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夜景の撮影テクニック -3-


夜景を西側に見て撮影する場合は、夕日の残光をいかに美しく撮影するかがポイントとなります。特に晴天の日の日没後約40分〜50分頃は、西の地平線付近の空が夕日の残光で美しく染まります。ぜひこの時間帯をねらい撮影しましょう(ただし、この時間条件は地形・緯度・季節によって異なります)。

下は4月下旬日没約30分後の午後7時過ぎに撮影した写真です。夜景というより夕景といった感じです。空の色もそれなりにきれいではありますが、全体に明るいためライトアップの光が弱く感じられます。夜景を撮影するのであれば、もう少し遅い時間帯の撮影が望ましいことになります。


本輪西新埠頭夜景
4月下旬、日没約30分後に、絞りF5.6、露光時間約8秒で撮影

さらに10分ほど経過してから撮影したのが下の写真です。このくらいの時間帯になると、長時間露光(30秒露光)しても空がそれほど明るくならず、ライトアップを強調できるようになります。


本輪西新埠頭夜景
4月下旬、日没約40分後に、絞りF5.6、露光時間約30秒で撮影

さらに10分ほど経過してから撮影したのが下の写真です。上の2枚の写真と比較するとかなり夜景らしくなってきました。露光時間を長くしても空はそれほど明るくなりませんし、街灯などの弱い光も十分に写し込むことが出来ます。さらに、橋を通過する車のヘッドライトも長時間に渡って写るため、橋梁部分も光って写ります。街の夜景撮影でもこの程度の時間(30秒以上)露光すると、道路をきれいに光の道として写すことができます。また、この時間帯は夕焼けの残光が美しく、赤から橙、そして青と色付く空と共に夜景を写すと印象的な写真を撮影することができます。


本輪西新埠頭夜景
4月下旬、日没約50分後に、絞りF5.6、露光時間約60秒で撮影

更に時間が経過してから、撮影したのが下の写真です(ただし、上記の写真とは、撮影日が異なります)。約3分の長時間露光なので、橋のライトアップなどが非常に明るく写っていますが、日没から1時間程度経過しているので、空の色は水平線近くがわずかに赤くなっている程度で、ほとんど真っ黒くなってしまいます。


本輪西新埠頭夜景
5月上旬、日没約60分後に、絞りF8、露光時間約200秒で撮影

以上のように時間経過とともに空の色を見てきますと、4月下旬〜5月上旬では日没後約40分〜50分頃の撮影が夜景らしく写り、しかも夕日の残光も美しく撮影できることがわかります。次ぎに、さらに印象的な写真を撮る場合について説明します。


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