S-JIS[2005-05-08/2005-06-26]

バーコード

一口にバーコードと言っても、実は色々な種類がある。

バーコードの模様の規格(ある文字がどういう模様になるかとか、バーの幅のサイズとか)と、バーコードを扱う為の規格(チェックディジットの算出方法とか 、スタート文字とエンド文字を決めてみたりとか)がある。

模様に関しては、誤読をいかに防ぐかといった観点から考えられており、単純に文字と模様を割り当てているわけではないらしい。


一次元バーコード

名称 備忘
JAN 日本商品コード(Japanese Article Number)。本の場合はISBNコード。「4-907792-85-9」とかいう感じのやつ。国際規約(EAN)に準拠している。
先頭2桁が国コード(日本は45,49)、メーカーコード、アイテムコード(メーカー毎の商品)、最後尾1桁がチェックディジット。
NW-7 数字と一部の記号が表せる。スタート・ストップコードとして、A〜Dのいずれかがバーコードの両端に必要。また、チェックデジットも必要。
任意の桁数で作成可能。(一度に読み取れる最大桁数は、バーコードリーダーの機械に依存)
CODE128 アルファベットも表せる。

バーコードリーダー

バーコードを読み込む為の機械。

機能 要点
読み取り部分 バーコードに接触させるタイプや、離れていても認識できるタイプ
機械側を固定してバーコード(商品)側を近づけるタイプなど、色々ある。
接続方法 Windowsマシンに接続するタイプだと、
・PS2端子(キーボードやマウスと同じ)
・USB
・RS-232C(昔はハードウェアを繋ぐといえばこれだった)
等。
POSレジなど専用のやつは知らない(爆)
データ転送 読み込んだデータをコンピューター本体に転送する方法。
・あたかもキーボードから入力したかのように扱う。
(PS端子に接続し、Windows側でメモ帳か何かを開いてバーコードを読み取ると、メモ帳に読み取った数字が書かれる)
・Windows内にファイル(CSV等)を作成する。
・特定のプログラムとデータのやりとりを行う。

機械によっては、メニュー画面を持ち、自分自身の中でプログラムを保持し、様々な状況(あるバーコードを読み込んだら、次は特定のバーコードでなければエラーにするとか)に対応できる。

印刷

印刷を扱うツールによっては専用のソフトが必要だったりする(ReportCraftとか)が、Windowsだとフォントを用意すればExcelなんかでもバーコードを表示できる。
そのまま印刷すれば、ちゃんとバーコードとして使える。

Excelでの例

  A B C  
1        
2   値→ 1234 ←このセルに値を入れると、下のセルにバーコードが表示される。
3   バーコード→  =C2 ←このセルのフォントを、インストールしたバーコードフォントにしておく。
4        

二次元バーコード

QRコード(携帯で読み込めるという、四角の中に模様が描かれているもの。頂点のうち3つに小さな四角が描かれているのは、向きを知る為らしい) とか、これも何種類かある。

二次元バーコードは撮影した後に解析するため、一次元バーコードよりも処理が遅くなるらしい。(解析に0.8秒程度)
なので、流れ作業で大量のバーコードを処理するには向かないらしい。(一次元バーコードならピッピッピッと連続で処理できる)

また、ピンボケすると解析できない。

ただし、狭い面積に印刷できるので、コンタクトレンズのケースとかに使われているそう。


参考


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