S-JIS[2005-03-18/2008-04-25] 変更履歴

Oracle Application Server 10g

Oracle Application Server(OracleAS(オラクルエイエス)OAS(オアス)と略す)10g(テンジー)は、Apacheをベースにしたウェブサーバー
オラクルがウェブサーバーなんか作ってたんだ!と思ったら、Apacheベースか…DBMSと違って独自路線じゃないんだ(苦笑)

複数サーバーを管理できるWebCacheと呼ばれる構成と、StandAloneの構成がある。
WebCacheでは管理ツールや運用ツールが充実しているが、重い。
スタンドアローンは管理ツール類のサポートが無いが、Apache部分を経由せず、軽い。
開発はスタンドアローンで行い、本番運用はWebCacheで行うことを想定している模様。Javaで組んだアプリ部分は、修正無しで使えるそうだ。

ちょっと昔のOASの本を見ると、JavaからHTML生成の為の独自クラス(構造は美しいかもしれないが、現実に使うとなると絶対嫌なクラス群)を使うように書かれていたが、普通にStrutsベースのクラス群が使えるらしい。
いわばOASをただ単にTomcatWebLogicの代わりに使えるということかな?

WebCache版の運用ツールが目玉。
パフォーマンスに関して、どこに負荷がかかっているかが調べやすい感じ。SQLについてまで見られるのは期待が大きいが…。


[2005-05-23/2005-05-27]

インストールの注意

WebCache版(フルセット)とStandAlone版(中核のサーブレットコンテナ部分のみ)があるが、WebCache版をインストールするとDBのOracle(9iらしい)もインストールされる。このためか、先にDBが入ってるパソコンにWebCache版をインストールすると、DBが変(ORA-12514が出る)になる。

対処法


設定に関するプロパティーファイル

ログ出力可否

デプロイしたwarファイル単位で、ログが出力できる。[2005-07-09]
が、同じように環境を作ったつもりが、別のパソコンではログ出力されたりされなかったりする…。
ログ出力されない場合、手動で以下の設定ファイルに設定を追加してやると 出るようになる。
(この設定が自動で追加されたりされなかったりする理由は不明…)

%OAS_HOME%/j2ee/home/application-deployments/war_name/orion-application.xml:

	<log>
		<file path="application.log" />
	</log>

これにより、「%OAS_HOME%/j2ee/home/application-deployments/war_name/application.log」のログファイルが出力される。
(OAS_HOMEは、Standalone版OASをインストールしたディレクトリ)

タイムアウト設定

トランザクション・タイムアウト(セッション・タイムアウト?)の設定方法。[2008-04-25]
sever.xmlやorion-ejb-jar.xml内に設定を書く。


WebCache版とStandalone版の注意

「 開発はスタンドアローンで行い、本番運用はWebCacheで行う」ことを想定している模様で、「作成したアプリ部分は修正無しで使える 」そうだが、やはり注意しなければいけない点があった。[2005-06-26]

jsp内部で指定するURIに相対パスを使えない。
「/context_root/include/common.jsp」はOKだが、「../include/common.jsp」はダメ。
standalone版だと他のファイルと同様にOASの「j2ee/home」ディレクトリの下を参照するが、WebCashe版だとApacheのディレクトリの下に探しに行く。
ただしstandalone版でも「context_root」が存在しないと結局欲しいファイルが参照できないので、WebCache版でもstandalone版でも どちらも相対パスは駄目ってことだが。


earファイルのデプロイ(WebCache版)

WebCache版では、「管理コンソール」というウェブアプリをブラウザーから使用できる。[2006-01-23]
これを使って稼働状況やデプロイを行うことができるわけだが、earファイルのデプロイには罠がある。

earファイルをデプロイする際には、デプロイ元のearファイルが置いてあるディレクトリをブラウザー(管理コンソール)から指定する。
ところが、このディレクトリは、管理コンソールを起動しているマシン上のディレクトリを指す。
したがって、OASをインストールしたマシンとは別のマシンから管理コンソールを起動すると、「OASをインストールしたマシン上のearファイル」を読み込むことが出来ない。OASを起動したときは、OASをインストールしたマシン上のearファイルを使うくせに…。

WebChache版で別マシンからearファイルをデプロイしたい場合は、管理コンソールを使わずにOASの定義ファイルを直接書き換えてデプロイする必要がある。
以下のファイルに指定を追加した後でOASを再起動すると、earファイルがデプロイされる。

$OAS_HOME/j2ee/home/config/server.xml:

	<application name="foo" path="../applications/foo.ear" auto-start="true" />

※earファイル(上記の例では「foo.ear」)は、OASをインストールしたマシンの「$OAS_HOME/j2ee/home/applications」の直下に置く。

$OAS_HOME/j2ee/home/config/http-web-site.xml:

	<web-app application="foo" name="foo" load-on-startup="true" root="/foo" />

$OAS_HOME/Apache/Apache/conf/mod_oc4j.conf:

	Oc4jMount /foo home
	Oc4jMount /foo/* home

参考


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