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赤木比佐江 おぎぜんたさんの「ノー!」は多様です。笑って、酔って、ポリスから逃げて、女の子が泣いて、マリファナを吸いながら…のノー。ノーと言わないマラヤの無言が悲しみをそそります。ケニアを描いていますが戦争・金権・環境破壊・企業の横暴、この言葉「ノー!」が今の時代に強く訴えかけます。 |
秋村 宏 おぎぜんたさんの「ノー!」にある荒々しいエネルギーは、いまの詩に不足しているものだ。貧困のなかにあるアフリカの社会、人間をみつめたところから湧きでた力は、外側からではなく、内側からのものであり、そこに希望がみえる。 |
渋谷 卓男 おぎぜんたさんの「ノー!」は、荒削りながら勢いとリズムを感じさせる作品でした。詩は求心力で書かれるものがほとんどですが、この作品は強い遠心力を持っています。アフリカの悲惨な現状を踏まえながらも、単に手を差し伸べようとするのではなく、彼らの中にこそ希望を見出そうとする、そのまなざしの確かさに惹かれました。 |
高鶴 礼子 おぎぜんた「ノー!」には赤道直下に鳴り響く音楽のような、昂揚とたくましさを感じた。向日性の混沌と混乱、猥雑さが刻み出すリズムは作者がリアルタイムで呼吸しているアフリカそのものであろう。 |
都月 次郎 おぎぜんた氏「ノー!」は、アフリカの苦悩を鋭く描いた。「誰もがお前たちの望む黒人に/なりたいわけじゃない」という言葉が光っていた。 |
心を惹かれた詩三篇 南浜伊作 おぎぜんた「ノー!」には強い意志表示があり、あらゆる押しつけを拒み、自力で主体的に生き、生きようとする人びとの生命の躍動感が感じられる。魂の叫びや要求に共感する作者の詩がある。それが魅力であった。 |
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