S-JIS[2008-10-03/2010-07-18]
変更履歴
ReportCraftは、Canonの帳票作成ツール。
ReportViewerは、ReportCraftで作った帳票データの表示・印刷専用ツール。
ReportCraftで帳票データを作成し、ReportViewerで印刷する、という使い方が想定されているのだろう。
Javaからもバッチ処理やサーブレットから呼び出して印刷することが出来る。
操作感
フィールド(固定のテキストやテーブルの項目)などをフォーム上に貼り付けていく。
テーブルの値をそのまま出したり、あるいは簡単な式を書いて演算(条件に応じて固定文字と結合するといった加工)をすることが出来る。
テーブルの抽出条件や複数テーブルの結合条件を指定することも出来る。
レコードが1件も無い場合は何も出力されない。
操作方法はExcel等のフォーム操作とは違って独特なので違和感がある。(上部のボタンで行いたい操作の種類を事前に選び、各フィールドをクリックした際の操作はそれに応じて変わってくる)
そして、フィールドの表示位置(座標)を数値で確認・指定することは出来ないので非常に不便。
また、DB接続にはスキーマ名やユーザー名を実行時に変更することが出来ない。(製造環境と本番環境で全く同じスキーマ名・ユーザー名を使う必要がある!)
しかもReportViewerで出力する為にはレポートビューアーモードで作成する必要があり、そうなるとさらに制限が色々と出てくるので もっと不便になる。
- フォント(明朝体やゴシック体等)は選べるし文字サイズも変えられるが、太字にすることは出来ない。[2009-02-18]
(ゴシック体にすると太字っぽく見えなくもないが)
- 斜体・下線も使用不可(ただし線の描画は出来る)[2010-03-06]
- 背景を塗り潰すことは出来るが、濃さは選べない(灰色の濃淡は変えられない(2種類だけ))。[2009-02-18]
- 線は描画できるが矢印にすることは出来ない。多角形は描けるので、それで頑張る(塗りつぶした三角形を使う)。[2010-07-18]
- DB出力エリア(可変テキスト)に長い文字列を入れた場合の自動折り返しの機能は無い。
- DBに改行コード入りのデータが入っている場合、黒い点が表示される。
- 2つのテキストエリアを重ねると、両方とも(重なって)表示される。
- 固定テキストの横位置の中央揃え・右寄せは出来るが、DBのデータ(可変テキスト)の中央揃え・右寄せは出来ない。
- フォントやサイズによっては、同一フォント・同一サイズでも、固定テキストと可変テキストでは文字間隔(文字と文字の間の幅)が異なる。
したがって、今まで固定だったものを全く同じ文言で可変にすると文の終わりは右の方にずれてしまう。
- 一覧タイプでは、合計行の位置は明細行が終わった直後のみであり、ページの最下行にすることは出来ない。
- ブレークキーは複数指定することが出来るが、ブレークした場合は行をいくつか空けたり改ページするのみで応用は利かせにくい。
ReportCraftのバグ
- OracleのTimestamp型の項目が「DBからの選択項目」に含まれている場合、(実際に使用されていなくても、)レポートビューアーが落ちる。
-
複数テーブルを複数の項目を用いて結合しているとき、片方のテーブルの定義で結合項目の順序が入れ替わった場合、それが認識されない。項目名は変わっていないのに、結合項目が別の相手になってしまう。
(項目名でなく、テーブル内の項目の並び順で結合キーを保持しているのではないかと思う)
その結果、生成されるSQLがおかしなものになるのでプレビューモードでエラーが発生する。(具体的なエラー内容は表示されないので、デバッグしづらい)
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メールの送信先:ひしだま