ある雨の朝、学校に行く途中、女の子のヨンイは、道端に座っている物乞いのおじいさんを見かけます。
ヨンイは、雨に打たれ、うなだれているおじいさんが気になり、ついに行動をおこします。

ヨンイの感情の移り変わりが、窓や水溜りに映った姿や、おじいさんの視点から、良く伝わってきます。

表現に巧みな工夫がしてあり、まるで短編映画を見ているような気分になりました。

ひとくいトラがいるという山を、ひとりの若者が歩いていました。
程なく行くと、恐ろしい獣の鳴き声が聞こえてきました。

最初から最後まで、けっこう緊迫して読める絵本です。
ひとくいトラの目が、いっちゃてるのも不気味です。

冬の雪がいっぱいふった日、おかあさんにダウンジャケットを買ってもらった女の子。
なぜか羽が一本飛び出している。それを考えていたら眠ってしまって・・・

絵本作家になるには、画力より想像力のほうが大事なんだなあ、と感じさせた一冊でした。

ソウル市内の一角に社稷洞とよばれる古い町並みがありました。
都市開発によって、大切なものが失われようとしていました。

実際にその場所に居住していた著者の切ない思いが伝わってきます。

私の母の話ですが、先日、数十年ぶりに東京の親類に会いに行くと、張り切って出かけていきました。
案の定、迷子になりました。

雨の朝、猫の兄弟が庭で、雲の切れ端を見つけました。
持ち帰ると、ママがそれを材料にしてパンを焼いてくれました。

ペーパークラフト調の写真絵本です。
紙や布地で作られたキャラクターやアイテムが、巧みに配置されていて、妙にリアルです。
出演者の表情も、すごく豊かです。

「ふわふわくもパン」は、ドラエもんのひみつ道具としても通用するでしょう。

山奥にシムシミという名前のトッケビがいました。
友達がいなく、退屈を持て余したシムシミは、ある日村に下りてきました。

このお話に登場するニワトリを見て、子供の頃、近所にいた巨大ニワトリを思い出しました。
近所の子供たちに襲いかかり、逃げ遅れて倒れた子供(私の妹です)の頭をつつきまくってました。
トラウマになった怖い思い出です。

昔、山のずっと奥にトラがすんでいました。
動物たちにも、とても恐れられていたトラでしたが、ある日、とても愚かな失敗をしてしまったのです。

日本の昔話に、そっくりな話があります。
絵が特徴的で綺麗です。
韓国では、昔話によく登場する動物と言えば「トラ」らしいです。
日本では、やっぱり「イヌ」でしょうかね。

いぬとねこといっしょに暮らしているおばあさん。
ある日、漁師につかまったスッポンを助けてあげました。

いろいろな昔話のエッセンスが詰まったような絵本。
犬と猫、明暗が分かれてしまうラストはちょっと寂しいかもしれません。

ある村で男の赤ちゃんが生まれました。
キルサンと名づけれらた子は、１年でアボジ父やオモニ母よりも大きくなりました。
さらに、ごはんももりもり食べるので、１０歳で裏山より大きくなり、着る服が無くなってしまいます。

とにかくスケールが大きくて、可笑しいお話です。
迫力の見開きページがあります。
おまけとして、子供が生まれるときの行事、ハングル語の原画などが付いています。