◎8月8日(土)(8日目)
キーナイフィヨルド国立公園

氷河の流音

今日は、今旅行のもう一つのハイライトである、キーナイ・フィヨルド・クルーズ。明け方、目が覚めると外はまたしても雨。クルーズをもう1日延ばそうかと思案しつつ、結局出掛けることにした。

クーパーランディングから1時間南下した港町スワードから船が出発する。スワードは、アラスカクルーズ船の最終停泊地となっており、今日も豪華客船が停まっている。スワードはまた、サーモンフィッシングの基地としても有名。折りしも、シルバーサーモン・ダービーの開始日で、数多くのフィッシングボートが港を出港していった。

今日のツアーは、キーナイ・フィヨルド・ツアー社の主催する「キーナイ・フィヨルド国立公園クルーズ」というもの。6時間のツアーで大人99ドル、子供49ドルと結構高い。今回最大の出費に胸を痛めつつ、船は11時15分に出港。その時には、心配していた雨はなんとかあがっていた。

出港するとすぐに、ガイドが「アザラシだ!」と叫ぶ。確かに、岩の上にたむろしている。それから、次々と、白頭ワシ、パフィン、キティワキといった鳥たちと、シャチ、ラッコ等に遭遇。


その後、船はハリヌ半島にあるホルゲート大氷河に向かう。大氷河の前で船は停止。20分間、全員で数万年の時を経て流れる氷河の音に耳を傾ける。ミシミシと氷河が進行している音が聞こえる。時折、「ダダーン」と轟音を立て、氷河が海に流れ落ちる。とても神聖な時間である。この音を聞けただけで今回のツアーは元がとれたような気がした。

その後、船はザトウクジラを捜しに出る。何とか2頭の鯨を発見。あまり近くには寄れなかったが、潮吹きと、シッポを立てたダイブを数回みることができ、子供達は大喜び。

6時間大いに堪能したツアーであった。今日のキャンプ地は昨日と同じキナイ・プリンセス
RVパーク。