Windows98インストール体験談

ついにWindows98を我が愛機PC-9821 Xa7eにインストールした.NECから配られているサポートCDROMを秋葉原の"Bit In"で手に入れ,それに従いインストール実行.何事もなくインストールは終了した.

しかしそこからが苦悩の始まりだった.なんとリンクがすべて変わっていたのだ・・・
原因は"Program Files"フォルダの名前が"Old Program Files"に変更されていたためだった.フォルダの名前が変わったのにリンクは一切変わっていない.なんと不親切な!!
途方にくれた私がとった解決方法は,新しくできた"Program Files"フォルダを削除し(一応中にあったファイルは"Old Program Files"の中にコピーした.),"Old Program Files"フォルダの名前を"Program Files"に無理矢理変更してしまうという荒療法.これで何とかリンクは直った.

一応,その後でWindows98を再セットアップしておいた.(気休め)

Windows98インストール時にconfig.sys内のEMM386.EXEがコメントアウトされていたので元に戻したら,Windowsが起動しなくなってしまった.memmakerを使いWindows用にメモリを最適化したら直った.

あとの不具合はOffice97のプログラムのリンクが,今度はわけの分からない名前に変更されていたこと.これはそのリンクは削除し新たにショートカットを作り直すことで解決.ほんとにWindows98には苦労させられた.とほほ・・・

最初に使った感じは,あの"にょろにょろ"が気持ち悪いということ.ただWindows95+IE4.0よりは遙かに"軽い"という印象を受けた.安定性もWindows95+IE4.0よりは幾分いいかな.ただデフラグとスキャンディスクはかなり遅くなった.

導入の際にかなり苦労したので,はっきり言って,FAT32に変更する気にはならないな.どうせやるなら一から新しいハードディスクの全領域をFAT32でフォーマットしたほうがよいと思った.ああ,新しいSCSIハードディスクが欲しい・・・・


ICQについて

ICQとMS-IME98とを一緒に使うと非常に相性が悪いらしく,暴走してしまうそうです.私もMS-IME98を使ってメッセージを入力したら止まってしまいました.しかし,その後,レジストリをいじったり,Win98を再セットアップしたりしていたら,どうしてかわかりませんがいつの間にかMS-IME98が使えるようになりました.今でも問題なく使ってます.ただ,起動時にページ違反をたまに起こすぐらい.


Windows98再インストール(99/01/27)

ついに,私のXa7eのHDDもおシャカになるときがきた."VFATエラー"のメッセージ.もうこれは再フォーマット,再インストールしかないと心に決める.しかし,転んでもただでは起きぬ.4.3GBのハードディスクをこの際だからFAT32で領域確保し直そうともくろんだ.

データーの移行

これまでため込んだ大量のデータを他のHDD,およびMOにコピーした.とりあえずSafeモードでは起動できたので,何とかなった."My Document"のデータ,メールのメッセージ,その他画像ファイル,オンラインソフトのプログラム,などなど.

CD-ROMをいかに認識させるか.

Windows98のアップデートプログラムはCD-ROMで売られている.ということは必然的にコンピュータがCD-ROMを認識していないと,再インストールできない.Windows98がまともに動いていれば,CD-ROMの認識はたやすい.しかし,トラブルがあってSafeモード,もしくはMS-DOSでしか起動できなくなった場合,CD-ROMの認識は初心者にとって困難を極める.(わかってしまえばどうってことはないのだが) Windows95の場合,起動ディスクを作っても,CD-ROMは認識できなかった.しかしWindows98からはここが改善された.Windows98の起動ディスクはCD-ROMを認識できるのだ.

ということでまずはWin98起動用FDの作成だ。“アップグレード版"のWin98で新規インストールするにはコレが必ず必要になる。この作業はアップグレード版のWin98を買った人だけが必要で、新規導入版Win98のユーザーならとばしてもらってかまわない。

基本的にもうすでにWin98をアップグレードインストールしているユーザーなら、導入の途中でこの起動用ディスクを作っているハズだ。もし作っていなかったとしても、心配はご無用。[コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]で作成することができる。PC-9821なら起動ディスクは1枚だ.ちなみに"CD-ROM"のコーナーに詳しい説明がある.

領域確保・フォーマット

ここで先ほど作成したWin98起動用FDの出番となる。 FDをセットして本体の電源をオン。CD-ROMドライバの組み込みを行うかのメッセージが表示されるが、今のところは選択の必要がない。DOSのプロンプト画面になったところで"FDISK"と入力する。 このユーティリティは、HDDのパーテーション(AやB:などHDDのドライブ)を決定するモノ。パーテーションを設定しないとHDDはWindows上から認識されない。

FDISKの起動時に「大容量ドライブをサポートするか否か」をたずねるメッセージが表示される。ここでYesを選べば“FAT32"に、Noを選べば“FAT16"に設定される。

メニュー画面になってからDOS領域を削除する.とりあえずすべてのMS-DOS領域を開放.そのあとで,ハードディスク全体(私の場合は4.3GB)をMS-DOS領域として確保する.FAT32を選択していれば,4.3GB全体をMS-DOS領域として確保することが可能である.

FDISKでバーテーション設定を行ったら再起動して今度は"「FORMAT"を実行。これはHDDの容量にもよるが終了まで多少時間がかかる作業。無事完了したら、ようやく念願のWindows98インストールだ。ちなみにハードディスクのフォーマットについては"HDD"をみていただきたい.

Windows98のインストール

ここまでの流れはPC9821でもAT互換機でも同じ。しかしこの先は少し違ってくる。AT互換機ならここでWin98のCD-ROMにある「SETUP」を起動して、後は最後まで表示されるメッセージに従うだけだ。ハードウェアの検出がうまくいかないなどトラブルがない限り、インストールは完了、あのアクティブデスクトップが表示される。

しかしPC-98では多少、流れが異なる。FDからマシンを起動して、自分の機種にあったCD-ROMドライブのドライバをメニューから選択し(私はドライブを東芝製ドライブと交換しているのでメニュー上で指定されていない.したがって“上記以外‥‥‥"と書かれたメニュー項目を選択する)、DOSプロンプトを起動する。ここからがAT互挨機とは大きく異なる。CD-ROM上のSETUP.EXEを起動しても、途中でエラーを起こし異常終了してしまうのだ。 どうやら,起動ドライブからしかインストールできないらしい.ということはHDDから起動できるようにして,かつCD-ROMも認識させなければならないのだ.

まあやり方は簡単で,FDから新しいHDDに必要なファイルをコピーして“HDDから"起動すればいいのだ。 DOSのプロンプトからA;>copy *.* b:と入力しファイルをすべて転送する。それから今度は、A;>sys b:として起動用のシステムを転送すればいいのだ。しかし,私はこの"sys"コマンドのことを忘れていて,もう一回フォーマットしてその際にシステムをインストールするという面倒な方法を採ってしまった・・・

この後、FDを抜き再起動、再びCD-ROMのドライバを選択してからSETUPを実行する。今度は問題なくWin98のインストールが終了した.途中で一度ライセンスチェックのため、Win95のCD-ROMを要求されると思ったが,そんなことはなかった.

すべて終了してからマシンを再起動させる。するとWin98がすでにインストールされているにもかかわらず、CD-ROMのドライバ選択メニューが表示される。これはすでに不必要なモノだ。さらにWindowsを起動させると,メモリーが少なく表示される.これはセットアップ時しか使用しないRAMディスクのためだった.

これらを削除するためにマシン起動用の環境設定ファイルCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを編集しなくてはならない.

Win98が起動したらメモ帳などのエディタを使って、CONFIG.SYSの記述を次のモノだけを残し、他の行はすべて削除する。


device=A:\WINNDOWS\himem.sys
device=A:\WINNDOWS\EMM386.EXE RAM
devicehigh=A:\WINNDOWS\kkcfunc.sys
devicehigh=A:\WINNDOWS\hrtimer.sys

AUTOEXEC.BATの内容はすべて必要ないモノなので、中身をまるごと削除する。これで不必要なメッセージは表示されなくなるハズだ。