●『新ゲッターロボ』Vol.3

DVD Vol.3

●第5話『鬼火』

序盤、ぼちぼち息切れが見えて来て作品の出来的に「あー、ココまでなのかな〜」と思わせてしまう節が見え隠れしましたが後半盛り返しました。
ゲッター3、カッコ良過ぎです。
武蔵坊弁慶というなまぐさ坊主を新たにキャラとして作ったコトで、念仏絡みの戦闘モーションが斬新。
下手をしたら、歴代のゲッター作品の中で一番カッコいいゲッター3かも知れません。

●第6話『鬼の棲む館』

ついに舞台は時空を越え、展開的に一番心配(完成度という意味で)なシークエンスに突入。
結論から先に言えば、良いです。
逆に『新ゲッター』でやりたかったコトはどうやら実はコレだったのか! と思えるくらいに肝。
観る前に「平安時代に飛ぶらしい」と聞いた時は、『手天童子』をヤルつもりか? と思ったが、そうではなくむしろ『柳生十兵衛死す』だった。
「それならわかる。」という感じ。
もし『手天童子』テイストで攻めていってたら絶対に失敗してたコトでしょう。
源頼光対阿部晴明はなかなかイカス。
調べてないのでよくわからんが、史実的に同時代の人かはどうあれそういう図式を持ってくるトコがとても石川賢的。
ある意味石川版『魔界転生』。
『魔空八犬伝』では上杉謙信が実は女だったが、『新ゲッター』では実は……
ってのもアリ、同じオマージュするでもかなりひねくれた持って来かたをしてるのでちゃんとストーリーにソレが融合しててイイです。
そのキャラと竜馬のラブロマンスが始まってしまいそうな予感まで(笑)。
まあ、まともなラブストーリーなんざ展開しないとは思いますが。

●Vol.3総括

ココ(6話)まで観て来て思ったコトは、シリーズ構成がとてもしっかりしてるというコト。
ちゃんと練られてます。
そういった意味で『真<チェンジ>ゲッター』以降のアニメのゲッター作品の中で、「ようやく望んでたモノを作ってくれている作品」と言えるんじゃなかろうか(今ンとこ)。
『真<チェンジ>』はシリーズ構成がクソすぎるし、『真対ネオ』は短過ぎるしさ。

以上2004年9月24日

3-6-3.新ゲッターロボ(PPV)