自分のスタイル

 このコラムを初めて2回目まで書いたのはいいのですが、3回目以降すっかり頓挫してますね。私に文才が全くなく書いてもまとまらない!というのが理由です。とはいうものの伝えたいことは山ほどあるんですよね。 というわけで毎回発散のコラムを再会したいと思います。

もう9月ですね。そろそろ2001モデルが出そろい、購入されてウズウズしている人や冬に向けてイメトレしている人、はたまたザウスに通いつめている人もいますよね。

滑りのスタイルなんてたいそうなテーマなんですが、あまり堅苦しくなく滑りに対する私のスタンスというイメージで書こうと思います。私は10年ほど前にスノーボードというモノに初めて乗りました。当時、仲間もいないし、お金もそんなにないのでスクールに入るなんてこともせず、雑誌を読みあさり、VIDEOを擦り切れるまで見て独学というか見よう見まねでなんとか滑れるようになりました。ハードブーツに変えてからは、自分の悪い癖というモノがクローズアップされてきて壁にあたってますが、仲間達とあーでもない、こーでもないと勉強してきました。そんな経験から参考になる話ができればと思っています。今でも私の滑りはお世辞にも上手いとは言えませんが、自分の体重を最大限利用して板に曲がってもらおうという感じです。もともと板は曲がるように作ってあるんだからあとは体重の乗せ加減で調節できるのではないかと思っているわけです(まぁ、そんなに甘くはないですが...)

最初に滑るための技術の話から気になっていることを。

最近、雑誌等を見ていてちょっと気になることがあります。それは技術特集なんですが、”これが最新の滑りだ”って記事。これはソフトブーツだろうがハードブーツだろうが関係ありませんね。外人のトッププロの滑りを分析してこれがいいというようなまとめになっているんだけど、本当にそうなのか?と首を傾げてしまいます。確かにトップレーサーの滑りだから合理的だし、速いので私自身記事は読むし、おおいに参考にさせてもらってます。が、しかし一般の人達には”これこそが正しい”と思わせる記事なんですよねぇ。 なんでそんな疑問を持つかというと、個人の好みとか、関節の可動範囲、スタンスセッティングなんていうことが複雑に絡んでいろんなやり方で対応できると思うから。現に私がいままで上達してきたときには、いろんなやり方で滑ってた。

私は技術屋でしかも天の邪鬼な性格なので、メディアの記事をみるとやたら疑ってかかるんですよね。私がこのような記事を読む場合以下の3点を自分なりに消化しようと考えています。
こんな考え方をしてみると面白いかもと思って書きます。
1.何故そのような動きをするのか?
  ある動作について何故そうすることが是なのかを考えます。これは身体の動作がボードに対するインプットでボードの動き(ターン)がアウトプットだと考えています。どのように身体が動いても大なり小なりボードは反応するわけで、ある動作に対してどう動くというのが判ったほうが都合が良いわけですね。

2.自分の滑りに取り入れられるか?
  1番と非常に大きく関わるのですが、そのまま取り込めるのだったら取り込んで試す。もしこれは自分の身体には合わないなと思えば、別の方法を探すという行動を取ります。別の方法を考える時に1番の考え方が役に立つ。

3. どの人も基本はほぼ同じだと思う。
いろんなライディングフォームのプロがいますが、基本的には同じ運動をしていると思います。その人達なりに動きやすくアレンジされてはいますけどね。一度いろんな人の連続写真を横並びで見てみるとおもしろいかもしれませんよ!

雑誌に書いてあること、ライダー達の言葉の裏にあるものを読みとるというイメージですね。雑誌とか映像で全てが目に見えると言うわけではないですし、記事を書く方も読者が考えるスペースを与えてくれていると思います。(これは私の勝手な解釈なんですけど。)

自分のスタイルを作っていく、または技術を向上させるためにスクールに入るとか誰かの滑りをお手本にするというのが常套手段だと思います。(私もそうですから)昨年雑誌でM氏というライダー(バレバレだな)がトッププロの滑りを分析し、見事なまでに自分の滑りに取り入れたというのがありました。

これに関していえば、私自身はM氏の滑りを見るのではなくて、M氏の滑り改革のプロセスを参考にさせてもらいました。というのも、お手本にするライダーは皆違うはずであり、好みの問題がそこには存在するからです。私はどっちかというと体重のものを言わせてガバッと踏ん張って滑っていたい方なので、お手本ライダーというとUeli KestenholzだったりDieter Krassnigだったりします。

滑りのスタイルについて

自分のスタイルって考えたことありますか??かなり漠然としていますが、どんな風に滑りたいか?ってことですよね?私の場合はできるか出来ないかは別にして、どんなところでも雪を踏みつぶしていくようなパワフルな滑りを目指してます。
自分のオリジナルを作れたかどうかは、誰がみても”あいつの滑りは凄い!”と言わせられるかどうかではないでしょうか?”凄い”と言わせるポイントは色々あると思いますよ。 例えば、どんな斜面でもロングフルカーブで滑るとか、誰よりも深いターンをしているとか....あげればきりがない。
まず、自分の目標を持つことから始めたらいいんではないかな?ここでも好きなライダーを研究してみるってことが出てくると思います。自分が格好良いと思う人でいいと思う。ただ、コピーにならないようにしないと...難しいですけどね。
コピーをしたあと自分なりに消化して味付けができればベストですよね。

グダグダと書きましたが、最後に私自身どうしても理解できないモノを一つ

たまにゲレンデで見かけますが、滑っているのを見ると”誰かにそっくり”な滑りをしている人を見かけます。まぁそれは良くあることですが、着ている服、使っている道具全てが同じ人がいたときには結構ビビリましたよ。いくら何でもそれはないんじゃぁないかなぁと思うんですけど。憧れは判りますが、そんなにマネをしたってその人にはなれないんだし、自分にあう道具があると思うんです。(その人が俺にピッタリと思っていればいいですが)誰かにそっくりな人は結構上手い人が多いのに残念だと思う。皆さんはどう思いますか?

ここ数年、ネットで知り合った人達と滑る機会もあるのですが、皆さん”自分の滑り”というのを持っている気がします。彼らから何らかのINPUTもあったりしますよ。 滑りの話をすると、結構盛り上がってバトル状態になる場合もあるのですが、これって皆がそれぞれにスタイルを持っていることに他ならないのでは?なんて思ったりします。 (逆に皆意見が同じでも機械みたいで気持ち悪い)

いやぁ、案の定発散してしまいましたが、今回はこの辺で。

KEEP FUN RIDE!!

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