。
一組の仕事成果とあるのが、実戦部隊のその日一日の仕事成果。
二組の仕事成果とあるのが、整備部隊のその日一日の働きだ。
各装備の整備状況を見れば、故障状態や、性能を知ることが出来る。
自分の名前の書いてあるところで○ボタンを押せば、今日、自分がどれだけパラメータを上げたか見れるだろう。当然高いほうがいい。
いいか、お前達は自分と、それと出来るならお前達みんなの仕事成果がより上がるようにすることだ。
仕事の役に立つアイテムを渡してもいいし、実際自分で他人の仕事を手伝ってもいい。
提案の指図でもいいさ。とにかく仕事させろ。
そうすれば、戦闘は楽になる。
それから…っと。九州中部戦線の戦況とあるのは、その日一日の戦況だ。戦争はお前達だけがやっているんじゃない。
他にも沢山の部隊がある。20戦区に5小隊づつ、合計100のお前達のような部隊が共に戦っている。
そいつらがどうなっているかを見るのが、この画面だ。
赤いのが幻獣の戦力、青いのが人類の戦力だ。
赤ければ赤いほどその地域は幻獣が支配していて、青ければ青いほど人類優位というわけ。
最終的に全部青くなれば人類の勝利だな。
お前達の"最終的な目的"は、この地図全部を、戦いに勝ちまくって青くすることだ。
自然休戦期である夏前(5月)にどれだけ青くなるか、それによって今後の運命は決まることになる…。
百部隊の中の一部隊でさらにその中の一人の働きなんてたかが知れているが、それでもお前達はこの戦略画面に影響を与える訳だ。
ひょっとしたら、戦況をひっくり返すほどの、そう、伝説の絢爛舞踏勲章ほどの実力があれば、たった一人で戦争に勝てるかもしれん。
ま、そんな夢みたいな話はさておき…、
この猫の印がお前達のイグニシア。
この印があるところが、お前達の配属場所だ。
詳細で5121と色違いで出ている奴だ。
そこに書いてある数字が、お前達や他の部隊の戦力。一応新型である人型を擁した我が小隊の戦力は高い。
その分、お前達の戦いぶりが今後の戦況に影響を与えるだろう。
この画面では、小隊司令が下した部隊の移動も見ることが出来る。
お前達の新しい、戦場だな。
そこの赤い敵のグラフを見れば、実際の戦闘でどの規模の敵とやりあうか、大体分かるようになる。
以上、解散。説明が長かったが、今日やったのは重要だぞ。必要なら、俺に話し掛けてもう一度復習しろ。じゃ、飯!」
「そうそう、陳情する場所を教えてなかったな。
…。
陳情だよ。お偉いさんにやりたいことを自分から陳情する奴。
ちゃんと覚えておけ。軍と言うのは、黙って座ってれば良い場所じゃない。…自分で行動して、欲しいものをとらなきゃな。
陳情する場所は、小隊隊長室のこんなところだ。
ここで、芝村準竜師に陳情するを選べば、陳情できるぞ。
…そういえば、いつか、発言力を貯めろと言ったことがあったな。
陳情を使えば出世も部署換えも、新型機も貰える。
…いいな。発言力はそういう所で使うんだ。
よし、後は適当にやれ。」
「おー、なんだ。
前の授業の話でも聞きに来たのか?
[選択1-1]
(いいえ。)
「そうか。でもちゃんとべんきょーしとけよ。
死んだらおせーからな。」[イベント終了]
[選択1-2]
(はい。)
「どれ復習すんだよ。」
[選択2]
(勝利条件と掃討戦) → 【本田/勝利条件】
(技能について) → 【本田/技能について】
(能力値と手近な訓練について) → 【本田/能力値について】
(士魂号について1) → 【本田/士魂号の種類】
(士魂号について2) → 【本田/改装について】
(士魂号の武器紹介) → 【本田/武器について】
(士魂号の修理) → 【本田/修理について】
(パイロットの調整) → 【本田/パイロットの調整について】
(幻獣の略号と特徴) → 【本田/敵について】
(コマンド短縮) → 【本田/行動を繋げる】
(仕事成果と戦略戦) → 【本田/戦況報告の見方】
「先日の戦闘、お前達にしてはよくやったとしておこう。
ただ、お前達が配属されれば場所は九州中部戦線…まあ、熊本のことなんだが、この戦場の中でも、かなり敵が弱いところだ。
いつ、他の戦区に転戦するかは委員長次第だが、お前達が勝ちつづければ続けるほど、激戦区に回されることになる。
初陣でたまたま上手くいったからって、調子に乗るなよ。そういう時が兵隊にとって一番大変なんだ。いいな!
よし、今日からさらに厳しく授業する!」
「おーし、それじゃ、今日の授業はだな…、
パイロットの調整について話すか。
パイロットの日常ってのはだな。結局、訓練とコックピット周りの調整なわけだ。
出撃しちゃあぶっ壊して、コックピット周りを調整して、暇があれば訓練する。
以上、終わり。
まあ、暇があれば、誰か他の奴と遊ぶのもいいけどさ。
パイロットの機体との調整ってのは、士魂号とお前達の脳神経系の接続が、どれくらいうまくいっているかということだ。
うまくいけば、思った通り士魂号は動いてくれるし、うまくいかなければ、痛い。
あーんど、思い通りに動かない。
もちろん、故障してたら、痛いどころじゃなくて、機体自体が動かない。
これから教えることは、故障の修理にも使えるから、良く覚えておけよ。
そうそう、故障率を0まで下げたら、テストだからな。
…まず、神経接続だ。こいつは高速調整で俺にあわせる-勘と経験で細かく注文で、調整しな。細かいコツは自分で探せよ。
ま、パイロットにあわせなきゃ、神経接続もなにもねえし、速いことにこしたことはねえ。
妥協せずに細かく調整しとけよってこった。
次に照準装置だ。こいつは高速も低速もねえ。
自分に合わせろ。勘と経験を頼りに細かく注文して調整するように。
対G訓練は、どっちかというとシートと、お前達の首に打ち込まれる安定剤の濃度次第だな。
ここら辺は、パイロットのフィジカルコンディションも調整する整備士の仕事なわけだ。
悪いことは言わんから、低速安全調整で、俺に合わせて、整備士まかせにしとけ。
後は、反応速度は、実は神経接続とまったく同じだ。良く覚えておきな。
おーし、今日の授業終わり!」
「よーし、今日は、士魂号の説明をしてやる。
お前達だって、機体のことをもっと知りたいだろう。
まず、練習機として使う士魂号軽装甲仕様。
別名ライトアーマーだ。
士魂号は、人型を追求した兵器だから、あらゆる戦術に対応して武装を変える。
これは装甲も同じだ。
だから士魂号は、任務やパイロットにあわせて装甲やシルエットも変える。
これを仕様という。
この士魂号軽装甲は、装甲をほぼ全廃した高機動仕様だ。移動範囲は広いし、同じ時間で行動量も多い。使いやすいわけだ。
代りに装甲は薄くて、ちょっとした被弾で火を吹く。
んで、この仕様は練習機として使うほかに、エース級が、つまり弾にあたらない自信があるパイロットが使うことがある。
で、これが士魂号重装甲仕様。
別名ヘビーアーマーだ。
本物の侍みたいだろ。レーダードーム部分…、ああ、頭だ。頭が長い。目立つために大きい。
こいつは敵の攻撃を一手に引き受けながら戦闘を行う目的の強襲機だ。
機動力はないが、装甲は厚い。
で、最後にこれが士魂号標準装甲仕様だ。
特徴がないのが特徴。
軽装甲より装甲が厚いが、重装甲より装甲が薄い。機動力は軽装甲より劣るが重装甲より優れるってわけだ。
中途半端だが、まあこれが一番士魂号らしいと言えば、士魂号らしいかもしれねえ。
で、だ。一方、これら普通の士魂号の支援機として、複座の機体がある。
士魂号複座型だ。正式名称は騎魂号。
スピリット オブ ナイトだ。
ま、語呂がわるいんで前線じゃ複座型で通っているけどな。
こいつは元々、複座練習機として開発されたが、パイロット二人分の作業が出来るというんで、副操縦装置を外して、電子装備と特殊武装を増設して支援機として使われるようになった経歴の機体だ。
それで普通の士魂号より大がかりな装備が使えるわけだ。
たとえば、誘導ミサイルのような、な。
胴体を5m延長して、背骨の取り付け位置をずらしているから、厳密な意味での人型ではないな。
単座とくらべて重量は1.3倍に増加しているが、人工筋肉はそのままだから、機動力が悪い。重装甲並みだ。
敵の真ん中に突っ込んで誘導ミサイルを全方位に撃つ戦い方から、こいつは突撃仕様と呼ばれている。
あとは、もう一機。
士魂号複座型電子戦仕様だ。
突撃仕様が後席パイロットをミサイルや、射撃に使っているのに対して、こいつは、そのペイロード(装備許容量)を、敵のミサイルやレーザーを邪魔するのに使う。
つまり、味方を守る盾としての、純粋な意味の支援機だ。
こいつは、電子装備がかさばるんで、色々なところにポッドをつけて解決している。
ま、こいつは戦闘向きじゃないから、間違ってもつっこませるなよ。今まで紹介した機体の中で電子装備のせいで、一番高い。
ついでに数も一番少ない。
以上。今度は改装の仕方を教えるぞ。
じゃ、休憩!」
「よーし、それじゃあ授業をはじめるぞ。
今回は改装についてだ。
改装ってのは、士魂号の装甲形式、電子装備プログラムを変更して別任務に対応した規格に改造することだ。
これはパイロットの一存でも、整備員の一存でも決められない性質のものなので、作戦会議で決めることになっている。
だから、改装するには作戦会議しなきゃいけない。
提案のみんな聞いてくれ、作戦会議しようで、作戦会議することが出来る。
まだ覚えていない奴は善行とか原と仲良くして教えてもらうこと。
会議が実際に起きたら、そこで整備・装備関係の議題の、○○番機改装を選べばいい。
ちなみに自分の機体だけじゃなく、他人の機体の改装も議題に出来る。
そんなところかな。
よし、今日の授業終り! 解散!」
「おい、速水、まて。本物のドンパチに、いつ放り出されるか分からんご時世に、随分のほほんとした顔してるじゃねえか。
実戦は近いぞ。装備の確認と、自分の機体の予備弾倉確認はしとけ。
ハンガー(格納庫)の、装備変更だ。
いいな、今すぐからでも装備をちゃーんと整えとけ。実戦が終った後もすぐにだ。
戦闘はいつ起こるかわからん。
それから新兵は特に弾を外しがちだからな。弾は一杯もっとけよ。
…。
まるで母親だな。俺らしくもねぇ。いいか、死ぬなよ。
…初陣が最後の出撃なんかになるな。
お前ら戦車兵にゃ国の金がかかっているんだ。そりゃまあ、たっぷりとな。
お前は半ば以上この国の財産なんだから、自分を大事にしとけ。いいな。
…それにな、…ヘマやって自分が死ぬのはまだいいが、ダチが死ぬのはたまらんだろ。
分かったな、よし。説教終りだ。いけ。」
「もう、今日は授業はねぇぞ。
ほら、帰った帰った。」
[どぶ川べりの道にて]
(初日)「…ま、せいぜい頑張りな。死なない程度にな。
実戦前に死なれちゃつまんねえ。」
(戦闘訓練前日)「次はいよいよ、戦車に乗ることになるな…。
ゲロるなよー。人形戦車の揺れはすげぇからな。」
「覚悟できたら、家に帰って寝な。すぐ明日になるって。」
[人類有利]
「やれやれ、なんだかんだ言って熊本はまだ粘っているな。こりゃ、なんとかなるかも よ。」
[膠着]
「まだまだ、戦争はもっと厳しくなるぞ。覚悟しな。」
[人類不利]
「弾薬や補給品が欠乏しはじめやがった。…くそ、素手で幻獣と戦えってか?」