◎8月4日(火)(4日目)
フェアバンクス〜デナリ国立公園

デナリ国立公園へ

今日は、今回の旅のハイライトであるデナリ国立公園に向かうため、フェアバンクスを出て、パークスハイウェイをアンカレッジ方面に南下する。

途中、フェアバンクスから86キロ南に下ったところに、ネナナという小さな町を見つけ、立ち寄ることにした。ここは、アラスカ鉄道建設時に栄えた町であり、同鉄道の旧駅舎がある。そこは現在では、ギフトショップと小さな鉄道博物館に代わっていた。また、この町は、ネナナ・アイスクラシックというイベントで有名。これは、ネナナ川の氷が解ける正確な日時を当てるギャンブルで、1917年から続いている伝統行事。

ネナナを後にして、あとは一路デナリ国立公園へ車を向ける。まずは、前日に予約しておいたデナリ・リバーサイドRVパークにチェックイン。RVパークとは名ばかりで、単に川沿いに広場を作り、自家発電の電気と水道を引いただけの殺風景なサイトであった。事務所・トイレ・シャワーもプレハブで、まるで工事現場に野宿するような感じ。

今日は、天気がよければ、デナリ国立公園事務所周辺のトレイルをハイクする予定であったが、生憎のくもりと強風で、気温が低いために中止。明日の公園内へのシャトルバスツアーでマッキンリー山が見えることを祈るのみであった。マッキンリーが夏に見える確立は30%前後とのこと。ちなみに、「デナリ」とは「偉大なもの」というインディアン語で、マッキンリー山のことをインディアンたちは、デナリ山と呼んでいる。

今日はとりあえず、デナリ国立公園事務所で翌日のバスツアーのチケットを受け取るだけとなった。このバスツアーは国立公園により運営されており、日本人にも人気で、何人かの日本人の姿が見受けられた。また、ここでは、バックカントリーキャンピングの許可証も発行されており、いかにも本格的なバックパッカーという装備の人たちがたくさんいた。