S-JIS[2006-06-17/2007-10-13] 変更履歴

VC++環境設定方法

VC++4.0の『Microsoft Developer Studio』の設定方法。
VC++6.0の『Microsoft Visual C++ 6.0』の設定方法。[2006-08-23]
VC++.NETの『Microsoft Visual Studio .NET 2003』の設定方法。[2006-07-28]
VC++2005 Express Editionの『Microsoft Visual Studio 2005』の設定方法。[2007-10-13]


「プロジェクトの設定」ダイアログの開き方

VC++4.0の場合

メニューバーの「ビルド(B)」→「設定(S)」で「プロジェクト設定」ダイアログが開く。

VC++6.0の場合

メニューバーの「プロジェクト(P)」→「設定(S)」で「プロジェクト設定」ダイアログが開く。

VC++.NET/2005の場合

メニューバーの「プロジェクト(P)」→「〜のプロパティ(P)」で「プロパティ ページ」ダイアログが開く。


ソースファイルの追加

既存のソースファイルを他からコピーしてきて、それをプロジェクトに追加する方法。[2006-07-30]

VC++4.0の場合

  1. メニューバーの「挿入(I)」→「プロジェクトへファイルを追加(I)」で「プロジェクトへファイルを追加」ダイアログを開く。
  2. ソースファイルを選択する。

または(ファイルがソースファイルであれば)、以下の方法も使える。

  1. メニューバーの「ファイル(F)」→「開く(O)」でソースファイルを開く。
    (または、ソースファイルをドロップしてファイルを開く)
  2. メニューバーの「ビルド(B)」→「コンパイル(C)」でコンパイルする。
    (この際、ファイルをプロジェクトに追加するかどうか聞かれる)
    (ヘッダーファイルも#includeしていた場合、依存関係には自動的にそのファイルも含まれる)

VC++6.0の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「プロジェクトへ追加(A)」→「ファイル(F)」で「プロジェクトへファイルを追加」ダイアログを開く。
  2. ソースファイルを選択する。

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「既存項目の追加(G)」で「既存項目の追加」ダイアログを開く。
  2. ソースファイル及びヘッダーファイルを選択する。
    (ヘッダーファイルを含まなくても#includeはされるのでコンパイルは出来るが、検索で「プロジェクト」を指定したときには検索対象から除外される)

ソースファイルの削除

ファイルをプロジェクトから削除する方法。[2006-07-31]
この方法ではプロジェクトから除外するだけであり、ファイルがディスクから削除されるわけではない。

VC++4.0/6.0の場合

  1. 「プロジェクトワークスペース」ビューで「FileView」を選択する。
  2. 削除対象ファイルを選択する。
  3. Deleteキーを押す。

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「表示(V)」→「ソリューションエクスプローラ(P)」で「ソリューションエクスプローラ」ビューを開く。
  2. 削除対象ファイルを右クリックし、メニューの「プロジェクトから削除(J)」や「削除(V)」を実行する。

コンパイル対象から除外

プロジェクト内のソースファイルを(一時的に)コンパイル対象から除外する方法。[2006-07-31]

VC++4.0/6.0の場合

  1. 「プロジェクト設定」ダイアログを開く
  2. 左ペインから対象ファイルを選択する。
  3. 右ペインの「一般」タブを選択する。
  4. 「このファイルをビルドしない(X)」にチェックを付ける。

VC++.NETの場合

  1. メニューバーの「表示(V)」→「ソリューションエクスプローラ(P)」で「ソリューションエクスプローラ」ビューを開く。
  2. 対象ファイルを右クリックし、メニューの「プロパティ(R)」で「〜 プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  3. 右ペインの「ビルドから除外」コンボで「はい」を選択する。

VC++2005の場合

  1. (メニューバーの「表示(V)」→「ソリューションエクスプローラ(P)」で「ソリューションエクスプローラ」ビューを開く)
  2. 対象ファイルを右クリックし、メニューの「プロパティ(R)」で「〜 プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  3. 左ペインで「構成プロパティ」⇒「全般」を選択する。[2007-10-13]
  4. 右ペインの「ビルドから除外」コンボで「はい」を選択する。

マクロ定義

プロジェクトにマクロを定義しておく方法。[2006-07-30]

該当するもの
コンパイルオプション /D マクロ
ソース内 #define マクロ

VC++4.0/6.0の場合

  1. 「プロジェクト設定」ダイアログを開く
  2. 「C/C++」タブを選択する。
  3. 「カテゴリ(Y)」コンボで「一般」または「プリプロセッサ」を選択する。
  4. 「プリプロセッサの定義(C)」にマクロを「,」(カンマ)区切りで追加する。

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「〜のプロパティ(P)」で「プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「構成プロパティ」⇒「C/C++」⇒「プリプロセッサ」を選択する。
  3. 右ペインの「プロセッサの定義」にマクロを「;」(セミコロン)区切りで追加する。

暗黙のインクルードファイル

暗黙にインクルードするヘッダーファイルを指定する方法。[2006-07-31]

該当するもの
ソース内 #include <ヘッダーファイル>  
コンパイルオプション /FI"ヘッダーファイル" VC++4.0/6.0の場合
コンパイルオプション /FI "ヘッダーファイル" VC++.NETの場合

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「〜のプロパティ(P)」で「プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「構成プロパティ」⇒「C/C++」⇒「詳細」を選択する。
  3. 右ペインの「必ずインクルード」テキストにヘッダーファイル名を追加する。

インクルードファイルのパス

ヘッダーファイルの場所(「#include <hoge.h>」のようなヘッダーファイルを探しに行くパス)を追加する方法。[/2007-10-13]

●現在のプロジェクトに対する設定

該当するもの
コンパイルオプション /I パス

VC++4.0/6.0の場合

  1. 「プロジェクト設定」ダイアログを開く
  2. 「C/C++」タブを選択する。
  3. 「カテゴリ(Y)」で「プリプロセッサ」を選択する。
  4. 「インクルードファイルのパス(N)に探索パスを追加する。
    複数のパスを追加する場合は、「;」(セミコロン)で区切って並べる。
    %JAVA_HOME%\〜」のような環境変数名は使えないので、パスを直接書く。

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「〜のプロパティ(P)」で「プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「構成プロパティ」⇒「C/C++」⇒「全般」を選択する。
  3. 右ペインの「追加のインクルード ディレクトリ」に探索パスを追加する。

●全プロジェクトに対する設定

該当するもの
環境変数 INCLUDE

VC++2005の場合

  1. メニューバーの「ツール(T)」→「オプション(O)」で「オプション」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「プロジェクトおよびソリューション」⇒「VC++ディレクトリ」を選択する。
  3. 右ペインの「ディレクトリを表示するプロジェクト(S)」コンボから「インクルードファイル」を選択する。
  4. その下のテキストエリアに、探索するパスを追加する。

JavaのJNIのコンパイルをしたい場合、環境変数JAVA_HOMEを用いて「$(JAVA_HOME)\include」「$(JAVA_HOME)\include\win32」という指定を入れておくと便利。


ライブラリの追加

必要なライブラリを追加する方法。[2006-07-28]

該当するもの
リンクオプション ライブラリファイル名  
ソース内 #pragma comment(lib, "ライブラリファイル名") 絶対パスで指定することも出来るが、その場合はディレクトリの区切り文字は「\\」とする必要がある。見るからに単なる文字列だし

VC++4.0/6.0の場合

  1. 「プロジェクト設定」ダイアログを開く
  2. 「リンク」タブを選択する。
  3. 「オブジェクト/ライブラリモジュール(L)」テキストにライブラリファイル名を入力する。

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「〜のプロパティ(P)」で「プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「構成プロパティ」⇒「リンカ」⇒「入力」を選択する。
  3. 右ペインの「追加の依存ファイル」にライブラリファイル名を入力する。

ライブラリの検索パス

通常、ライブラリ名を指定するときは フルパスでは書かない。
この場合、指定されたパスにライブラリを探しに行く。その“探す場所”を追加する方法。[2006-07-28]

●現在のプロジェクトに対する設定

該当するもの
リンクオプション /libpath:"パス" VC++6.0/.NETの場合

VC++6.0の場合

  1. 「プロジェクト設定」ダイアログを開く
  2. 「リンク」タブを選択する。
  3. 「カテゴリ(Y)」で「インプット」を選択する。
  4. 「追加ライブラリのパス(D)」に、探索するパスを追加する。

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「〜のプロパティ(P)」で「プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「リンカ」⇒「全般」を選択する。
  3. 右ペインの「追加のライブラリ ディレクトリ」に探索するパスを追加する。

●全プロジェクトに対する設定

該当するもの
環境変数 LIB

VC++4.0/6.0の場合

  1. メニューバーの「ツール(T)」→「オプション(O)」で「オプション」ダイアログを開く。
  2. 「ディレクトリ」タブを選択する。
  3. 「表示するディレクトリ(S)」コンボから、「ライブラリファイル」を選択する。
  4. 「ディレクトリ(D)」リストに、探索するパスを追加する。

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「ツール(T)」→「オプション(O)」で「オプション」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「プロジェクト」⇒「VC++ディレクトリ」を選択する。
    (VC++2005では「プロジェクトおよびソリューション」[2007-10-13]
  3. 右ペインの「ディレクトリを表示するプロジェクト(S)」コンボから「ライブラリファイル」を選択する。
  4. その下のテキストエリアに、探索するパスを追加する。

警告を無視

ビルド時に発生するCxxxx(xxxxは4桁のエラー番号)という警告を無視する方法。[/2006-07-31]

該当するもの
ソース内 #pragma warning(disable:エラー番号)  
コンパイルオプション /wdエラー番号 VC++.NETのみ

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「〜のプロパティ(P)」で「プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「構成プロパティ」⇒「C/C++」⇒「詳細」を選択する。
  3. 右ペインの「指定の警告を無効する」にエラー番号を「;」(セミコロン)区切りで指定する。

自由なコンパイルオプション

その他のコンパイルオプションを指定する方法。[2006-07-30]

該当するもの
環境変数 CL

VC++4.0/6.0の場合

  1. 「プロジェクト設定」ダイアログを開く
  2. 「C/C++」タブを選択する。
  3. 「プロジェクトオプション(O)」テキストにコンパイルオプションを追加する。

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「〜のプロパティ(P)」で「プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「構成プロパティ」⇒「C/C++」⇒「コマンドライン」を選択する。
  3. 右ペインの「追加のオプション(D)」テキストにコンパイルオプションを追加する。

自由なリンクオプション

その他のリンカー用オプションを指定する方法。[/2006-07-31]

該当するもの
ソース内 #pragma comment(linker, "リンクオプション")
環境変数 LINK

VC++4.0/6.0の場合

  1. 「プロジェクト設定」ダイアログを開く
  2. 「リンク」タブを選択する。
  3. 「プロジェクトオプション(O)」テキストにリンクオプションを追加する。

VC++.NET/2005の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「〜のプロパティ(P)」で「プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「構成プロパティ」⇒「リンカ」⇒「コマンドライン」を選択する。
  3. 右ペインの「追加のオプション(D)」テキストにリンクオプションを追加する。

ただ、VC++2005の「#pragma comment(linker, "/libpath:〜")」は、「/libpath:〜」全体が識別子として認識されるようで、「LINK4229: 無効なディレクティブ」というリンクエラーになる。「/libpath:」だけだと「引数が指定されていません」になるし…!


実行環境

実行(デバッグ実行)に必要な環境変数を指定する方法。[2007-10-13]
実行に必要なDLLファイルの場所を環境変数PATHに追加したり出来る。

VC++2005の場合

  1. メニューバーの「プロジェクト(P)」→「〜のプロパティ(P)」で「プロパティ ページ」ダイアログを開く。
  2. 左ペインで「構成プロパティ」⇒「デバッグ」を選択する。
  3. 右ペインの「環境」に環境変数の指定を追加する。
    例:「PATH=%PATH%;%JAVA_HOME%\jre\bin\client
      「PATH=$(PATH);$(JAVA_HOME)\jre\bin\client
  4. 右ペインの「マージ環境」を「はい」にする。

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