大口径への道
その3
Obsession 25" F4 Classic
公開:2025年8月23日
更新:2025年8月31日 *内装再構築 を追加中
いつかは大口径、と夢を見ていて実現し、そして本機もいつの間にか、早9年も過ぎた。本当にあっという間! でも、まだまだ見足りない。不思議なのは、天体観望には耐性、飽きが生じないことだ。アルビレオだって、毎年見たくなる。超お手軽簡易撮影機材だったら、一通り撮ったら飽きて使わなくなるだろうなあ。
さて、ここに来て、いろいろ改修しなければならなくなった。今までは、望遠鏡を下ろして、中のフレーム、木製の望遠鏡の保持台(下には、枚方技研のノンブレン・シートが敷かれている)などは、そのままで車検はOKだった。ところが今年、車検から帰ってきたら、中がめちゃくちゃになって帰ってきた。聞けば、今年から、完全に固定された物以外は外さないと車検は通らない、と。だったら、中をいじる前に、なぜ一言断らないのか! しかも、勝手にバラした後、再現が出来ていなくて、馬鹿野郎炸裂だ(下の写真は、今まで使っていた内装)。
日産は、現在倒産寸前だ。なぜ売れないのかって、そりゃあ魅力の無い(何たってデザインが悪すぎる)車ばかりで、本当に車が好きで作っている人が、ほとんどいないのだろう。GTRの遺産だけでは存続できる訳が無い。無能な管理職の社員ばかりなのか、資本も持続力も無いのに、ホンダの傘下に入るのを愚かにも拒否してしまった。世界の老舗ブランド車 (特にイタリア)だって、本当に多数、大手傘下に入ったりしているのに、こんなことも知らないのだろうか。一旦ホンダの傘下に入り、体力を付けて、また車作りをすれば良いのに。首を切るのはかわいそうな一般従業員や下請け工場の方々ではなく、数多く占拠している無能な管理職の連中だ。今までは誠心誠意対応してくれていたディーラーも、こんなになってしまって、怒りは収まらない。もうディーラーともおさらばだ。
という訳で、一部壊れてしまった内装を直し、固定しなければならない。その前に、望遠鏡が載っている台のキャスターを交換した。
キャスター交換(2025年8月23日)
いままでは、ハンマー・キャスターの545S シリーズ、ストッパー付き・ナイロン車輪を四隅に、間にストッパー無しのものを2つ、計6輪を装着していた。ただし、ストッパー付きのものは溶接して水平回転できないようにしていた。これは、直線的に下ろし、直線的に積載となるだろうし、この際、車輪が 水平回転して引っかからないようにするためだ。車輪が水平回転しないタイプはストッパーが無いので、下ろしてから望遠鏡が固定できない。ところがナイロン車輪は硬く、アスファルトの地面の移動では盛大に音が出て振動も大きかった。まず、ここを同シリーズのウレタン車輪に換えた。車輪1個の耐荷重は300daNなので、四隅の4個でも1.2tまでOKだ。間に付いている2つの車輪は、5mmほど背の低い固定型(手持ちのナイロン車輪)とし、これはスロープを上っていった望遠鏡が、への字となっているスロープを越える時の補助用だ。
写真左は置換前のもの。矢印は、ウインチで牽引される方向。赤丸は溶接されたキャスターで、1輪だけは溶接が外れてしまって、これが時々水平回転して収納時に邪魔をしていた。残りの3輪はしっかり着いていた。青丸は、 水平自在回転のストッパー無しのもの(下を向いていなくて横向きなのは、置換後(写真右)に合わせるために写真を90°回転させたため)。
写真右は置換後のもの。ウインチで牽引される方向は、左の写真と同じ。今回は溶接せず、その分、車の望遠鏡収納部の幅を広げる事にした。ナイロン車輪は、けっこう摩耗していた。今回のウレタン製の耐久性はどうだろうか。動かしてみると、別物のように滑るように静かに移動するようになった。
さて、この望遠鏡のミラーボックスの下には黒い固定円盤があって、さらに3カ所、半球状の突起・地面への滑り止めがある。キャスターの付いた運搬・設置用の板の写真上で提示した裏面には、この突起を受けるための窪みがあり(写真撮り忘れた)、ただ載っているだけではない。ただ載せただけなら、ウインチで牽引している途中で 板から滑って落下する。この凹凸を正確に合うように静かに着地させるためには、微妙なタイミングとけっこうな力を要していた。今回76cmドブを自作した沖田さんに“バイキングアーム VIKING ARM”というものを教えてもらって、これが実に具合が良く、一発で着地できた。高価だが、メンテナンスのためには仕方が無い (沖田さんのドブについては、内装の再制作の時に触れます)。
内装再構築(2025年8月24日)
まず何と言っても、変形してしまった望遠鏡保管台(考えて配備・忍ばせていた防振メンブレン・シートから板がむりやり剥がされて、車検後、適当に置かれてしまった。でもとりあえず望遠鏡を載せたら変形)を制作しなければならない。また、スロープや三脚を搭載する際に内装に傷を付けないように薄い板を敷き詰めていたが(両面テープで固定)、これは厚みが2mm程度で、3mm以上とされる不燃性内装材として申請できないようだ。
先日、沖田さんの制作した76cm
F3ドブを見せてもらった。入念な設計、1/5モデルでの試作を経てのものだが、もう見事としか言いようが無い。しかも動作もバランスも完璧!
https://okita-tenmon.com/76cmdob/manufacturing/mbx.html#202403
https://okita-tenmon.com/76cmdob/manufacturing/smc.html#202404
https://okita-tenmon.com/76cmdob/manufacturing/rbb.html#202409
https://okita-tenmon.com/76cmdob/manufacturing/ait.html#202505b
この望遠鏡の成功を支えているのがTesuya
Japanの木工加工であった。素晴らしい木材、表面の美しさ、そしてカット技術と文句なし。という訳で、お世話になることとなった。
内装再構築(2025年8月31日)
Tesuya Japan は凄い。カット・オーダーメイドというのに、Amzonで買い物をしたが如く、メールの2日後には「不在連絡票」が入っていた。長年、様々な趣味関係の人と関わってきているけれど、仕事ができる人達は、皆レスポンスが早い。打てば響く、というより、打つ前から響いているか如くだ。先日、全く見えない地方の天文台で一晩過ごしたけれど、こことのメールは郵便なみの遅さだった。使用材木は、バーチ耐水合板(ロシア耐水白樺合板)。30日(土)にフレームをネジ止めして、今日31日は日曜工作だ。One Day Operation!
両面テープは9年経って剥がすのは容易ではない。手持ちのKOKUYO
シール剥がし協力タイプ TW-P200は、全く剥がれずダメであったが、もう一つの3M
クリーナー30シール剥がし強力できれいに剥がすことができた。防振シートは、汎用のものを追加して、板は全部ネジ止めした(写真では、ネジは見えないと思う)。以前装着していて、しかし役に立っていなかったような物は一掃した。ちなみに、牽引している紐は、耐荷重200Kg以上のおしゃれな帯を移動用板の周囲に固定したもの。今まで報告していなかったので、ここで報告。
まあ、いろいろあったけれど、ちょうど内装をやり直しても良い頃でもあったので、結果オーライ。私は運が良い。何故なら、不運に見舞われても、それも良い方に切り替えて考えるので、大概は好転に持って行く。
続く.....!
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