●『新ゲッターロボ』Vol.4

DVD Vol.4

●第7話『陰陽師』

長期に渡り山に埋もれてたため立ち上がりが悪くなかなか始動しないゲッターを見て、「ハヤト、押し掛け押し掛け。」と思ったオレは終わってます(笑)。
いやー、エンジンかかんないですよねー。オレのザンザス。
平安の世に飛んだゲッターが「赤鬼」と呼ばれてたり赤鬼の斧のかけらから打ちなおした妖刀とかの細かい設定は好きです。
平安の現地の侍が対裏平安京の決戦前夜に酒飲んでバカ騒ぎしてるのを見掛け侮蔑する竜馬に、「怖さを忘れるために騒いでるんだ」的発言のもと、現地侍が吐き捨てるシーンは使い古されている分だけもうひと捻り欲しかったです。
その件で乱闘騒ぎがあったりするとか。
「よけいな犠牲に乗っかるのは好きじゃねー」と1人先陣を切る竜馬だけど、次の第8話ではゲッター搭乗後、巨大鬼との戦いで地べたの人達を次から次へと巻き込んで殺してしまってます(笑)。
要は「お膳立ての為の犠牲は気に食わないが、オレの戦いに巻き込まれてどーにかなったって知ったこっちゃない。」ってコトなのね。
さすがです。
ゲッター2にトマホーク使わせる演出センスは良かったです。

●第8話『激突』

この回で裏平安編終幕。
阿部晴明対ゲッターロボという「人対巨大ロボ」の描き方も良く出来てます。
敵が人なのにちゃんと強く見えるし。
登場以降弁慶が後生大事に抱えてた妖刀童子切丸なのに、結局竜馬に使われてしまってます。はたして弁慶はそれで良かったのか?
それ以外は単純にアクションを楽しんでね〜。って感じ。
欲を言えば竜馬に頼光の胸のひとつでも揉んで欲しかったくらいか?

●Vol.4総括

ところで現代に戻った竜馬達が目にしたものは要塞化された早乙女研究所の姿だったワケですが、その容姿はあたかも『ゲッターロボアーク』で描かれた早乙女研さながら。
何か芸がないなーと思ってしまいました。
言っちゃえばパクリ?
とは思うモノのコレ(『新ゲッター』)はアニメオリジナルストーリーとは言え『ゲッターロボ』のアニメなんだしパクリとは言わんのか。
要はその手法(イメージベースをマンガ版から拝借しまくる)はもう過去のOVAで見過ぎてるからいいよ。オリジナル話で展開してんだからそーゆーコト含め違うコトやってくれ。とでも言うか。
そんな風に感じてしまったワケです。
歪んだ平安京のイメージを『柳生十兵衛死す』辺りから持って来たってのはイヤじゃ無かったのになぁ。
それ(石川作品からイメージを持って来るっての)が『新ゲッター』の中で2度も続いたからか? そー感じたのは。
底の浅さを感じるような結果になった気がする。
こんな風に感じてしまうのはオレだけなんですかね?
オレが極度の原作ファンなせい?
とりあえず、ソレさえ除けば単純に楽しく観れて良く出来てると思います。

関係ないですが、特典映像の中の声優インタビューで朴路美(路の字には王偏が付きます。変換不能。)の挙動が不審過ぎ。もしかして不思議ちゃん?

以上2004年10月31日

3-6-4.新ゲッターロボ(PPV)