S-JIS[2012-04-17] 変更履歴

Sphinxの使用方法

Sphinxの使用方法のメモ。


プロジェクトの作成

Sphinxのソース(rstファイル)やそこから生成されるファイルは、Sphinxプロジェクト(ディレクトリー)内で管理する。

プロジェクトを作成するには、Windowsの場合、コマンドプロンプトから下記の様なコマンドを実行する。

> cd /d D:\temp
> mkdir sphinx
> cd sphinx
> sphinx-quickstart

途中いくつか入力する項目があるが、以下の項目以外はデフォルト(そのままEnterキーを押す)でOK。

確認事項 備考 入力例
Root path for the documentation [.] ドキュメントのルートディレクトリー。
そのままだとsphinx-quickstartを起動した際のカレントディレクトリーがルートになる。
何か入力すると、そのディレクトリーが作られる。
test
Separate source and build directories (y/N) [n] ソースディレクトリーと、生成先ディレクトリーを分けるかどうか。
分けた方が良いので、yにする。
y
Project name プロジェクト名。 sample1
Author name(s) 著者の名前。 hishidama
Project version バージョン番号。 0.1

上記の例だと、「D:\temp\sphinx\test」が作られる。


次いで、作成されたプロジェクトをビルドする。

> cd /d D:\temp\sphinx\test
> make html

作成されたプロジェクトディレクトリー直下に(Windows版だと)make.batがあるので、それを実行する。
引数に「html」を付けると、HTMLを生成する。

「build succeeded.」が出ればOK。実行速度はかなり速い。

これで、D:\temp\sphinx\test\buildの下にhtmlというディレクトリーが出来て、その中にindex.html等のHTMLファイルが作られている。
(HTMLファイルなので、ブラウザーから開いて見ることが出来る)


試しにファイルを1つ追加してみる。

「D:\temp\sphinx\test\source」の下に適当なrstファイル(ここでは「test1.rst」とする)を作る。

D:\temp\sphinx\test\source\test1.rst:

=====
test!
=====
これはテストです。

※日本語を入れる場合、UTF-8にする必要がある。

そして、index.rstにこのファイルへのリンクを記述する。

D:\temp\sphinx\test\source\index.rst:

〜
Contents:

.. toctree::
   :maxdepth: 2

   test1		←これを追加(rstファイル名の、拡張子抜き)

Indices and tables
==================
〜

再度ビルドしてbuild/html/index.htmlを開くと、test1.htmlへのリンク(「test!」という表記)が出来ているはず。

reStructuredTextの構文


ソースを見る

Sphinxで作られたHTML(ウェブページ)の場合、「Show Source」というメニューが有る場合がある。
これをクリックすると、そのページのrstソースを見ることが出来るので、参考になる。

例: 上記で作ったプロジェクトの場合、左側のサイドメニューの途中に「Show Source」が有る。
例: Asakusa Framework documentationの場合、右側のサイドメニューの一番下に「Show Source」が有る。


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